東京支部 2026年4月度定例会
報告書 オンラインでも、対話はここまで深まる 〜画面越しに、心がふれる瞬間を〜
【テーマ】
オンラインでも、対話はここまで深まる 〜画面越しに、心がふれる瞬間を〜
【会場】
オンライン
【日時】
2026年4月19日(日)13時00分~17時 (開場 12時50分)
【定員】
24名
【ファシリテーター】
村田大宗、北川亜紀(FAJ会員)
【企画運営担当】
松木治子、村田大宗[九州支部]、尾上昌毅、北川亜紀[東京支部]
【参加者数】
22名
【本テーマの主目的・検証したかったこと】
オンラインだからこそ生まれる"対話のしかけ"として金魚鉢と同様の話し合いかたをオンライン上で採用し、話す人と聴く人を分けて対話するやりかたを2通りでやってみる。6名全員で話す「通常のやりかた」と、3名ずつ話し手・聴き手に分かれて、それを交代するやりかたが、実際にどの程度話し合いを深めることに影響するかを確かめたい。
【主目的・検証したかったことについての実施結果】
アウトカム「参加者は、オンラインの制約を超えるちょっとした"工夫"を体験し、次の話し合いで早速使ってみたくなっている」について、終了時には概ね「そう思う」に同意していた。参加者による工夫をもっと取り込むようなプログラムデザインでさらに可能性を確かめたい。
【実施内容】
1. イントロダクション
(1) OARR
(2) テーマ(Qさんの事例)紹介
(3) ブレイクアウトルームで、チェックインと「Qさんをどう思う?」についておしゃべり
(4) Zoom操作(設定)説明:ビデオOffでサムネイル非表示にする
2. 対話(1)
(1) テーマ紹介「同僚のQさんと一緒に働きたい?」スケール1~10で回答(意思表示)
(2) 対話の進めかた説明:ブレイクアウトルーム(6~7名)でAとBに分かれて対話 全員で話す(6分)→Aが話す(6分)→Bが話す(6分)→全員で話す(6分)
(3) 各グループで振り返り
休憩
(4) 振り返りの結果全体共有
3. 対話(2)
(1) テーマ説明
(2) 話し合いの進め方:全体→B→A→B→A→全体 で
(3) ブレイクアウトルームで話し合い
(4) グループ内振り返り 休憩
(5) 振り返りの全体共有
4. 対話(3)
(1) 進め方インストラクション:対話1と2のプロセスを混成チームでジグソー共有
(2) ブレイクアウトルームで記録のグーグルスライドを移動して見ながら対話
(3) 全体振り返り
5. クロージング
(1) チャットで、アウトカムに対する自己評価を入れてもらう
(2) アンケート記入案内
【アンケート結果】
n=22人 【1=全くそう思わない ~ 6=非常にそう思う】 の6段階で回答
Q1.今日体験した、オンライン会議での工夫というのは、私が普段参加している会議の課題解決に使えると思う
平均 4.8 (3=4人、 4=3人、5=9人、 6=6人)
Q2. 今日やってみた工夫は、明日以降の会議で自分一人でも再現できそうな自信がある
平均 4.6 (3=6人、 4=2人、 5=9人、 6=5人)
Q3.次のオンライン会議で、工夫を試してみるのが楽しみに思える
平均 4.6 (3=5人、 4=4人、 5=8人、 6=5人)
Q5.今日のワークショップに参加してみて、自分自身の「オンライン会議に対する見方に何か変化はありましたか?(自由回答)
・口出しせず話を聴きながら考える時間の確保や少人数での議論の積み重ねが有用であると感じました。
・基本的な会議のプロセスの再確認ができた ・沈黙に対してもう少し待ってみようと思った ・まだまだ可能性がある
・マンネリ化なオンライン会議から脱出したい!
・BOR内でのやり取りの促進方法として、かなり可能性を感じています。
・オンラインの方が全体会議(全員での意見だし)が難しいことが再認識できた。
・ビデオオフの工夫は以前から使っていましたが、話合いにも効果があるとわかりました。
・少人数の対話のやり方のバリエーションが広がった。
・いろんな工夫の余地(機能)があるのだと知った。会議を進化させられそうな気がする。
【参加者の声】
- 人の話を聞きながら口出ししないでしっかり聞く時間を確保すること、それから少人数での議論の積み重ねが有用だと思った
- リアルでも使えそうだがその場合どうすれば黒子になるのかが課題かな
- メンバーの思いを共有する時に使いたい手法だ。このプロセスはリアルの場でもやってみたい 今回の気づきはリアルでも使える。そういう意味ではオンラインの限界に対してどんな工夫があるのかにもう少し焦点を当てて欲しかった
- 対話では傾聴が大事と言いながらも聞くことより話す事の方が多くなりがち。そういう意味で強制的に聞くことしかできない時間をつくるこのやり方は相手を理解するのに有効だと思った 人数が多めになったときの適正人数確保に使えそう。3~4名ぐらいが一番気兼ねなく話せる感じがした
- オンラインで人数が多すぎる時など。多様な意見を出し合って行ったり来たりをしながら新しいものを生み出す時。ホットになりすぎそうなテーマを扱うときに使えそうだと思った
- 他人の意見に耳を傾けつつ自分の考えを深めたい時に使える その場に居るが、ただ聞いているだけで話に関与しないというのはオンラインならでの良さなので、今後オンライン研修のグループワークでやってみたい
- 声の大きい人の制約から逃れることができる。意識的なフィッシュボールのワークをやるのに効果的
- マンネリ化しているオンライン会議の改善に使える
- リアルの場面に展開できたら面白い。別部屋での話し合いを観察してそれを入れ替える
- 新鮮さとちょっとした緊張感、面白さを付加したいオンライン会議や研修で活用できそう
【企画側の気づき】
良かったこと
・企画メンバー4人のそれぞれが互いにフォローし合えた
・ブレイクアウトの表示名に対する附番の仕方が分かりやすくできた
・対話の前提条件やシートをホールドしすぎないことが逆によかった (例:Fたてなくてもいい・板書しなくてもいいとしたが、なかったことで、逆に「必要」という参加者の気づきになった)
・「Qさんをどう思った?」のチャット書き込みと点数化で、他の人の捉え方も全体共有できた
・進め方と対話テーマの説明を分けたことで、理解はしてもらいやすかった
トライ(もう一度やるとしたら)
・事例の説明量はもっと減らしてもよかった
・会社員経験がないと分かりにくい事例だったかもしれない
・テーマ自体をポジティブなものに変えてみる
・全体シェアしてもらう人は、指名でなくてルーレットや数字などランダムなもので当ててみる
・対話1については、もう少し情報があってもよかったかも
・ジグソーでのシェアをする前に、元のグループで「チームとして伝えたいこと」をまとめておいてもらうことでシェアのポイントを明確にする
【ファシリテーターの感想】
支部を超えたコラボができて良かった。
【報告者】
東京支部 がみ(尾上昌毅)、あき(北川亜紀) 九州支部 はるまつ(松木治子)、はる(村田大宗)