2012年度8月定例会 3.距離の離れた会議でのファシリテーションの可能性を考える with Fanii東京支部

事業内容 調査研究:東京支部 2012年8月度定例会
テーマ テーマ3「距離の離れた会議でのファシリテーションの可能性を考える with Fanii」
開催日 2012年8月25日(土)
会 場 東京:茗台アカデミー学習室A、新潟市:JellyJellyCafe
講師・ファシリテーター 東京:小野澤興平 新潟:中野功 2名
企画運営担当 東京:中野功、小野澤興平、増平貴之、内藤修、奥田浩  新潟:井上、清水、富澤 8名
参加者数(会員) 24名
一般・見学者数 1名
テーマ詳細
プログラム内容
担当者振り返り
参加者コメント
など
【プログラム内容】
同じ場所を共有しないファシリテーションってどんな風にすれば効果的なんだろう・・?
テレビ会議って顔は見えてるけど、いまひとつしっくりこないのは何故だろう・・?
電話会議は顔は見えないけど、普通の会議よりずっとやりやすいような・・?

こんなことを感じたことはありませんか?
最近特に増えてきたテレビ会議や電話会議、FAJの中でも手軽に使っているSkypeなど、
距離の離れた人同志で、リアルタイムに会議を行うことが当たり前になってきました。
このような話し合いの場でのファシリテーションの可能性を考えてみようというワークです。

本企画では、ツールの使い勝手よりも、そのツールの制約においてファシリテーターとして考慮すべき点、場作りやプロセスによる工夫、遠隔会議ならではの利点など、参加者の皆さん同士でアイデアを出しあいます。
そして、昨年の同企画では実施しなかった疑似体験を、今回は新潟サロン(Fanii)の有志の皆さんと一緒に、2箇所同時開催という形で、実験的な試みとしてやってみます。

ファシリテーションを経験されている方はもちろん、テレビ会議や電話会議は職場等でよくやるけど、ファシリテーションはまだあまり知らないといった初心者の方でも、実際にその場で検証できますので、是非ともご参加ください。
【東京会場】

本定例会に対する参加者評価の平均値(10点満点)は、

プログラム 8.17
時間配分 6
進め方 7.5
参加前の期待との乖離 8.3
全体の満足度 8.42

であり、寄せられた感想を概括すると、、
「テレビ会議、音声(電話)会議とも、実務に活かせる気づきが多く得られ、プログラム内容についてはほぼ満足している。
が、機器トラブル等による時間遅延が気になった」
という評価であった。
【新潟会場】

新潟会場での参加者の感想

1.企画内容
全体としては期間の少ない中とてもチャレンジな企画を提供してもらい、とても良い気付きを得ることができた。
新潟の参加者は、全員「映像+音声」の会議でのワークとなった。
プログラムの流れは問題なかったが、やはり通信環境によってワークに集中できないところがあったのは否めない。
2回の仮説検証を行ったことで、それぞれの違いを知ることができた。例)ジェスチャーを積極的に使うなどの効果、お互いのグラウンドルールをしっかり決めた上で進行する等。

2.一体感
最初の段階で音声が聞き取りずらかったのが、議論を進めるのに萎えてしまった感覚があった。その中で東京主導(なんとなく新潟は実験台?)という感情に変わっていったため、少し東京←→新潟で距離感を感じた。

一体感を作ることが難しかった。新潟メンバーは普段から良く交流しているメンバーだったことも東京と離れた原因になったかもしれない。画面の向こうでヒソヒソ話をしている風景(当人は普通に隣の人と話をしているが音声が届かない様子)がみえると、見ているほうは不安感に繋がってしまう。

3.その他
音声が聞き取りずらく、画面は見えているという条件だったから、ジェスチャーのような方法が効果的だと知ったが、それを見つけることが本来のワークの目的ではないと感じた。
もし、次回実施することがあれば、設備のある会場選定をお互いしっかりした上で臨むことが必要だと思った。
ありがとうございました。それぞれの定例会を合同でやるという試みはとても楽しかったです。また、機会あればお願します。
【8月29日(水)振り返りスカイプ会議】

下記の意見が寄せられました。

<電話会議について>
  • 音声だけだと意識して真剣に聴くことを実感
  • その分集中力を求められるので、適宜休憩を入れることが必要
  • ルール設定などの事前準備も重要
  • 表情で読み取れない分、合意できているか全員への確認を都度行なっていた
  • 「音声のみ」等の電話会議に伴う制約があったが故に、「この場で決めよう」という意識が参加者の間に生まれていた
  • 2回行うことで、1回目の振り返りを踏まえた改善を実感できた
  • あえて、全員個別にして電話会議をしてみるというのもいいかも

  • <次回への提案>
    • 対面会議・個別電話会議・テレビ会議の比較をしたい
    • 部屋を2つにして、それぞれの気づきを比較する
    • プレゼン資料有無の比較
    • 電話会議におけるグラフィッカーの役割確認
    • ブレスト、オープンディスカッション、および困ったちゃん対策の実験
【担当者振り返り】

  • 複数部屋での開催という初の試みだったが、大きなトラブルもなく進められた。事前準備と、当日スタッフがやるべきことを自分で判断して実行したということによるものだろう。
  • (一歩当初の)4時間枠に拘ってプログラムや、複数部屋ということを考慮しての振り返りのやり方・時間配分だったが、想定範囲内とはいえ、進行している方も参加者も時間が短いと感じた。チャンスがあれば時間延長、問いの工夫など、チャレンジしたい。
  • フィードバッカーを確保できればの前提のもと、大規模開催の可能性が見えた。
報告作成者 内藤 修
報告日 2012年8月28日
その他特記事項 8月29日(水)午後8時より「振り返り会議」を実施しました。
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