2011年度10月定例会 4.ファシリテーションにおける傾聴って?東京支部

事業内容 東京支部 定例会
テーマ ファシリテーションにおける傾聴って?
開催日 2011年10月22日
会 場 さいたま 産業文化センター
講師・
ファシリテーター
千葉和江(FAJ会員) 1名
企画運営担当 杉村郁雄、黒川そよか、筒井康志、芦名洋二郎、尼子洋、
中平拓司
6名
参加者数(会員) 19名
一般・見学者数 0名
テーマ詳細
プログラム内容
担当者振り返り
参加者コメント
など
【概要】
ファシリテーションにおいて傾聴が大事だということに「NO」という人はそういないでしょう。
ですが、そもそもファシリテーションにおいて傾聴する、される、とはどういうことなのでしょうか。
そしてなぜ大事なのでしょうか?
このテーマではいくつかのパターンの傾聴について一緒に体験し、体感し、考察をしてみます。
「傾聴について知識としては分かっていても、例えば日常のコミュニケーションや会議の場になると、実は私はあまり意識出来ていないかも…」
と感じている皆様、ぜひご参加下さい。
このワークが終わる頃には
「ファシリテーションにおける傾聴とは何か」を体験からの言葉で話せる様になっている…はず。
一緒に日常のコミュニケーションや会議などで、より傾聴を意識、実践できることを目指してみませんか。
【プログラム】
(1)自己紹介
(2)ウォーミングアップ
  • 個人で傾聴を考え、グループで話し合い、全体で共有する。
(3)体験タイム1
  • 3人1組を作る。
  • 傾聴する、傾聴される、観察する役割を決め、話をする。(5分間)
  • 3人で、起きたこと、感じたことを振り返る。(3分間)
  • 役割を変えて「話をする+振り返る」を繰り返す。
  • ウォーミングアップのときのグループで振り返る。
休憩
(4)ファシリテーターからの問いかけ
  • 「話し合いの場における傾聴とは、単なる個の傾聴の集まりなのだろうか?場が傾聴的になるということがあるのではないか?深い対話が生まれるのではないか。」
  • グループで話し合い、全体で共有した後、体験タイム2に進むことを合意した。
(5)体験タイム2
  • 4つのテーマを提示し、話したい人同士でグループを作り、ファシリテーターを決める。
  • 話し合いで意識したい傾聴の要素を各自決める。(2分間)
  • グループで話し合い、振り返る。(15分ずつ)
  • 全体で、起きたことを共有し、次の話し合いをどう進めるか、グループで作戦を立てる。
  • 再びグループで話し合い、振り返る。(15分ずつ)
  • 全体で、起きたこと、気づいたことを共有する。
(6)ファシリテーションにおける傾聴とは?
今日の体験から言葉にしてみる
  • 各自が付箋に言葉を書き出し、前に貼り出す。
  • 全員で眺め、気づきを共有する。
【担当者振り返り】
前回8月の定例会(テーマ4)では、受付直前まで打ち合わせをしてしまい、会場のレイアウト作りや受付が遅くなったが、今回は時間に余裕を持って集合し、予定通り準備できた。
体験タイム2に進む前に、ファシリテーターから丁寧に問いかけをする必要がありそうだと、企画段階で意識できており、それが実行できたのが良かった。当日は問いかけた後すぐには声が出なかったため、グループで話し合うよう促したところ、声が出るようになった。こういう臨機応変な対応が出来たのも良かったと思う。
体験タイム2の2回目の話し合いでは、床に車座に座って話したり、書かずに会話だけにしたりと、企画側が想定していなかった動きも起きて、その結果、参加者の気づきも増えたように思う。
【参加者コメント】
体験タイム2を振り返って
  • 3人1組のときと比べてエネルギーが大きくなった。増幅した。
  • 床に車座に座って話し合うと、「ここまで話すはずじゃなかったのに...」ということも話していた。みんなの間の信頼感が醸成されていた。集中して聴く事と引き出し合う事のバランスが自然に取れていた。
  • あえて場のレイアウトは変えず、会話だけにしてみると、真ん中に自分の考えを投げ込む感じがした。表情もよくなり、笑いも起きた。
  • 1回目と同じテーマ、同じ場のレイアウトで2回目の話し合いをしたが、2回目は付和雷同になったかも。発散と収束のステージで傾聴の違いはあるのだろうか。
  • 難しかった。聞き手の話し手のスイッチを変えるのが難しい。聞き手になると反論しにくい。傾聴する=聴かなきゃいけない、言っちゃいけないという思いに縛られ、ブレーキをかけたかも。

「ファシリテーションにおける傾聴とは?」
言葉に書いて貼り出し、眺めてみて
  • 聞き手と話し手のスイッチが肝、洞察、自己開示、能動的に聴こう
  • 傾聴サイクルとでも言うべきサイクルがありそうだ。相手に興味を持つことが先、傾聴は後、興味を持てば自然と前のめりになり、自然と傾聴するのでは?はじめに傾聴するという意識が強すぎると止まってしまう。
  • では興味が持てないことは傾聴できないのか?→興味がないことでも、自分なりに、興味を持てることに置き換えて聴くことはできるんじゃないだろうか。
報告作成者 中平 拓司
報告日 2011年10月31日
その他特記事項 埼玉周辺におけるファシリテーションの普及を目指した埼玉分会による企画・運営。今後も、隔月ペースで埼玉での定例会を実施予定。
←前のレポート 一覧表へ 次のレポート→