2012年度8月定例会 4.質問力〜対立の場面を考えることで、的確な質問をするためのポイントを見つける〜東京支部

事業内容 調査研究:東京支部 8月度定例会
テーマ テーマ4『質問力 〜対立の場面を考えることで、的確な質問をするためのポイントを見つける〜』
開催日 2012年8月25日
会 場 市民会館うらわ 505集会室
講師・
ファシリテーター
小藤輝正(FAJ会員) 1名
企画運営担当 埼玉分会(FAJ会員) 4名
参加者数(会員) 20名
一般・見学者数 3名
テーマ詳細
プログラム内容
担当者振り返り
参加者コメント
など
【プログラム内容】
13:00
  • 開催の挨拶と諸注意
13:10
  • 全体ワークの説明
    的確な質問と良い質問を考える意味と最後にまた戻ることをインスト
  • 自己紹介フレームの説明
    呼ばれたい名前/Frはなぜ質問するのか/的確な質問とは?/良い質問とは?
  • 自己紹介
13:50
  • 対立シーン事例出しワークの説明
    「対立の場面をシェア。その対立の場面にFrとしている時に対立を解消するための質問を考える」
  • 対立のシーンを書く
    各自日常の中での対立の事例を出す
  • グループでシェアしてFrとしての質問を作る
    それぞれのシーンにおいてFrとしての質問を作る
14:33
  • プロセスと質問のタイプを解説
    「問題解決」プロセスと「GROW」モデルをレクチャ
    質問のタイプをレクチャ
    • 種類(Yes/No、5W2H)
    • 範囲(未来〜過去、自分〜組織〜社会)
    • 方向性(目的←→手段、理想←→問題)
14:43
  • 質問作成ワークの説明
  • グループワーク
    プロセスと表現を意識して質問を整理する
    対立事例を選定する
    「Frとして対立解消のゴールを仮に設定する→プロセスに基づいて質問を整理→足りない部分を補強」
15:18 休憩

15:28
  • ロールプレイワークの説明
  • ワーク準備
    Frチームとロールチームに分れる。事例提供者がロールチームに合流する
  • ロールプレイ
    ロールチームが対立場面を再現、Frチームが質問
  • グループワーク振り返り
    机上で作ったものが ロールプレイでどのように使えたかを確かめる
    事前に想定していた意図とやった違いを検証する
  • ロールプレイ
    交代
  • グループワーク振り返り
16:22
  • 的確な質問、良い質問とは何かをまとめる
    数式で表現してみる
    【埼玉分会版】的確な質問=観察×意図×表現 良い質問=f(的確な質問,場)
16:36
  • 全体共有
    他のグループのアウトプットから「的確な質問」「良い質問」とはを深める
16:51 完全退出
  • 事務案内と原状復帰

【参加者のコメント】
  • 得るものが多々ありました。
  • あのときのあの発言、あの場の雰囲気、がポイントだったんだね、と後で振り返るとわかったんですが、そのポイントが来たときに流さず、確実に拾うことができるか、が大事だという気づきがありました。いいパスまわし(良い質問)がいくらできても、最後にシュート(的確な質問)を打てないと得点できない、といったところでしょうか。
  • 純粋に参加者させていただきましたが、本当に楽しかった。正直、対立の場面というのは、Frとしてもっとも難しい場面だということもよくわかりました。
  • プロセスに基づいて意図を持った質問が大事
  • 観察は、ロジックの流れ以上にパワーバランス、一人ひとりの気持ちまで感じ取ること
  • どなたかが言ってましたが,「いままでの定例会でのロープレでは、予定調和目指して上手に落としてくれることが多かった気がするけど、今回のロープレはみんな真剣に対立してくれるので難しさも分かって良かった」とか。
  • テーマ「的確な質問」「良い質問」
    ベテランさんなら既に知っている、どこかに正解が書かれている事ではなかったため、自分なりの答えを出そうという意欲を強く持たせる設定でした。最初から、最後まで、自分なりに定義したいという意識が続き集中力が途切れませんでした。
  • ワーク
    各自の経験からその場で挙げた「ケース」だったのでこちらも、どこかに正解があるわけではない。作り出そう。実験しよう。という感覚が働きました。(あらかじめ用意のケースでも、「正解」があるのではないのですが模範解答のようなものや、これまでの成功例があるのかもと、これまでつい考えていました。)
【MFの振り返り】
  • 最初のワークの「的確な質問」「良い質問」は予想以上にバラバラ。この時点でいい時間になるんじゃなかろうかという予感。
  • 「対立」をテーマにしたのは一番分かりやすい構図だと思ったからだけど、意図以上の効果があったようだ。
  • 全体的に詰め込み過ぎた感じ。ロープレ、まとめワークの時間が短かった。全体を振り返る時間があるともっと深まったかも。
  • 前半をもっと削ぎ落として、後半に厚く時間配分した方が良さそう。
  • 的確な質問=観察×意図×表現×決断に修正。いろいろ準備しても最後には、「今、言葉にする!」という決断がないとダメ。
【担当者の振り返り】
ワークを観察して
  • 参加者が序盤からワークに入っている様子が見て取れました。
  • 途中進行上の質問も出ていましたが、概ねワークを理解して取り組んでいました。
  • ロールプレイのワークでは、それぞれ白熱したロールが演じられ、よりリアル感をもってファシリテーションを体験できていたのではないでしょうか?
  • そのことで、想定していた質問をするタイミングのむずかしさや、その質問自体のフィット感のずれなど多様な実感知を得られたようでした。
良い質問と的確な質問については、その意義の捉え方で正反対の表現はあるにしても、あらゆる条件や状況を考慮し、よりその場を促進する質問というものが、MFとして目指す質問であるという全体の見解はおおむね一致しているようでした。
報告作成者 新井弘
報告日 2012年9月2日
その他特記事項  
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