2024年5月定例会レポート 平日テーマ『本×ワークショップ 第10弾 池井戸潤 著 「7つの会議」』東京支部

調査研究:東京支部 2024年5月度定例会

平日テーマ 定例会『本×ワークショップ 第10弾 池井戸潤 著 「7つの会議」

開催日

 2024年5月28日(火)19:30~21:00

会 場

 Zoom

ファシリテーター

 大島友秀・東憲治、佐藤由紀子(FAJ会員)

企画運営担当

 大島友秀・東憲治、佐藤由紀子(FAJ会員)

参加者数(会員)

 9名

一般・見学者数

 0名

テーマ詳細 プログラム内容 担当者振り返り 参加者コメントなど

【プログラム】

●イントロ
 なぜこの本を選んだか(企画者の狙い〜組織の恒常的に抱える問題を考える材料として適していることや、しばしば、この物語で問題になることが世間を賑わすことを意識して、この組織をファシリテーションという手法で変革できるのか、という問いのもと、選定したことを説明しました)また、チェックイン(アイスブレーク)として、全員に(名前、場所、いつこの本を読んだか?)の質問を使って、グループごとに紹介タイムを設けた。
 
●ワールド・カフェの事前準備
 参加者が、ワールド・カフェ初心者もいたので、そもそもワールド・カフェとは何か、また、それを行うために知っておかないといけない最低限(ゴール、エチケット、進行の流れ)の説明を行った。
 
●ワールド・カフェの実施
ーラウンド1(この本を読んでどう思いましたか? 誰に共感しましたか?)
 グループに分かれて、話し合いをしてもらいました。話し合いのメモは、Jamboardに落書きをすることで進めてもらっています。
ー共有タイム(ミニ・ハーベスト)
 グループで話し合われている内容の一部を、全員の前で共有してもらいました。
 
ーラウンド2(どうして隠蔽するという問題が起こるのでしょうか。またなぜ繰り返されたと思いますか)
 参加メンバーを組み替えて、新しいメンバーでグループで話し合いました。
ー共有タイム(ミニ・ハーベスト)
 ここでも、グループで話し合われている内容の一部を、全員の前で共有してもらいました。
 
ー少しだけ休憩しました。
 休憩は、単に自然現象のためだけでなく、話し合いをふと俯瞰することになり重要です。
 
ーラウンド3(あなたがファシリテーターとして、東京建電で組織改革に入ったら、何ができると思いますか?
 参加メンバーは、最初のグループに戻って、話をしました。 
ー共有タイム
 ここでも、グループで話し合われている内容の一部を、全員の前で共有してもらいました。
 
ハーベスト
 全体で、Jamboardに書き込んでもらい、コメントをもらうように進めました。
 
チェックアウト
 最後は、その日のカフェでも対話を振り返ってもらい、新たに気づいたことや学んだことをチャットに書き込んでもらいました。
【アンケート結果】
・テーマの満足度 ★★★★☆(4.3)
・ファシリテーション・進行について ★★★★☆(4.3)
・プログラムの構成、内容について ★★★★☆(4.3)
【参加者の声】
  • お題が良かったです。
    時間に限りがあるので、話すべきポイントを序盤のラウンドで絞っても良かったかも。
    わざと意見の対立が生まれる問いを1つ入れて、リアル七つの会議になると面白かったかも
    ジャムボードを使ったオンラインワールドカフェ、初めてでしたが、とてもスムースでした。リラックス出来て、発言が促されました
    ファシリテーターとして希望を失わないこと
    同じ情報を受けとっても、いろいろな受け止め方がある、ネガティブな人もポジティブな人もいる。上手く受け止めて、前に進まないといけない
    初めて会員になったので、積極的に参加したいです!
    企画に関わってみたい
    近年、定例会には年に1,2度しか参加しておらず、オンラインの平日定例会はほとんど参加したことがなかったのですが、19:30~21:30という時間設定は絶妙でよいと思いました。
 
【企画側の気づき】
1.KEEP
・各地域の企画メンバーがコラボしたからこそ、視点が広がり良い企画が出来た。
・時勢に合った小説をした題材の内容だったので、よりリアリティーな対話の場になっ
た。
・絶望的な題材を基にファシリテータの挑戦を引き出せた
・2時間という短い時間でしたが、共有タイムを入れることで対話が深まった。
 
2,Problem
・東京支部運営との連携が不足していてCOに迷惑をかけてしました。
・対話の時間が15分と短く、深い内容まで必ずしも至らなかった。
・話の中心が物語に傾きすぎた。たとえば、映画と小説の違いが話題になるなどが見られた。
・ハーベストにグラフィックを使うなどできず、全体を俯瞰するのが厳しかった。
3.Try
・次回、対話の時間が十分取れるように2時間30分でWSしてみたい
・自分の役割を増やしてFとしてチャレンジしたい
・本をテーマにした新たなプログラムをつくってみたい
・このメンバーで他支部の定例会で開催したい
【ファシリテーターの感想】
1,主目的
「テーマ本」を読んだ後の対話を通じて、参加者個人、組織、コミュニ ティー、そして社会が幸せになるヒントをつけること。
 
2,主目的の検証結果
組織改革のファシリテーターに必要なことと、社会を幸せにするヒントを見つけることができた。少なくとも、問題意識を高められた。

報告者

 東 憲治

報告日

 2024/6/10