2011年度1月定例会 2.ファシリテーション・グラフィック・コレクション〜事例から「書く」ことの極意を学びとろう!〜東京支部

事業内容 東京支部 定例会
テーマ テーマ2『ファシリテーション・グラフィック・コレクション〜事例から「書く」ことの極意を学びとろう!〜』
開催日 2012年1月28日
会 場 船堀タワーホール307会議室
講師・
ファシリテーター
加留部貴行(FAJ会員) 1名
企画運営担当 飯島邦子、中野功(FAJ会員) 2名
参加者数(会員) 15名
一般・見学者数 0名
テーマ詳細
プログラム内容
担当者振り返り
参加者コメント
など
【概要】
『ファシリテーション・グラフィック・コレクション〜事例から「書く」ことの極意を学びとろう!〜』
このテーマは、描き方ではなく、書くことに向き合う気持ちを学びとる企画です。
ファシリテーション・グラフィックはファシリテーションの中で最も特徴的なスキルであり、議論の可視化・構造化を助ける重要な役割を果たします。しかし、時に「描く」ことに意識が行き過ぎて、「書く」ことそのものの意義を見失ってはいないだろうか?という問いかけのもと、この定例会では「そもそも、私たちは何のために「書く」のか」という書く意味を改めて考察するために、実際に書かれた事例を持ち寄って、書くことによってコンテンツとプロセスにどのような影響を場に与えたかをお互いに検証し合いました。
【プログラム概要】
?オープニング
グラフィックの現場を振り返るワールドカフェ
  • 問い:「あなたがファシリテーションを活かそうとする際に「書く」ということに関して悩んでいることは何ですか?」
  • 3R実施。
  • 振り返り
?グラフィックコレクション
  • 課題提出者による、グラフィックを通じて向き合った事例発表。
  • その発表内容は、ギャラリー参加者によってグラフィック。
  • 皆で振り返りつつ語り合う。
?印象に残ったこと、何のために書くのか、今日の感想
でチェックアウト。
最後に、「匠の技は現場にある!搾り出してみる。定例会は会員相互の研鑽の場。仲間と分かち合って、自分に馴染む姿を伸ばしていけばよい」という加留部さんの言葉で締めくくられた。
【MF】
ひと通りの教科書的学びから自分の中に落とし込んでいくためには、自身の実体験の振り返りと他者の事例(追体験)から学ぶことが効果的と考えています。今回の定例会はシンプルな構成ながら中味を深めてくれたのは参加者のみなさんの事例そのものとそこにいる人たちの学ぶ姿勢です。このような会員同士が切磋琢磨する体験交流の場をさらに創り出していけたらいいなと感じています。
【企画メンバーから】
FAJにいらっしゃるファシリテーションの先人(=匠)から学ぶ定例会。この定例会の狙いは2つありました。
  • 一つは、コンテンツそのものから学ぶということ。
    今回は、描く技術を追求するのではなく、書く意義を問うということに重点を置き、参加者の現場における事例を持ち寄り、それぞれの課題や悩みを共有することで様々な気づき、勇気を得ることができました。
  • もう一つは、匠(=加留部さん)がホールドする『場』を体感すること。
    事例を扱うという、ある意味どうなるか予想がつかない展開を、どのようにファシリテートしていくのか、その様を間近で体感する・・・予定していたプログラム(事例&ギャラリーのFGへのフィードバックタイム)をスパッと捨てて組み替える、参加者の言葉を拾って受け応える、その受け答えの内容、空気感、ファシリーターとしてのあり方。すべてにおいて、大きな学びを得ることができました。
    また以上の2つの狙いと成果に加えて、所々に織り交ぜられる加留部さんのお話や、冒頭のワールドカフェの問いに振り返りフェーズの参加者の言葉が書き加えられ、最終的にグループ化され要約されていく・・・という可視化・構造化のテクニックなど、加留部さんご自身の技を間近で見ることができたことも大きな学びでした。
この定例会を機会に、全国でグラコレが開催されると又面白いと思っています。
【参加者の声から】
  • 色んな人のFGに対する意識、悩みを持っているということに気づいた。
  • どんな会議でも書くシチュエーションはあるということに気づいた。もっと書いていこうと思う。
  • 皆さんが実践されていることを知ることができた。
  • グラフィック以外の要素が大きいことに気づいた。色んな要素があるんだな。
  • 皆さんからアイデアをもらえました。
  • 本では得られない事例が参考になった。生のFG 参考になった。
  • 他の人のFGを見るいい機会になった。
  • グラフィックにも色んなパターンがあるんだな。正解があるかと思っていたが正解はないことに気づいて楽になった。
  • FGへの苦手意識が無くなった。
  • 皆さん、導入の段階で同じように悩んでいるんだなぁ
  • 文字、場、すべてにおいて意味がある。
  • 相互で学べた、FAJの原点を見たような定例会。定例会を企画する上で、今までは「良いモノを作る」という視点だったのが「共に学ぶ」という盲点を見つけてもらえたのは大きかった。
報告作成者 飯島 邦子
報告日 2012年2月10日
その他特記事項  
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