2013年度6月定例会 1.勝手な思い込みを打ち破れ! 〜リフレーミングの基本と応用〜東京支部
事業内容 |
調査研究:東京支部 2013年6月度定例会 |
テーマ |
勝手な思い込みを打ち破れ! 〜リフレーミングの基本と応用〜 |
開催日 |
2013年6月22日(土) |
会 場 |
豊洲IHIビル 低層棟2F i-グリル |
講師・
ファシリテーター |
堀公俊(FAJ会員) |
1名 |
企画運営担当 |
飯島邦子、後藤雅子、堀大輔、松尾貴寛、(以上、FAJ会員)
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4名 |
参加者数(会員) |
76名 |
一般・見学者数 |
2名 |
テーマ詳細
プログラム内容
担当者振り返り
参加者コメント
など |
【概要】
出来事や問題をまったく違った枠組みで捉えなおす「リフレーミング」はファシリテーターにとって不可欠のテクニック。話し合いの参加者たちの「思い込み」や「決め付け」が、問題解決、合意形成、対立解消、学習成長を阻害していることがよくあるからである。
切れ味鋭いリフレーミングによって、みんなが”目から鱗”になる瞬間はファシリテーター冥利につきる。
今回は、リフレーミングの基本を身につけ、一連の話し合いのプロセスの中で応用して、使い方のポイントを探す定例会である。
【プログラム内容】
13:00〜 オープニング
●事務連絡
●グループ分けと自己紹介(チーム名を決める)
13:20〜 ワーク?
●ミニレクチャー
・リフレーミングとは?:ある枠組み(フレーム)で捉えられている物事を枠組みをはずして、違う枠組みで捉えること
・状況のリフレーミングとは?:状況を変えて捉え方を変えること。
・意味のリフレーミングとは?:他の意味を見出して捉え方を変える。
●みんなでリフレーミング
・各自自分の弱み、欠点、短所、やめられない習慣等、悩みを出す。
・一人の悩みをグループのメンバーがリフレーミングする。
・グループ全員で順番にリフレーミングの練習をする。
●振り返り
本当にリフレーミングになったかどうか?リフレーミングがうまかった人はなぜよかったのか?についてグループで話し合う。
●全体シェア
どちらかというと意味のリフレーミングの方がやりやすい。
どうやったらやりやすくなるか?
・状況のリフレーミングは経験がものをいう。
・意味のリフレーミングはボキャブラリーの数を増やすとよい。
14:15〜 ワーク?
●ミニレクチャー
・問題のリフレーミングとは?:問題の定義を変えて捉え方を変えること。自分の受け止め方(悩みの定義)を変えることで悩みを解消する。
●質問会議で問題のリフレーミング
・各自自分の悩みを出す。(真剣に悩んでいること。深刻な悩みほど効果がある)
・そこから一つの悩みを選び、その人が相談者となる。
・残りのメンバーは協力者となり、順番に相談者に質問をする。(質問のみ)
・質問は、事実や心情・考え方等を訊ねる。(原因探しはしないこと)
・協力者は、質問の回答から、自分の直感に基づいて、無責任に問題を再定義する。
・相談者は後ろを向き、協力者の話し合いを聞く。
・相談者は元の向きに戻り、背中で話し合われていたことを聞いて、あらためて自分の問題を再定義する。
●振り返り&シェア
15:30〜 休憩
15:40〜 ワーク?
●3つのリフレーミングを使って合意形成に応用する。
・被災地支援をやっているNPO団体の8人の困ったリーダーを誰からやめさせるか、順位をつける。
・個人で順位を付けた後に、グループで合意形成する。
●全体シェア
16:55〜 今日の振り返りをグループで話し合う。
17:10〜 クロージング
●堀さんから
・色んなものの見方がある。色んな視点で考えることが大事。
・被災者視点、NPO視点、組織とは?リーダーシップとは? 等、どれが正しいのか?の答えはない。
・「正」 「反」 をひっくり返すだけでなく、その上の「合」に統合すること。高いレベルのリフレーミングができると腑に落ちる感がある。
●今日どんなことに気づいたか?話したい人手あげで発表。
17:30〜 ・事務連絡(来月の告知等)して終了。
【参加者の声】
- リフレーミングは、その人の価値観が色濃くでる。
- 順位が大きく変わった人がいた。リフレーミングの打ち破り感に圧倒された。
- 問題解決にはコンセンサスが重要。しかし、その出した答えが正しいか、またリフレーミングで検証することが大事。
- 今日はみんなリフレーミングを学びにきているがそうじゃない場でリフレーミングをどう使えばいいか?
→相手をリフレーミングするとういう気持ちはよくない?
→相手のフレームを取り込んでその上で言い換えてみれば?相手のフレーム(前提)を理解した上で、それを壊す投げかけをしたら?
→自分からリフレームするものではないか?
→過去と他人は変えられない。
【MFコメント】
- 人数が多く、しかもベテランの方が少なかったのでどうなることかと思ったものの、何とかこなせたかな?
- 質問会議(智恵の車座)のワークは、加藤さんのオリジナルに近いカタチでやってみました。回答を書くことに夢中になる人が多く、傾聴や観察が疎かになっているのが気になりました。本当は2回くらいやると、うまくリフレーミングができるのですが・・・。
- 合意形成のワークでは、統合的な視点でリフレーミングしたチームがなかったのが残念。
- 中国支部でやった「正反合」のワークは、また機会があればやりましょう!
【担当者振り返り】
- 天井も高く、明るく広々と開放的なカフェテリアでのワークショップとなり、雰囲気は抜群だった。
- 広いので、プロジェクター2台、スクリーン2つを用意して、1台のPCから同時投影しようとしたが、うまく接続できなかった。
- 事前に分配器のチェック&準備すべきだったが、そこまで配慮できなかった。
- 当日参加するメンバーに場づくりや受付等のサポートをお願いできて大変助かった。
- テーブル菓子が足りなかった。
- 今回このテーマを企画した意図としては、"ファシリテーターとして切れ味のよいリフレーミングが出来るようにならねば!(must)"という思いからだったが、ファシリテーターとしては自分でリフレームするというより、"場にリフレーミングすることを促せるようになればよい"という視点にリフレーミングできたことが収穫である。
- 一番脳みそに汗をかくはずの4番目の「正反合」のワークが、時間切れで出来なかったのが残念。是非そこだけでも再演したい。
- 堀さん、ありがとうございました!
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報告者 |
飯島邦子 |
報告日 |
2013年6月27日 |
その他特記事項 |
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