2008年度08月定例会 1.対話を深める「発問力」−問いから始めるプログラムデザイン−東京支部

■テーマ: 対話を深める「発問力」−問いから始めるプログラムデザイン−
■日時 : 2008年8月23日(土) 13:00〜17:30
■場所 : NOMA 2F
■参加人数(見学者数): 90名(うち見学2名)
■提供(企画)者名:  堀公俊、加藤彰、草刈利彦、室谷恵美、後藤恭子
■概要

「今の説明に対して何かありませんか?」
そんなおマヌケな問いを出して、場をシラケさせた経験はありませんか?
こんな問い(発問)では、内省を深め、自己開示を促し、創造力を喚起することができません。
発問は、対話の促進、会議のアジェンダづくり、
ワークショップのプログラムデザインなど、
幅広く使えるファシリテーターの中核的スキルの一つです。
ファシリテーターの力量を見極める尺度にもなります。
今回は、そんな「発問の技術」の基本を学ぶとともに、
その奥の深さを味わい、問いの奥義をみんなで見つけていこうと思います。

ファシリテーターとして一皮向けたいと思うベテラン層向けのワークです!

プログラム概要(事前に想定するレベル)
「対話を深める発問力」
  〜問いから始めるプロセスデザイン〜

■内容
 1.オープニング
  1)チェックイン
   ・自己紹介、なぜこのテーマを選んだのか?
  2)アイスブレイク
   ・いちぽん
  3)ミニ講義
   ・プログラムを、狙い+アクティビティ+問い+場で考える

 2.どんな問いが参加者の心に響くのか?
  1)エクササイズ?
   ・1つの狙いに対して3通りの問いを用意して、「どこが違うのか?」
    「その違いがどういう効果を生むのか」を考える。全部で5題
    →経験、感情、思考、価値、決定を問うなど
   ・一人で考え、グループで議論し、結果をA3用紙にまとめ、貼り出す
  2)発表&まとめ

   ・状況によって質問を使いわける。(イントロQ vs 盛り上がってからのQ)
   ・回答を定量化するかしないか(「ワクワク度」)
   ・Why,What, Howの違い
   ・ちょっとした言葉の使い分け(原因と要因など)
   ・問いの対象(あなた、みんな、我々・・・)
   ・仮定法や排他的な表現、などなど

  3)ミニ講義
   ・堀/加藤が発見した問いの法則性を披露(資料配布)
    →問いの形、範囲、方向性、階層、跳躍、置換など
  4)エクササイズ?
   ・物語の一節を渡して、そこから学びを引き出す問いをつくってもらう
   ・一人で考え、グループ発表

 3.どのように問いを並べれば対話が深まるのか?
  1)アイスブレイク
   ・動作の足し算プラス
  2)エクササイズ?
   ・与えられたテーマを深めるための3±1程度の問いの列をつくる。
    全部で7題→創造、学習、合意形成、チーム、改善、啓発、変革
   ・一人で考え、グループで議論し、結果をA3用紙にまとめる
  3)発表&まとめ
   ・テーマ毎にできあがった問いの列を発表。
   ・優劣を拍手で評価した後、「どこがよかったか」「どうすればもっと
    よくなるのか」を全員で討議→内容省略
  4)ミニ講義(資料配布)
   ・堀/加藤が発見した問いを並べるパターンを紹介(資料配布)
    →問題解決型、合意形成型、目標探索型、体験学習型など

 4.クロージング
  1)グループ振り返り
   ・今日感じたことをA4用紙に記入。それを順番に見せながらグループ
    で振り返り→「今日ってどうよ?」


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