2014年度5月定例会 5.『ファシリテーション実践支援カフェ』東京支部

       

事業内容 調査研究:東京支部 2014年5月度定例会
テーマ

テーマ5「ファシリテーション実践支援カフェ」

開催日  2014年5月24日(土)
会 場  かつしかシンフォニーヒルズ 別館 2階ローレル
講師・
ファシリテーター
松下敏治(FAJ会員) 1名
企画運営担当
小野澤興平、野口砂絵子(以上FAJ会員)
 
2名
参加者数(会員) 23名
一般・見学者数 1名
テーマ詳細
プログラム内容
担当者振り返り
参加者コメント
など

【概要】
ファシリテーションの実践で”モヤモヤ”を抱えているアナタ!
ホールシステムアプローチの一種である、プロアクションカフェをアレンジした手法を体験することで ”スッキリ”し、現場に立ち向かう英気を養いませんか?
この定例会はスキル習得の学習会ではなく、参加者自身の想い、リアルな体験から課題に向き合う内容となります。

■狙い(目標)
?(コンテンツ)プロアクションカフェ(ホールシステムアプローチの一種)のアレンジされた手法について、体験を通して学ぶ。
?(プロセス)F実践の現場での取り組みを応援しあい、実践支援を行う契機とする。

■対象
・ホールシステムアプローチ、プロアクションカフェに興味のある方
・現場実践には興味はあるものの、勇気がなく一歩踏み出せない方
・現場実践をしようと一歩踏み出したが、あえなく「玉砕」し、トラウマを抱えている方
・現場実践を既にしていて、実践の局面で課題を抱えている方

【プログラム内容】

【ワーク1】 出会う時間(とき)〜新聞記者になろう〜
(1) 2名ずつ組になって10分ずつ相互インタビュー
(2) インタビューを元に紹介記事を書く(5分)
(3) 2組4名になって記事を元に他己紹介(10分)
※記事は本人にプレゼント

【ワーク2】 語る時間(とき)〜F実践を語ろう〜
(1) 自分の新聞記事を読んで感じたことを振り返りシートに記入(10分)
(2) 新しい3人組になり、新聞記事を使った自己紹介→
「Fの実践とは何か?/ファシリテータにとってFの実践の価値とは何か?」という問いで対話。(30分)
(3) 「対話ではどんなことが印象に残ったか?」「もう一度、ワーク1の振り返りシートを眺めて、F実践のために今、どんなことが課題になっているのか?」を各自振り返り(15分)
(4) A4用紙に自分のF実践における課題を明文化し、壁に全員分を貼る。

【ワーク3】 繋がる時間(とき)〜プロアクションカフェを体験しよう〜
(1) プロアクションカフェの簡単なレクチャーと、今回のアレンジポイント説明
(2) コーラー(提案者)とコントリビューター(支援者)を決定して着席
(3) 第1ラウンド(35分)+振り返り(5分)
(4) 席替えして第2ラウンド(35分)+振り返り(5分)
(5) 提案者から1〜2名、気づきなどを全体共有
(6) 新聞記事インタビューの2人組になって定例会全体の振り返り

【参加者の声】
・相談したい問題を選べるので話題に入りやすかったですし、比較的短時間でグループ交代できるので、個人の現場についての話の割には、深入りし過ぎず、客観的に話ができたのもよかったです。また他人の話題でも、自身に共通するところもあり、相談にのっているという形ではありましたが、自分も参考になりました。一方で、せっかく新聞記者のワークでメンバーのバックグラウンドがわかったにも関わらず、アクションカフェの前にグループ交代してしまったので、相談者のバックグラウンドが分からず、もしくはそこから説明しなければならなかったのは、時間のロスにもなりますし、前のワークとの繋がりがなくなるように思いました。
・「プロアクションカフェ」という真新しい手法に興味をもって参加したら、定例会の趣旨が「Fの実践支援」であることに来てみて気づいた(笑)。といった感じでした。もちろん、後者の意味でも有益だったので、私自身は有意義な場となりましたが、「プロアクションカフェ」という方法論のみに目的があると、期待値がズレるかもしれませんので注意が必要です。
・かねてより私は、定例会において、「もっと参加者の方々の現場を経験してきた(経験している)ことによる、生の声を色々お聞きしたい」という気持ちがありました。その意味で、今回の取り組みは、とても意味のある場になったと思います。ただ、全体進行に関して言えば、前半の新聞記者の部分はあれほどの時間とエネルギーをかけるべきものであったのかどうか、若干の疑問が残りました。
・ほとんど会社では実践らしいこともしていないので、何をもちかえれるのか不安でしたが、有意義な持ち帰りができました。

【MF振り返り】
・企画チームのチームワークが大変素晴らしく、良く練られたプログラムが構成できたことが、このワークショップの大成功の最大要因だと思う。
・24名という参加者のサイズも、多様性と一体感の両立という意味で、丁度良かった。
・当日はMFは「何もする必要がない」位、黒子に徹することができた。Fの理想的な場になったと感じる。
・Fは当日は「如何に何もする必要がなくなるようにするのか?」という部分も、体現する形で伝えられたと思い、そのような意味でも、参加者には響く内容になったのではないか?
・このような形のプログラムが、全国の拠点でも展開されることを祈りたい。

【担当者振り返り】
・実践者向けな内容のためか、経験、年齢など多彩な参加者が集まった印象。
・丁寧な場づくりで参加者同士の信頼関係ができていることが重要。
・参加者同士で大変盛り上がっている様子が覗えて企画の手応えを感じた。
・壁貼りできない会場だったが臨機応変に対応できてよかった。

報告者 野口砂絵子
報告日 2014年6月9日
その他特記事項
 
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