2009年度3月定例会 4.ファシリテーション活用支援プログラム事例報告(参加型)東京支部

第4テーマ: ファシリテーション活用支援プログラム事例報告(参加型)

市民参加型プロジェクト イマジン・ヨコハマ「出張ワークショップ」 

 

開催概要:

・ 開催日 2010年3月27日 (土)

・ 時間  13:00 ~ 17:30  

・ 会場  帆船日本丸訓練センター内 会議室

・ 参加人数 会員25名

・ ゲスト   イマジン・ヨコハマ事務局長 松野智義仁さん、

        横浜市民ボランティア 今井猛雄さん

・ 企画チーム 香取一昭、山口一郎、鈴木まり子、飯田正男、和田裕作、佐々木 耕一、西岡能範、松尾貴寛

 

報告 

会場は、横浜都心みなとみらい地区の帆船日本丸を窓から望む会議室です。プログラムの内容は

3部構成で、日本丸に相応しい名称をタイトルにして企画しました。

 

オリエンテーション  :飯田正男  13:00〜13:20

・プログラム説明 ・チェックイン

・アイスブレイク「私のコミュニティは、・・・です。」

テーブルごとの自己紹介のあと、札幌・仙台・群馬・大阪・福岡など各地から参加の方々をあらためて拍手で歓迎しました。

つぎに、自分が活動しているコミュニティについて紹介するアイスブレイクを行い、いよいよ第1部の始まりです。

 

第1部“イマジン・ヨコハマ丸の航海”―イマジン・ヨコハマとFAJの協創―   :鈴木まり子  13:20〜14:00

・ファシリテーション活用支援プログラムとは        

・1000人ワールドカフェの企画・実施、そして出張WSへ   

鈴木まり子さんから、ファシリテーション活用支援プログラムについて目的や事業概要の説明があり、2009年度は全国各地の自治体や公共団体で10数か所の活動を行っているとのことでした。

つづいて、昨年横浜市の開港150周年記念事業として行った市民参加型プロジェクト「イマジン・ヨコハマ」の概要と1000人ワールドカフェについて、ゲストの松野さんと、FAJ香取さん、鈴木さんの解説と鼎談にすすみました。

1000人ワールドカフェに参加したあと、市民ボランティアや一般市民の方々が自主的に自分のコミュニティでワークショップを開催したいとの要望が高まりました。その支援にFAJが加わることになり、ファシリテーション活用支援プログラムとして会員に現場紹介されたのです。

 

第2部 “出張WS船団のサポート” ―FAJ支援活動の展開―    :山口一郎   14:00〜15:00

? 出張ワークショップの支援と事例報告 

? 出張ワークショップ模擬体験 

 出張ワークショップは、市内各地で主に7・8月の2ヶ月間で25回行われました。地域コミュニティや市民グループが多彩で特色のある企画で実施したのです。それらの中でFAJメンバーが加わったワークショップは10か所で、今回7か所について担当したメンバーが発表しました。

?ヨコハマクリエイティブシティセンター :西岡さん、和田さん 

?ハイスクール・カフェ、みなボラカフェ :松尾さん

?シンフォニーホール 2回:飯田さん

?ハマスポ・スポーツ :山口さん、和田さん

?ちびハマ・児童クラブ :佐々木さん

?中区役所職員 :河野さん、飯田さん

これらの中から市民とFAJメンバーがファシリテーターとサポーターになって運営した中区役所職員ワールドカフェを取り上げ、テーブルごとに次の問いで対話を模擬体験していただきました。

問いは、「ヨコハマの何が、私たちをひきつけるのでしょう?」

 

第3部 “日本丸からの船出” ―ファシリテーションの活用―    :香取一昭   15:15〜17:20

・ワールドカフェの説明 

・ワールドカフェ 開始

 

問い:「ワールドカフェは、あなたのコミュニティの活性化に、どのような可能性をもたらすでしょうか?」

ラウンド1・2・3回

・振り返り  「気づきのシート」記入

・「全体共有」

休憩後、香取一昭さんによるワールドカフェの時間です。

スタート前に、ワールドカフェが生まれた時、新しいスタイルの会議が発見された経緯について話がありとても興味深く伺いました。

第3部のテーマは、それぞれのコミュニティでファシリテーションがどのように活用されるかであります。その問いは、「ワールドカフェは、あなたのコミュニティの活性化にどのような可能性をもたらすでしょうか?」です。この単独の問いについて、テーブルを移動し、メンバーを替えて、ラウンドを3回繰り返し話し合いました。

ラウンドを終えて、各自が自分で気づいたこと、今感じていることを1枚の紙に書いて、手に持ちながらペアになって発表し、5人をまわり伝えあったのです。

最後に、全体を振り返り共有する時間を持ちました。

・経営者として、社員をもてなす心で社内のコミュニティを創りたい。

・地域コミュニティで、メンバーが発言し対話することで個人の責任感やオーナー意識を高める

ことが出来る。

・ワールドカフェは共感や共有が生まれ、ゆるやかでありながら目指す方向が一緒になる。

・コミュニティと自分の中で、強い基盤やきずなが生まれていく可能性を持っている。

・さっそく、ミニカフェを実施することにしました。

 

参加者が自らの行動を呼び起こすきっかけとなり、またコミュニティでファシリテーターとして実践し活躍するおもいを新たにされていました。

 

日本丸からの船出に乾杯!  以上

 

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