2014年度9月定例会 2『小学生のファシリテーションに学ぶ対話2.0 〜新しい時代の教育〜』東京支部

       

事業内容 調査研究:東京支部 2014年9月度定例会
テーマ テーマ2『小学生のファシリテーションに学ぶ対話2.0 〜新しい時代の教育〜』
開催日 2014年9月27日(土)
会 場 芝浦工業大学 芝浦キャンパス 306教室
講師・
ファシリテーター
熊平美香 1名
企画運営担当 森のくまさんチーム 5名
参加者数(会員) 36名
一般・見学者数 1名
テーマ詳細
プログラム内容
担当者振り返り
参加者コメント
など
【概要】
あなたは、どのような未来を実現したいですか?
子どもたちと一緒にどんな未来を創りたいですか?
そのために、わたしたちとファシリテーションができることは何でしょうか?
ここ数年、日本全国で様々な「対話」の場が設けられ、安心して本当の気持ちや考えを話せる場、ありのままの自分でいることが許される場をつくる「対話」が普及してきました。
私たち企画メンバーは、この「対話」にさらなる可能性を求めたいと思います。
「対話」はこんなものではない。もっと社会の様々な問題解決に直接寄与できる可能性があるはずです。
今の心地よい対話を「対話1.0」と名付けるならば、それを土台として、その先にある問題解決に寄与する対話は「対話2.0」と言えるでしょう。
そんな対話2.0が行われている場を一緒に作り上げたくありませんか?
この定例会では、オランダで実際に学校教育に導入されている「ピースフルスクールプログラム」をご紹介します。
小さな子どもたちが、対話を通じて、自分たちの対立の問題を、自分たちの手で解決している様子をご覧頂きます。
そして、実際にプログラムの一部を体験して頂きます。
ピースフルスクールには「対話2.0」の種が多く散りばめられています。その種を、参加者全員で摘み取りながら、対話2.0を考えていきましょう。
そして、対話2.0のある未来に思いを馳せながら、あわせて子どもたちの未来にも思いを馳せましょう。
あなたは、どのような未来を実現したいですか?
子どもたちと一緒にどんな未来を創りたいですか?
そのために、わたしたちとファシリテーションができることは何でしょうか?
会場でお待ちしています。
※この企画は、FAJが協力している教育ジャンルの活動『未来教育会議』とは別の活動です。
※2014/6のシンポジウムでご紹介した「森のくまさん、全国定例会キャラバン企画」です。東京の次は沖縄サロン、中部支部での開催を予定しています。
【プログラム内容】
1.「対話2.0の考え方」「オランダの事例(ピースフルスクール)」の紹介
(1) 背景・経緯・MFの紹介
(2) MF自己紹介、対話の失敗談、ピースフルスクールとの出会い
(3) 仲裁のプロセス説明
(4) ピースフルスクール仲裁の様子動画映写
(5) ピースフルスクールの概要説明
2.ピースフルスクールプログラムから、ほんの一部のアクティビティを体験
(6) ピースフルスクールプログラム体験(1) 意見を持つ、言うワーク
(7) ピースフルスクールプログラム体験(2) 感情を言葉にするワーク
(8) ピースフルスクールプログラム体験(3) けなし言葉をアドバイスに変えるワーク
3.対話の時間
(9) 対話2.0の説明
(10) 意見を持つワークの延長。各自の意見の表明
(11) 自分の価値観を内省する
(12) お互いの価値観を共有する
(13) チームで一番大切にしたい価値観を決める
4.ふりかえり
(14) 各自で今日の体験を振り返る
(15) チームで話したいことを話す
(16) 全体共有
【対象】
・このままでイイのか日本!?と思っている人
・子供たちのために何かしたいと思っている人
・意見を持っている、伝えたくて変化を起こすために動きたいと思っている人
【目標】
・子どものうちからファシリテーションを学ぶ方法があること(オランダの事例)を知る。
・問題解決のための対話は、癒やしの対話の他に何が必要かを知る。
・対話2.0の担い手になろうという思いが生まれている。火がついている。
【参加者の声】
・地域の課題を解決するには小さいうちから対話の重要性を身につける必要があると感じました。一人一人が当事者になって動くFAJがそこで力になれるのでは。
・みんな同じことをそれぞれに考えている。横のつながりができるといいな。
・チャレンジは良いこと!!支援したい!
・大変すばらしい体験でした。ありがとうございます。
・熊平さんありがとうございました。なぜオランダでうまれたのかという背景をもっと探りたい。
・熊平さんの謙虚さを私も身につけたいです。
・ピースフルスクールについてもっと知りたいと思った。
・シチズンシップ教育は重要。
・ファシリテーションが世の中にもっと広がり、いろいろな分野で発動されればと思います。
・多くの人が集まるテーマであることがわかった。
・オランダでのプロセス。
・小学生が体験しているワークをそのまま見せて欲しかった。
・勝手に「対立」している場と、「対立」を生み出さなければならない場との、扱い(対話2.0)の違いがあると感じました。
・日本の教育をより良くするために活用できるプログラムになればと思います。
・21世紀の子どもが生きる世界に必要なスキルは、大人の責任であること。
・地域など社会全体へどう広めているかを学ぶべき。やはり行政との協力が不可欠では?
【MF振り返り】
御参加いただいた皆様ありがとうございます。
ピースフルスクールと対話2.0という大きなテーマに、4時間で取り組むという壮大なチャレンジがスムーズに行えたのは、ファシリテーターの皆さんが参加者だったからだと思います。
私も、たくさんのことを学ばせていただきました。
オランダのシチズンシップ教育ピースフルスクールに、私自身も学んでいます。子どものころから、対立を恐れず、自分の考えを述べ、意見の違いを話し合いにより合意形成する力を身に付けることができると、もっと、皆が幸せになれると思うようになりました。対話2.0は、大人版ピースフルスクールのイメージです。今回の経験により、このパートは、もっと細分化したプログラムに発展させたいと思います。
東京でのアンケートの結果や実施の振り返りを受けて、関西ではバージョンアップしたプログラムが既に実施されています。
沖縄は、台風により実施が延期されてしまいましたが、名古屋での実施も、これから予定されています。
進化したプログラムを体験されたい方は、定例会の予定をご確認ください!
【担当者振り返り】
ピースフルスクールの紹介と、対話2.0の模索の間にギャップを感じた参加者が多かった。
4時間精一杯詰め込んで実施してみたが、参加者に伝えるためには更に焦点を絞る必要があることを改めて感じた。
FAJの協力的な参加者を迎えて、十分なフィードバックをいただけたので、更に内容を磨き上げて他部署でも開催していきたい。
報告作成者 修羅
報告日 2014年10月17日
その他特記事項  
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