2005年度04月定例会 ダイアログのファシリテーションを極めよう!東京支部

第17回東京地区定例会議事録

■日時:2005年4月23日(土)13:00〜17:30
■場所:東京・千駄ヶ谷 日本経営協会セミナー室
■テーマ:基本スキルを学ぶシリーズ 第1弾!  
「ダイアログのファシリテーションを極めよう!」
■話題提供:堀公俊さん、加留部さん
■参加者数:83名
■担当:喜多、稗島

■概要:
堀さん、加留部さんによるミニ講義の後、5人1グループによるダイアログ(対話)実習を行った。 これまでの定例会のように、模造紙に何かを書き出すようなアウトプットは求めない代わりに、少人数でじっくりと話し合う時間を設けることで、参加者一人ひとりの思いを引き出し合うことを重視した。 お互いの意見(仮説)に耳を傾け合い、隠された意味などを探求するダイアログがファシリテーションの基本スキルであることを体感するとともに、「FAJが会員一人ひとりが持ち寄った力で成り立っている」ことを再確認した。


■内容:
1)ミニ講義1:「今なぜファシリテーションなのか?」(堀さん) ファシリテーションが求められている時代背景や理由を解説。 主旨は、「リーダーシップやマネジメントスキルだけでは、社会を動かせなくなってきている」「社会が自律分散型へ移行する中で、ファシリテーションは、その実現に欠かせないスキルである」。

2)ミニ講義2:「NPOって何だろう?」(加留部さん) NPOが注目されている理由や、ボランティアの意味、企業とNPOの比較、行政・NPO・企業の特性分析などについて解説。

3)ミニ講義3:「ダイアログとは?」(堀さん) ダイアログとは「人と人の間をいろんな意味が流れるようなコミュニケーションの方法」。加えて、「主張と探求のバランスが大切」など、実習におけるポイントを紹介。

4)ダイアログ実習1:「FAJについて」 実習に先立ちグループ分け。グループごとに好きな場所に移動し、1時間程度のダイアログを行なった。その後15分程度、振り返りと発表を行った。

5)ダイアログ実習2:「ファシリテーターの資質について」 実習1に引き続き、テーマを変えて1時間程度ダイアログを実施。ただし、テーマについては、実習1の話題を続けて掘り下げるのも可とした。その後、振り返りと発表を行った。

6)クロージング:全体振り返り・質疑応答 堀さんから簡単な意図開きがあったほか、加留部さんからは「ミニ講義の内容は、たくさんの方たちとのダイアログを通して獲得してきた」などの言葉があった。


■まとめ:
大人数にもかかわらず、各グループが、ダイアログという手法を通して話題の掘り下げが進んでいくことが体感できた。 参加者やグループファシリテータの方々も"言葉の(背景・意味するところ)にこだわる"というキーワードによって、議論の流れ、動きに注目した討議ができたのではないか。


■次回の予定(5月度は総会開催のため、お休みです)
日時:6月25日(土)13:00〜17:00
場所:(未定)
テーマ:(仮題)ファシリテーションって何だろう?

「 FAJ が誇るツートップが、東京で夢の競演 !? 」
「思い思いの場所でダイアログを重ねる参加者と .... 」
「それを熱い眼差しで見守る堀・加留部両氏」
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