2020年7月定例会1レポート『みんなで楽しく縁起でもない話をしよう!~自分らしく「生きる」を考える場をつくる~』東京支部

調査研究:東京支部 2020年7月度定例会

テーマ

『テーマ1:みんなで楽しく縁起でもない話をしよう!~自分らしく「生きる」を考える場をつくる~』

開催日

2020年7月25日(土)

会 場

オンライン

講師・ファシリテーター

なんとなく医療系 (浦山絵里、尾上昌毅、山根弘和、鈴木慈子、黒田昌弘、久澄園子、東憲治 以上FAJ会員)
中村恵、番匠千佳子(もしバナマイスター)

 9名

企画運営担当

なんとなく医療系 (浦山絵里、尾上昌毅、山根弘和、鈴木慈子、黒田昌弘、久澄園子、東憲治 以上FAJ会員)

中村恵、番匠千佳子(もしバナマイスター)

参加者数(会員)

22名

一般・見学者数

1名

テーマ詳細 プログラム内容 担当者振り返り 参加者コメントなど

【テーマ詳細】

人生の最期にどう在りたいか。
だれもが大切なことだとわかっているものの、なんとなく「縁起でもないから」という理由で、避けてはいないでしょうか。もしバナゲームとは、縁起でもない話をカードゲームを通してみんなで対話をするゲームです。
今回は、そのもしバナゲームをオンラインで体験し、自分の価値観や他者の価値観を知ると同時に、その違いを対話で深めます。
これらを通して自分自身が何を大切にしてどう生きていきたいかを考えます。またこうしたプロセスを分かち合うことで、ファシリテーターとして人生での意思決定にどう関与できるのかを考えます。

【プログラム】

1)オリエンテーション
2)話題提供          
3)もしバナゲームをオンライン版を体験する。
4)対話の時間
5)ふりかえり
6)ファシリテーターとして人生での意思決定に関与できること
7)わかちあい   

【参加者の声】

・カードゲームをオンラインにする手法や、ファシリテーションのやり方が参考になりました。
・うらりんさんのファシリテーションの安定感とスタッフの皆さんの思想とチームワークが随所に現れた会だったと感じました。
・個人ワーク(分岐点と価値観の書き出し)の時間をあと5分、グループ対話もあと毎回の自己紹介の分を含めるとあと5分はプラスでとっていただくとさらに良いと思いました。同じグループでワークが進むのも良いですが、別のグループで対話ができるのもよかったです!
・「ゆらぐ」相手、自分を意識していきたい。
・非日常のことを日常のなかに取り込んで考えるときのきっかけになるので、終活だけでなく、減災の世界にも取り入れていけるのではないかと思った(防災は基本いのちを守るために考えあうけど、どうしても助からない命があるので、そういった万一のことを考える機会にオプションすることで、何を大事にして生きていくのか、という話ができそう)
・今回体験した「もしばな」は、自分の余命がわずかのときの自分の価値について考えるものだと思うが、若年層などは見送る側の心構えみたいなのも必要だろうから、家族もしくはそのくらい離れた世代とのワークで互いの価値観に気づくのもありかもしれない。
あと、パンデミック版や大災害版など、本格的な看取り難民が出る前に、「もしも最悪の環境で看取られたり看取ったりする場合に何を大切にしたいか」というテーマでも考えを深めてみたい。
・もしばなゲームを家族、職場でやって対話を深めたい。
・うらりん、どんちゃんの話し方が心地よかった。自分の価値観について深く考えることができた。
・コロナ禍の日常の変化やストレス、若手俳優の自殺などで、気分が落ち込んでいる中、縁起でもない話をしたことで、逆に元気をもらえた、気分転換ができた気がします。
・うらりんのファシリテーターとしてのゆるさがとても心地よく、間の取り方、発言を待つ時間、強制しない発言など、真似していきたいと思います。
・すぐに成果を出す議論のためのファシリテーションではなく、深い気付きを生む対話のためのファシリテーションを考える場を与えてくれるのが「もしばな」なのだと思った。参加できてよかった。オンラインは会話が弾みにくいから対話に向かないかなと思っていたが、映り込みのフラットさや目を合わせても怖くないところ、音を自分で調整できるところなど、しずかに自分の気持ちと向き合えるのはなかなかいいものだと思った。
・紙を見せる目的でのバーチャル背景解除だったのだろうが、奇抜なバーチャル画像や人物の輪郭に違和感があって気が散るということもなく、話に集中できたのは意外な収穫だった。(ビデオ映像をオフにしても話に集中するのかもなあとかも思った)
・もっと時間をとっていいので、ゆっくり対話をするセッションが何回かあるといいなという気もする。あと、カードを取り合うやりかたでのオンライン版も試してみたいなと思った。

【スタッフの振り返り】

どんちゃんとばんちゃん(もしバナマイスター2名)のおかげで、深い対話になったと思います。
結構、緊張しました。ブレイクアウト作り。
もしバナ導入前に、人生の振り返りがあることって、とてもよい方法だとおもいました。
もしバナゲームをオンラインでしましたが、オンラインならではの、良さ(すべてのカードから自分が大事にするカードを選べる良さがあり、内面に深く入れることわかる
【Keep】
・どんちゃんが話してくれたような現場の話
・時間に余裕を持つこと。伸ばす方向で調整できる
・余裕のあるタイムスケジュール
・募集24名の定員設定
・人生を振り返る時間
・もしばな導入前の知り合いタイム、人生の振り返り 頭が疲労するので多めの休憩
【Problem】
・OARRの明示(いるかどうかも検討は必要だけれど)
・最後のあたりの、対話の問い 大まかにして自由度を増したいけれど、話すきっかけを作る工夫も必要かなあ
・(共同)ホストが各部屋を見て回るというZoom操作の練習をしておく
【TRY】
・逡巡 という、普段あまり使わない言葉を最後に出した。インパクトにもなるけど、その感じを伝えるのにもう一工夫、丁寧さが必要
・やはりもしバナゲームリアルでしたい。
・もしバナゲームへのアンチな意見もだしてもらう
・自分のゆらぎ、逡巡をかたってもらう

報告者

東 憲治

報告日

2020/7/28