2020年5月定例会3レポート『「いきなり話しだす人 それをさえぎる人」~NLPメタプログラムで会議のイライラをなくそう~』東京支部

調査研究:東京支部 2020年5月度定例会

テーマ3

『テーマ3:「いきなり話しだす人 それをさえぎる人」~NLPメタプログラムで会議のイライラをなくそう~』

開催日

2020年5月22日(土)

会 場

オンライン

講師・ファシリテーター

楯岡かおる(FAJ会員)

企画運営担当

柴田千晶、今井祐子、古川哲、東憲治 (以上FAJ会員)

参加者数(会員)

42名

一般・見学者数

0名

テーマ詳細 プログラム内容 担当者振り返り 参加者コメントなど

【テーマ詳細】
話し合いが心地よく進む時と、なんだかやりにくい時ってありませんか?
 ・予定通りに進まない
 ・そもそも論を話したい人と具体論を話したい人のバトル
 ・先に大枠を決めようとしているのに、細かい内容についての質問が飛び交う
 ・中身がよくわからないのに、全体構成なんて決められない
 ・たたき台出して検討しようとしたらダメ出しの嵐で進まない
 ・問題点あげてから解決法探すのと、夢や目標を先に出してもらうのとどちらがいいの?
これらは、ファシリテーターがうまくやりさえすれば、解決する問題でしょうか?
人間の物の見方、情報処理のやり方にはいくつかの傾向があり、それによって自然な物事の進め方は違います。その傾向を明らかにするのが、NLP のメタプログラムです。
※メタプログラムを理解することで、自分にとってどんな進め方が快適なのか、同じような進め方でも全く逆の感じ方をする人がいるのはなぜなのかがわかります。
また、ファシリテーションを学び始めた人が陥りがちなあるあるも、このメタプログラムに起因しているものがあります。
この定例会は、2013年FAJのNLPファシリテーション研究会プロジェクトから生まれ、その後も回数を重ねる事により、多くのファシリテーターの知見が集まってきました。
今回は、これまでの定例会等で集まった様々な知見も共有し、自分と他者との根本的な個性の違いを理解し合い克服する、効果的なファシリテーションを探ります。
ファシリテーション サミット OSAKA 2020のワークショップセレクションで実施するはずだったコンテンツを、オンラインで実施します。
Neuro Linguistic Programming※(神経言語プログラミング)の略。 人間が見たり聞いたり体験したことを、各人がどのように認識し、どう考え行動するかを研究し、体系化したもの。元々は欧米を中心にセラピー(心理療法)の分野で急速に広がり、現在では、ビジネスシーンでも幅広く活用されています
【プログラム】
1) インストラクションなど
2) レクチャー「プロシジャー / オプション」、対話
3) レクチャー「回避 / 追及、同一性重視 / 相違性重視」、対話
4) タイプ確認アンケート、グループ変更
5) レクチャー「スルータイム / インタイム」、対話
6) レクチャー「全体 / 詳細」、対話
7) メタプログラムについてグループ対話
8) 振り返り、まとめ
【参加者感想など】アンケートより抜粋
・5つのメタプロブラム、よく分かりました
・時間と内容良かったと思います。過不足ない感じだった
・ひとそれぞれの多様性をロジックに理解することができました
・自分自身のメタプログラムを知った上で、説明やブレイクアウトルームが進行したため、自分事ととして捉える事ができた
・興味深い内容でしたし、話し合いの時間もたくさんあったので充実した時間でした
・具体的にどうやったら会議が改善できるのか・・・はっきりした答えは得られず
・「名前欄」に点数を記載する、「挙手はリアルで」等々、zoomに適した構成とインストラクションが的確で感動的でした
・所々、ビデオ上映があったのも内容の理解に効果的だと思いました
・メタプログラムについては理解が深まりました
 ただ会議にどう活かしたらいいかについては、新しい知見が得られず
・違うタイプの人たちとどうしていけるか、について、もっとみなさんの意見を伺いたかった
【特に学んだ事など】アンケートより抜粋
・人には、全体と詳細があることを理解しました
・自身がファシリテーターをする際に、自分と違うメタの人への配慮をしようと思います
・研修の参加メンバーについて、メタプログラムを探りながら進めることで、冷静に参加者と関わることができる
・違うタイプの尊重をすること
・色々なタイプの人がいることを前提に、プログラムを考えるときにも他の人の意見を取り入れつつ考えていきたいです
・NLPをもう少し深く勉強したいと思いました
・タイプの違いを理解しながらも、合わせ過ぎないように調整する必要があるかなと思いました
・万人に向くものはない(つまりわかりあえないものはわかりあえない)と割り切ることもファシリテーターには必要かなと感じました
・普通に伝えても、理解しにくいタイプの人は必ずいる、という実感が得られた
【MF振り返り】
●オフラインで何回か開催したテーマをオンラインで開催するにあたり、いくつか、変更した。
・ボディランゲージを使った説明ができないため、絵や図、アニメーションを増やした。
・同様の理由で、パワポのスライドショーへの書き込み機能を使って、動きがでるようにした。
(ZOOMやパワポの操作がスムーズにできるよう、事前の練習が必要)
・オフラインでは、参加者にやってもらったテスト結果により、二軸に並んでもらい、番号を降って多様になるようグループ分けをしていた。オンラインでは、テスト結果を名前の前につけてもらい、ZOOMホストが多様な参加者になるようブレイクアウトルームを構成した。
(ZOOMホストの負担が大きい)
・画面共有時間が長くならないよう、説明を短くして、ブレイクアウトでの話し合いと、説明を区切るようにした。
●オンラインでも、参加者は自分事として考え、様々な気持ちや事例をシェアしてくれた。感心の深いテーマだと思った。
●オンラインのデメリット:お互いの表情の違いなども観察してもらうため、ブレイクアウトルームでは、模造紙がわりグーグルスライドなどは、使用しなかった。そのため、外から、どのグループが盛り上がっているかが外から見えない。(半分のグループには、スタッフに入ってもらったが)
●オンラインのメリット:テスト結果を名前の前に書いてもらったため、聞かなくてもその人の傾向性がわかる。

報告者

楯岡薫、今井祐子

報告日

2020/6/4