2010年度6月定例会 2.堅い頭を打ち破れ!〜本当は怖いブレーンストーミング2010〜東京支部


「堅い頭を打ち破れ! 〜本当は怖いブレーンストーミング〜」



【目的】 :参加者の知恵とやる気を引き出すノウハウを探究

【ゴール】:アイデアにおいて量を出すコツを見つける



■1)12:35〜 オープニング

・テーマ説明



■2)12:40〜 アイスブレイク(グループ決定)

テーマ:納豆に名前をつける (個人ワーク 3分)※量を意識して出す。



〜量の数によって大・中・小グループ(多い人は大グループへ)に分かれる〜



【ミニレクチャー】アイデア発想とは

・今日のこだわり

 →アイデアを出すことにこだわりたい。

  アイデア1つを、1アイと数える。

  構造化・まとめることは今日は扱わない。



・思考のプロセス

 発散(アイデア、思いつき、創造、発想)> 収束(企画、構造化、理論展開)

 ※今日は発散のみ



〜アイデアって何?紹介〜

ジェームズ・W・ヤング「アイデアのつくり方」 



■3)13:00〜 アイデア会議1(基本形)



【ミニレクチャー】そもそもブレ−ンストーミングとは



〜ブレーンストーミングの生みの親紹介〜

Alex Osborn「創造力を生かす」



・基本形 → 正統派ブレスト

       チームでアイデアを出しつくす。

       A3用紙にひたすら、書き留める。



【役割分担を決める】



・リーダーを決める → 4つのルールがうまく機能するように注意を払う。。

・観察者を決める → アイを出すコツになりそうなチーム内の言動をA4にメモし、

           振返りの際、ファシリテーターになって進行する。

【アイデア会議のテーマ】

××と○○○は使いよう、そこまで言うなら、○○○の使い道をできるだけ

たくさん考えよう!



→ アイデア会議1を



【全体振返り】

〜アイの数とベストアイを発表〜

数の発表、感想、面白アイデア



【ミニレクチャー】ブレストって効果あるの?



〜1958年頃の社会的な実験結果の紹介〜



・5人の個人作業を合わせたほうが、5人のブレストよりたくさんのアイデアが出る



〜ブレストのダメな理由紹介〜

なぜ?ブレストでは創造性が低いのか?



・1.生産性の阻害

 →人の意見を聞かなくてはならない

  話題の固定化、意見を一時的に棚上げ

・2.社会的抑制

 →他のメンバーがどう考えるか不安、上司評価、声の大きい人に押される

  真に同等の立場の人に。緊張を解き、発言している人をフォロー。 

・3.社会的怠惰

 →結果責任が分散され、必死に取組まなくなる。

  お互いの発言量を合わせるようになる



■4)13:50〜 グループごとに進化系ブレストづくりの作戦会議 

・アイデア会議2へ向けて進化形ブレストを探る 

→ 集団思考の罠(ドツボ)を回避するファシリテーションの方法を見つける。



・ルールの追加

・プロセスの変更

・ツールの活用

・チェックリストの利用



〜ドツボの回避例紹介〜

・ブレーン ライディング

 6・3・3法 6人で3人ずつ考えて、3分でラウンド



■5)14:40〜 グループ作戦選択 ※3グループごとの作戦を決定

各グループで考えた、使えるコツ・ツボ・ドツボを探る



〜発表〜



?【アイデア小グループ】

・チーム名「アイぽん」→アイデアぽん

(1)自由に出す 個人→集団 ※立ってブレスト

(2)キーワードを拾う

(3)キーワード表をつくる ※縦軸キーワード×横軸アイデア

(4)キーワードごとに膨らます

(5)表を交換する



(その他の作戦)

・ばっちゃんこ

 ルール:制限時間(個人4分→シェア2分→個人4分)、目標個数

(1)個人でアイデアを出す ※カードに記入

(2)あいのりシェアタイム(一押し発表)

・発言の後に「へぇ〜」アクションで承認

・拍手、声だし、足ふみなど



?【アイデア中グループ】



・チーム名「重なりOK」

(1)個人ワークでアイデア書き出す

(2)使い方(アイデア)のパターンを抜き出す

(3)パターンごとに深堀する

  (大きい紙にみんなで、立って、マインドマップ)



(その他の作戦)



・サンドイッチ作戦

(1)最初の3分は個人ワーク※フセンでアイデア書く

(2)マンダラ形式でグループワーク

(3)みんなの発想から個人でさらに発散



・30秒程度ルール

 30秒以内にアイデアを出す

 30秒が近付くとカードを出す



・アイデアで大富豪GO ※ゲーム感覚で無限のアイデア

(0)場に絵を描く

(1)ポストイットを使い個人でアイデアを出す

(2)人のアイデアにあいのり、最低1つ

(3)問いができたら席替え

(4)急な思いつきはパーキングエリアに



?【アイデア大グループ】

・声を出しながらアイデアを書き出す

・新ルール「エロ・グロ」ナンセンスOK

・高い目標を持つ



■6)15:10〜 アイデア会議2



・進化形ブレスト → 各グループで考えた作戦で会議をする



【アイデア会議2のテーマ】

3つのテーマから選択

日本は2012年のオリンピックでどうすれば金メダルを多く取れるか?



→ アイデア会議2を

〜発表〜



?【アイデア小グループ】

総アイデア数 168個 → 214個 1.3倍増加



・参加者全員に金メダルをあげる

・将来の保証みてあげる



(その他)

・お金をあげる、賞金アップする

・JAXAの技術(科学的トレーニング)を使う

・戦略家を育てる

・地球人全員日本人にする



?【アイデア中グループ】アイデア 516個 数では優勝

・審判を巻き込んで日本びいきにする(わいろ)



(その他)マインドマップで無数に書き込んでいった



?【アイデア大グループ】アイデア 510個 前回より増加

・技術力を活かした人間ロボットをつくる



(その他)

・参加者全員に金メダルを配る

・選手団全員にファシリテーションを導入する

・バレないドーピング薬を開発する



【全体振返り】

進化形ブレストがアイデアをたくさん生みだすことにつながったか?

逆に阻害要因はあったのか?



?【アイデア小グループ】

・出やすいものから出したら数が出た

・キーワードをみつけたら考えずにとにかく数を出した

・表組みにするのでアイデアが無理に出る

・キーワードのアイデアラッシュは良かった

・連想性が増す

・キーワードをまとめるには苦労した

・ポストイットは使った方が良かった



?【アイデア中グループ】

・ファシリテーターがどこまで介入するのか?を考えた→Fははじめだけで、

後は介入しない

・席を固定しない ※意見が出なくなったら席替え

・記録用紙を大きくしたらアイデアが増えた



?【アイデア大グループ】

・エログロはうまくいかない?

・空気を変える人が必要

・数は出してもさみしいのでリアクション(ほめる)などが必要





【ミニレクチャー】世の中にある発展形ブレスト紹介



(1)ブレーンライティング

(2)カードブレーンストーミング

(3)スピードストーミング

(4)「発想する会社」IDEOの7つのルール





【グループ振返り→全体で発表】

明日から使えるアイデア会議とは?



・FAJ3回目。数を出すことが目的なのに考えてしまう。

・ここは安心な場だから、出来るけど、本当の現場では上司の目を気にして

考えないとできない。

・様々な気づきがあってよかった。

・ブレストは数が勝負と言われながら、社会では良い成果だけを求められる。

・FAJ4回目。ここでは数が出ても、実際の会議では出ないよねという意見が出た。

・ブレストがうまくいかない理由は、回数の少なさとも言われている。

←前のレポート 一覧表へ 次のレポート→