2010年度1月定例会 3.教育系ファシリテーション「もめごと解決のコツ」東京支部

事業内容: 東京支部 定例会
テーマ: 教育系ファシリテーション「もめごと解決のコツ」
開催日: 2011年1月22日
会 場: 八王子市あったかホール
講師・ファシリテーター: ちょんせいこ 1名
企画運営担当: 室谷恵美、東山信彦、中野 功、楠 徳生 4名
参加者数(会員): 21名
一般・見学者数: 5名
テーマ詳細

プログラム内容
担当者振り返り
参加者コメント
など
【概要】
本企画は、教育現場において、もめごとが起きた場合に何故か一番大事にしなくてはいけない子供が置き去りにされてしまうという事実から、教育現場や、家庭においてもめごとが起きた場合や、そこに至るまでのファシリテーションの有効性を、教育者、保護者、その他の参加者という立場でそれぞれ体感してもらうことを目的としている。
【プログラム】
【ACT1】オリエン(5分):FAJの紹介、2月定例会の紹介
→フォーメーション0:スクール形式(1テーブル2席 基本)

【ACT2】 コミュニケーショントレーニング(30分)
●「朝食メニュー」を聴きあう
→フォーメーション1:隣同士2人ペアをつくる〜
●「好きなこと」を聴きあう
→フォーメーション2:テーブル前後で4人グループつくる〜
●「声だしビート」体を動かすアクティビティ(輪になり5回隣同士ので手をたたく)
→フォーメーション3:テーブル2つをくっつけて4人グループの島をつくる
※一番はじめのスクール形式から、「次のフォーメーションを1分で」
という合図で、参加者が協力して一気に場を変化させていく

【ACT3】もめごと解決の場面
●グループ分け(4〜5名):自己紹介&じゃんけんでファシリテーター決め
→「各々のパーソナリティを引き出しやすいポイントを伝え進行(全員で2分)
●ワーク?A4を4等分にし、各々のもめごとを共有
→好きな食べ物・気になるもめごと・自分の解決力(レベル)・強み/弱み
●ワーク?保護者 「幼児を持つ親の悩みごと」子ども役VS保護者側の対立
  対象者前に出てきて、実際のもめごとを2事例再現、
  解決するファシリテーションを体験〜それぞれの心の本音を探る
→フォーメーション5:椅子だけで全員ホワイトボード前へ移動〜
※実際の悩みなので、拒否する権利はあるという前提で可否を聴く。
  ロールプレイの後、2人グループで解決策を考える
→具体策を共有し、ヒントを得る
― 休憩 ―
●ワーク?
「エグザイル/手のひらコントロール」
→3人で動きを合わせVS動きを合わせない 
→コントロールはする感情、される感情を確かめる
→フォーメーション6:椅子なしで3人グループ
    「ハイタッチ」 
→握手では抵抗感を持つ子どもでも楽しみながら参加できる(異文化理解)
「人間彫刻」
3人グループで子どもを叱る教師役VS叱られている子ども役でロールプレイ

<気づき>
言えば言うほど聞かなくなる。
言われたとおりにしたら負ける気持ちになる。
理屈ではだめ。話を聞く気にならない。
言わなきゃやったのに。
叱られている子どもの感情
自分の世界に入ってほしくない。いちいち言われたくない。

●ワーク?保護者 「反抗期の小学生の子どもの悩み事」子ども役VS保護者側の対立 
→小学校の先生に相談しに行くロールプレイ
→新人先生では保護者が納得せずに、副校長先生が話合う
→対象者前に出てきて、実際のもめごとを2事例再現、
→解決するファシリテーションを体験〜それぞれの心の本音を探る
※実際の悩みなので、実施を拒否する権利はあるという前提で可否を聴く。

ロールプレイの後、3人グループで解決策を考える
(職場では、自由なアイデアを出し合う場が大事)
<第二部>
参加者25名(うち、見学5名)※1人だけ第一部で帰った。
●振返り&さらに深める
実際の現場での悩みから、具体的にファシリテーションを活用するための質疑応答→体験ワーク
・発散が十分できれば、自然に収束することを体験
●ワーク?聴き方のコツ
オープン・クエスチョンで、第4階層までA3に描き、具体的に深めていく
第2階層までを多く出しても、拡散するだけ。具体的な悩みが見えてこないと解決策が見えないことを体験するワーク
・自己選択、自己決定のチャンスをつくり、体験を積み上げていくことの重要性
・小さなスモールステップで、ゴールへ向かってワクワク・ドキドキチャレンジする
・心の体力をあたためること。成果だけでなく、プロセスをあたためる。
●ホワイトボード・ミーティング実践
・実際の揉め事解決をホワイトボード・ミーティングで共有。
・収束の軸は「困っていること」
18:00終了
報告作成者 室谷 恵美
報告日 2011年1月28日
その他特記事項 【東京支部のサテライト開催の運営面の試みについて】
これまで、東京近郊にて実施していた定例会であったが、本企画の発案者から、教育に関する多摩地区近隣での定例会の開催要望があり、今回、運営における初の試みとして、八王子にて同時開催を実施することとした。結果としては、八王子の身近な人たちにファシリテーションを知ってもらうという点に関してはできなかったが、近隣の方々には好評であり、今後は地元での共催等、やり方をもう少し工夫するとよかったと感じた。
←前のレポート 一覧表へ 次のレポート→