2008年度09月定例会 2.ファシリテーションはじめのいーっぽ 第7回東京支部

【日時】
  2008年9月23日(土曜) 13:00〜17:30

【場所】
  東京国際交流館 プラザ平成 第2会議室

【参加人数】
  16人(参加者:16人 企画者:7人)

【企画者名】ライデンさん、まつおさん、フジさん、多聞さん、赤塚さん、あぶさん、
西岡

【概要】
ファシテーションの知識はあるが実践経験の少ない方を対象に、安心・安全な環境でファシリテータを経験できる場を提供することで、まずは体験から学んでもらう。また、スタッフからのフィードバックを得ることで、一連のワークの通して企画・実施・観察・改善のサイクルを回してもらい、ファシリテーションのスキルやモチベーションを向上させるきっかけづくりにしてもらう。結果として、次の「一歩」を踏み出すアシストを行う。

【プログラム】
1.オープニング
  ■はじめの一歩の趣旨説明
・安心・安全な場を提供しているので、失敗しても平気だということ
・大事なことは、体験から学ぶことであり、そのことに意識して欲しいということ
を伝える。
  ■グランドルールの発表「恥をかいてもいいんだよ、話そう、聞こう、楽しもう」
  ■スタッフの紹介
  ■バブルマップの記入
・はじめの一歩への参加理由
・本日実行したい行動目標
を書いてもらう)
 
2.アイスブレイク
  ■バブルマップに記入した内容を披露しながら、自己紹介を行う。
3.ワークの実行
  ■内容
ショートケース(ある高校を舞台した生徒の喫煙問題)を題材に、その対応策を
検討討する。まず、前半のうちに対応策の「方針」を固めた上で、後半に具体的な「アクションプラン」を考える。
  ■進行
・1グループ4名。計4回あるワークごとに、ファシリテータは交代し、全員が
   必ずは一回はファシリテータを務める。
  ・ワークは一回20分で、各ワークの後に10分を使って、グループに付いているフィードバッカーよりフィードバックを受けて、振り返りを行う。これを計4回実施する。
・ワーク終了後、各グループごとにアクションプランを発表してもらう。
 
  ※観察記録
   各グループによって、ワークの立ち上がりのスピードに違いがあった。早く議論が進んだグループとそうでないグループを分けた要因は、大きく2つあったように見受けられた。
? アクションプランまでに、何を決めればいいのかを最初に話し合ったかどうか
? 方針というビッグワードの定義を決めたかどうか

4.ワークの振り返り
  ■個人振り返り?
   ・バブルマップに記入した行動目標が達成できたかどうかを評価する
   ・その評価の理由づけを考える
  ■グループ振り返り
   ・各個人の振り返りをもとに、気づきをシェア
   ・各テーブルのフィードバッカーが、この場のファシリテータを務める。
    ※KPT・マインドマップ・親和図法などを使い、気づきを可視化してもらった。
   ・振り返りでの気づきから、改善策を考える。
  ■個人振り返り?
   ・グループでの振り返りから、各自持ち帰りたい気づき(今後の改善策)を一つ選
んでもらう。
   ・選んだ改善策を自分のバブルマップに記入する。
  ■宣言
   ・各自、選んだ改善策をグループメンバーに発表する。

■ワークのまとめ
 ・各テーブルごとに感想を1名ずつ頂戴する。
 ・ワークで使用したツール・考え方などを説明する。
  ※グランドルール、KPT、経験学習モデル
 ・最後の挨拶(終了)

■参加者の感想
 ・基本動作の何が足りないかについて気づくことができて有意義だった。
 ・ファシリテーションの仕方によって、同じ題材でも全く異なる結果がでるものだと
  驚いた。
 ・前準備の大切さが分かった。
 ・ファシリテーションを実践して、それに対する有益なフィードバックが得られた。
 ・みんなが「ファシリテーション」をしなければと思っている場は、少し特殊かもと
  感じた。
 ・議論がファシリテータ中心になってしまった。みんなで議論すべきことに気づいた。
 ・ファシリテータを経験できたのは良かったが、ファシリテーションの醍醐味は分からなかった。

■MF所感
 前回までの6回を通して、「はじめの一歩」というワークショップは、経験によってたくさんの学び・気づきを参加者が得ていると感じる。なので、その学びを定着化させるために、一緒にワークを経験して、同じプロセスを共有しているメンバーと振り返りを行うことが大事と考え、今回のような振り返り方法をとった。

今回の方法により、たくさんの意見が出たので、結果としてはまずまずの結果ではないかと考える。もちろん、振り返りでファシリテータを務めた、フィードバッカーの力によるところも大きった。

今後の改善としては、各テーブル毎の学び・気づきを参加者全員で共有できればと考えている。KPTなど、各テーブルが同じフレームワークを使って振り返りを実施し、その内容を発表しながら、振り返りと同じフレームワークで全体としてもまとめる。そのことで参加者全員の気づきを、共有することが容易になるかもしれないと考える。ただし、時間の制限もあるので、実施は難しいかもしれないが。

以上
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