2009年度04月定例会 1.ファシリテーター入門講座 〜子育て×ファシリテーション  =なんだかコツが見えてくる〜東京支部

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■テーマ1 「ファシリテーター入門講座 〜子育て×ファシリテーション
=なんだかコツが見えてくる〜
■日時   4月25日(土) 13:00〜17:00
■場所   NOMA(日本経営協会)
■参加者 17名
■講師   ちょん せいこ さん(人まちファシリテーション工房/FAJ会員)
■企画者  室谷恵美、早川昌子、中島美暁
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■概要
1)最初にちょんさんの自己紹介。
韓国籍の男性と結婚され、ご自分の性は日本名か韓国名かを選択できるが、
韓国名を選択。2人の男の子は、22歳までに、韓国籍か日本国籍かのどち
らかを選択できる。自分らしく生きるには「自己選択・自己決定」すること
がとても重要だが、「心の体力」がさめていると難しい。自分らしくいきる
ためには「心の体力」をあたためることが大事!
一方で、人と人とが集まると、利害が対立し、衝突することは、必ずあるこ
と。そしてそのことに目をつぶってしまうと、心がしらけて、「心の体力」
がさめる。双方が互いの権利を尊重するには、共通のルールが必要で、ファ
シリテーションは良好なコミュニケーションを育み、「心の体力」をあたた
めながら、共通のルールを作ることがとても上手なスキルである。

2)アイスブレーク
?質問「モチベーションチェック」 ?後だしじゃんけん。?ペアコミュニ
ケーション
「好意的な関心の態度」で話をきく。そしてポイントは「主訴をひきとら
ない」聴き方。

3)グループワーク1
?チェックイン
?A4紙に下記ことを各自書く。
好きなたべもの/子育てで大切にしていること/充実度、満足度(1−
10)/よいこと&悩み、課題

?1人1分のプレゼンテーション
?「ピア」サポートな関係づくりには、最初の情報共有が肝心。
このように、自分のことを可視化してから情報共有すると、戦略的・意図的
に「ピアサポートを得ることができる。それがエンパワメントな関係づくり
に貢献する。

4)グループワーク2(グループ替え)
?チェックイン
?「私を語る10の言葉」をA4の紙に書く。
?1人1分話す。そして、メンバーから褒めてもらう。
?自尊感情の話
ほめてもらうとシンプルに嬉しい。自分の強いところも、弱いところも含め
て自分の存在に対する無条件のOKを出せる自尊感情(セルフエスティーム)
が大切。心の体力が冷めている時は、周囲にたのんで自分をほめてもらうと
よい。

5)グループワーク3(グループ替え 同年齢の子どもをもつチーム)
?「ホワイトボード・ミーティング」のデモンストレーション。
テーマ「3人で懇親旅行に行くとしたら、どこに行く?」
ファシリテーターは、充分な発散を促すオープンクエスチョンで(「意見ど
うぞ」「どんな風?」「というと?」「具体的には?」「次どうぞ」「他に
は?」)意見を引き出すがまず基本。その後、軸を立てて収束する。
?実際にやってみる。「子育てで悩んでいること」
?ホワイトボード・ミーティングの進め方のコツ
・席の配置(ロの字でなく、ホワイトボードの前に机を囲んで座る)
・時間厳守。
・「好意的な関心の態度」
・意見をすべてホワイトボードに書く。
・囲んだり、番号を振ったりして収束させる。
・最後に写メをとる
?あなたのミーティングファシリテーション度 25のポイントをチェック!

6)アンケートを書いて終了〜

■参加した感想
子育てをテーマに、ファシリテーションの基礎をわかりやすく伝えていただ
きました。楽しい語り口、そして身近な体験談をふんだんに交え、そして参
加する我々もたくさん体験できた3時間でした。「好意的な関心の態度」で
「心の体力をあたためよう」という、わかりやすい言葉の使い方が印象的で
した。「ホワイトボード・ミーティング」は、PTAとか、井戸端会議改革
に即、使えそうです!(中島)

− 以上 −

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