調査研究:東京支部 2024年6月度定例会
テーマ あなたの話し合いの場、上手くいっていますか?-話し合いをスムーズにするファシリテーションを体験! 明日から使えるヒントを持ち帰るセミナー
開催日
2024年 6月29日(土)13:00~17:00
会 場
足立区勤労福祉会館 第二洋室
ファシリテータ
有馬美保,永野直樹(FAJ会員 東京支部)
企画運営担当
干田尾恵子,山崎努,池田琴世,立花浩司,岡本久義,石森昌子,坂井奈穂子,浅井義広(FAJ会員 東京支部)
参加者数(会員)
計31名
*会員 : 15名
*非会員 : 16名
*企画者 : 10名
テーマ詳細 プログラム内容 担当者振り返り 参加者コメントなど
【本テーマの主旨】
東京支部で久しく実践していなかった「たんぽぽワークショップ」を主に非会員向けに企画実施し,外部向けのファシリテーション企画の感触を得る.
今後「たんぽぽワークショップ」の実践を重ねることによって,メンバーの誰もがMFになれるように研鑽を重ねる端緒とする.
【主目的・検証したかったことについての実施結果】
MFの負担の大きさを目の当たりにし,半日のワークショップを行うだけでもいかに緻密に工数をかける必要があるかが知れた.
負荷は大きいが,過去の実践を通じて練られたプログラムでもあるので,運営メンバーの関与次第で,プログラムデザインとランスルーを重ねることで,運営に関わる誰もがファシリテーション力を高められる可能性を感じ取りことができた.
【実施内容】
1)肩慣らし(GCPアンケート,ペンの持ち方,他己紹介ワーク) 2)共有と発散のプロセス体験 3)振り返り(「たんぽぽの種シート」に書き出す) 4)全体シェアと質疑応答
【アンケート結果】・テーマの満足度 非常に満足:43%、満足:52%
【参加者の声】・体験や話し合いだけではなく、ファシリテーションの説明があったのが良かったです。現在の立場は管理職なので、司会という機会はあまりありません。組織開発や人材育成にファシリテーションがどのように活かせるのか学びたいです。・ファシリテーションがひとつの技術ではなくて、複数のツールや工夫の積み重ねの上に成り立つことがわかりました。一般的な課題から自身の進行の仕方の改善により具体的に活かせるよう勉強していきたいと思います。・実践と検証があったのが良かったです。各グループが一般会員と会員とで構成されているのも良かったです。
【企画側の気づき・感想】
FAJ会員以外の一般の方に,ファシリテーションの興味関心を高めていただくことを目指し,積極的に外部に対して広報を打った結果,会員と非会員がほぼ同数のバランスで参加いただくことができました.
マウントを取る方も見受けられず,会員,非会員にかかわらずフラットな居心地の良い場になっていたかと思います.また,プロジェクト学習的なプロアクティブな学びの場になっていたかとも思いました.
今回の定例会は,東京支部の会員有志が開発した「たんぽぽワークショップ」の流れに沿って構成されており,特にファシリテーション初心者にとってとっつきやすい内容に配慮されています.一方で,コンテンツのつくりこみから実施までの一連のプロセスはMFひとりにかなりの負荷を与えてしまっていたようです.結果的にプログラムの開始直前までばたばたした感じになっていました.プログラムデザインや当日運営にも企画メンバーの積極的関与が必要なプログラムだと痛感しました.
今後,MFひとりの力量に頼らず,企画チームメンバーがプログラムデザインの段階から積極的に関わり,誰もがMFになれるようにしていくことが今後のチームとしての課題と思っています.これまで調査定例会チームでは,外部から話題提供者を見つけ出し,ファシリテーションとの関連性を見出しながらワークショップを作り出していくという方向性で動いてきましたが,今後,非会員の皆様がたをより積極的に取り込んだ形での定例会を試行することによって,今までにない新たな地平を切り開いてゆきたいと感じました.
【報告者】
立花浩司
報告日
2024/07/09