2016年度3月定例会 3『誰でもできるワークショップ設計』東京支部

事業内容 調査研究:東京支部 2017年3月度定例会
テーマ 誰でもできるワークショップ設計
開催日 2017年3月25日(土)
会 場 大橋会館 中教室
講師・
ファシリテーター
向山聡(FAJ会員) 1名
企画運営担当
実践プロジェクト(以上FAJ会員)
1名
参加者数(会員) 24名
一般・見学者数 0名
テーマ詳細
プログラム内容
担当者振り返り
参加者コメント
など

【概要】(告知文より)

「「ワークショップをデザインできればファシリテーターとして一人前」
「ファシリテーションの醍醐味はプログラムデザインだ」
などと良く言われます。

また、「ファシリテーションを勉強したけれど、自分での企画は難しい」
「ワークショップを作るのに、何か正解があるような気がしてモヤモヤする」
「ベテランの人にアドバイスしてもらった時はやれそうな気がしたのだけど、戻ってプログラムを作ろうとしたらわからなくなった」
などの相談も良く受けます。

この「ファシリテーションを実践していくための壁」を乗り越えるために、研究・検討をした内容を報告し、実際に試して頂くワークショップです。
「誰でもが60点をつけることができる企画のやり方」を目指します。
ぜひ、「ワークショップデザインに自信がない」「自分一人でプログラムを作れるようになりたい」という方、ご参加ください。

【プログラム】
13:00 開始、概要説明
13:10 一人一言CheckIN「自分が作って見たいワークショップ」
13:30 レクチャー、定例会の背景説明
13:55 ワーク1説明
14:05 休憩&配布ケースの読み込み
14:15 ワーク1開始
14:30 ワーク2説明
14:35 ワーク2開始
15:05 他チーム見学(1名テーブルに残って説明)
15:15 休憩
15:30 具体的に開催したいワークショップがある人は制約項目を書き出し
(ワーク1〜2で使用したケースでの実際のワークショップ内容を紹介)
15:45 マグネットテーブル(具体的に開催したいワークショップについて、一緒に考えるメンバー募集)
15:50 制約項目の設定(開催したい人からの説明)&ゴール設定
16:10 メインアクティビティ、全体プログラム概要検討
16:30 他チーム見学
16:40 プログラムフィードバック
17:00 終了

【参加者ふりかえりコメントより抜粋】
●「早く回す」点について:
・早く回す効用について、理解できた。
・効果的な手法と思えるので、さっそく取り入れさせて頂きます。
・「まず動く」ということが大切だとわかっていても、なかなかできないので、とても良いと思いました。
・早く回して作り直しをするというのは良いと思う。
・一回たたき台を作ってやってみることが重要である点が体感できてよかった。
・早く回すことの位置づけがわかりずらかった。一回作ってから主催者等と確認をするためという意図が理解できず、とまどった。
・「早く回す」「目標の2重化」などの概念が新しく、複雑すぎるように思えた。
・「早く回す」では事前に目的の説明があれば良かった。
・「早く回すことがWSデザインに役に立つ」ことが参加者に受け入れられていないままワークに入ったため、ずれた展開になったのではないか?
●目標の二重化について:
・すごく実践しやすかった。
・焦点を絞り込めるので、とても良い。
・今後、あらゆる目標設定でも使えると思うくらい参考になりました。
・早く回すこととの組み合わせでメリットが大きい。制約事項がわかったうえでの早く回す、目標の二重化なので、そこが良い。
・目標例などをもう少し示してもらえると、さらに良い。

【メインファシリテーター振り返り】
・「調査研究」という意味では素晴らしく実りのある定例会でしたが、「学びの場」としてはいくつかの不手際・準備不足があり、消化不良を起こした方も出てしまいました。
・元々は「理解をしてから取り組むには時間も不足するため、概念だけ伝えて体験学習型のプログラムにして、全体が終わったところで体感的に理解をする」という流れで構成をしていたのですが、「もっと説明せよ」「もっと詳しい資料を」といった「理解をするための要望」に応えてしまったため、全体のタイムマネジメントが崩れてしまいました。
・また、試行するためのケースを「最新の事例」に差し換えたところ、状況や内容が複雑すぎて事案を理解できない方が多々出てしまい、この部分も不具合がありました。「演習用ケースは簡単な方が全体理解促進には利く」という当たり前のことを「最新のリアル事例を伝えたい」という余分な考えで崩してしまったと考えられます。

・実りのあった部分は「ワークショップ設計に悩んでいる方々」が多数集まっていただき、「前向きに新しい方法にチャレンジして、体感をしたうえで理解をする」ということが起きたところにあります。振り返りでもキーポイントを押さえた内容を頂き、意を強くすることができました。
・また、素直に取り組めない方、脱線してしまう方の類型も理解することができ、それらの方々が起きにくくするガードレールの設定もすることができる見込みが立ちました。本事案を拡大・展開していくことで、ワークショップ設計に対する考え方を変えていくことができる可能性が大きく広がったと考えます。

報告者 野口砂絵子
報告日 2017年4月2日
その他特記事項  
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