2020年12月定例会レポート VUCA時代に求められるファシリテーターシップ 第4弾『風間天心さんと考える 人と組織の支援における「善」と「美」』東京支部

調査研究:東京支部 2020年12月度定例会

テーマ
VUCA時代に求められるファシリテーターシップ 第4弾
『風間天心さんと考える 人と組織の支援における「善」と「美」』 

開催日

2020年12月26日(土)

会 場

きゅりあん(品川総合区民会館)

講師・ファシリテーター
ゲスト:風間天心(美術家、僧侶)

ファシリテータ:永野直樹(FAJ会員)

企画運営担当

田代翼、金只悠司、石森昌子、斉藤俊哉、中島功二、永野直樹、早川聡、
(菊田磨美)、立花浩司、
鈴りちえ)、(山田一郎)(以上FAJ会員)

協力
末岡紀子(FAJ北海道支部)

参加者数

会員:14名
一般:1名 

本テーマの主目的・検証したかったこと
目的:ファシリテーションの幅を持たせる

目標:ファシリテーションには真だけではなく善(集団の内面)や美(個の内面)が大切である事に気付き、
自分なりの視点を持つ

主目的・検証したかったことについての実施結果

ほとんどの方が、ゆっくり1日をかけて内面を考えることが出来たという点では目標を達成することが出来た。

実施内容

(1)なぜ、「善」と「美」が必要になるのか?を理解する為の現在の組織の棚卸しワーク(2)コロナ大仏造立に向けてのキャラバン活動を通じての、人の想いについての対話(3)天心さんと参加者が絵を描くことによって、人と人の間の想いのついての対話(4)「修行僧の食事作法」を観ながら、集団の繋がりを深く考える対話(5)コロナ大仏に奉納する参加者各自の想いメッセージを描く

企画側の気づき
・絵を描いたり、天心さんの振る舞い、作法からの感じとることにより、内省が進み、深い対話や共感の場により得るものが多く、オンラインではなかなか得にくいことから会場開催としたが、この狙いは良かった。

・ソーシャルディスタンスの確保、換気、できるだけマスクを外さない、ものの貸し借りの禁止、受付の感染防止策等、かなり厳重に対策を取った・人数が25名程度で500名の会場で実施出来た為にワーク毎にセクションを変更するなど、贅沢な使用が出来、進行もスムーズに行えた。・「真・善・美」の概念は難しく、最後まで分からなかったという人がいたが、人や集団の内面について深く考えることが出来たと言ってもらえたのは良かった。・宗教そのものについて興味があり、宗派論争になりそうな質問も飛び出したが、風間天心さんが宗教の違いを越える考えをお持ちだったので、そこに陥ることが無かったので安心した。・コロナ第3波により感染者数が日々増加の中で、直前のキャンセルが多かったが、企画メンバーを合わせて23名の方々に参加していただき、1日ワークが出来たのがまず何よりだった。・コロナ禍で人々の心が離れていくような事例が多々観られる中で、このようなワークショップを開催出来て本当に良かったと思う。

・もっと、違う人を話をできるようにグループをシャッフルしても良かった
・久しぶりの会場開催で、やり方を忘れており、準備開始のチェックインや共有を失念していた
(メンバーに促され出来たが)

・PBL、成人発達議論とセットにだと理解がより深まった(逆に全部出ていないと分からないかも)・インテグラル理論を知っているともっと理解が深まった

参加者の声
▼チェックアウトより
・人の内面についてじっくり考えることが出来た
・コロナ大仏を建てようとする姿勢に感動した
・天心さんの絵を観て衝撃を受けた。自分を開放している感じがそのまま出ている
・修行僧の食事作法の話を聞きながら、毎日決まったことの習慣を繰り返すことの効果と人間の鍛錬を感じることは出来た
・様々な方と対話が出来、最近どちらかと人と話をする機会が少なくなってきた中で良い機会となった
・僧侶こそファシリテーターであるべきだと確信した
・「善」と「美」についてまだよく理解できていないので、これからも考えていきたい
・ファシリテーターはその場というイメージがあったが、禅宗修行とみて世代を超えたファシリテーターがいても良かったと気づいた(次の世代に委ねても良いかと想った)。中長期的にみる視点の気付きが良かった。
▼改善点

・組織上の結果と天心の話の繋がりが分からないという声があった(解決できない課題の紐解きが十分出なかったかも)

当日の様子

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