「はじめのい〜〜っぽ」はファシリテーター初心者向けに実践の場を提供するテーマです。
ファシリテーションの本を読んだり、セミナーに出たりはしたものの、
実際にファシリテーターを経験する機会がなかったり、踏み出す勇気を持てずにいるあなた!
ファシリテーターに挑戦してみたことはあるのだけど、自分がどんなふうに振る舞っているのかが気になる。
客観的なコメントがもらえたらいいのにと思っているあなた!
「はじめのい〜〜っぽ」では安心安全な模擬会議の場を設けて、
参加者全員が一人20分程度のファシリテーターの体験をしていただきます。
他の参加者のみなさんや経験のあるスタッフと一緒に振り返りながら、
これからファシリテーションを実践していくためのヒントや勇気をつかんでみませんか?
【プログラム概要】
・オープニング
・アイスブレイク
・準備ワーク
・インストラクション、ケース理解
・模擬会議とフィードバック(4回実施)
・成果物発表
・プロセス振り返り(グループ)
・プロセス発表
・振り返り(全体、個人、グループ共有)
・クロージング
【参加者からのフィードバック】
■感想・気づき
・「今日チャレンジしたいこと」の設定:具体的な目標設定ができてよかった/自分の順番のときその局面でなかった。
・自分へのフィードバックだけで、他の人へのフィードバックにも参考になることがあった。
・他グループのプロセス発表を聞いて、異なる視点や進め方を知ることができ勉強になった。
■今回の企画に対するフィードバック>
<Keep>
・毎回振り返り・フィードバックをしながら進めたのがよかった(ただ模擬会議をするだけでは意味がなかった)。
・フィードバッカーが観察してくれているので安心して模擬会議に集中できた。
・都度インストラクションがあり、わかりやすく、スムーズに進められた。
・フィードバックが具体的だった。感情のFBはハッとした。
・他のグループともプロセスを共有し、全体で気づきを深められたことが良かった。
<Problem/Progress>
・職場をイメージしたケースや対立の起こるようなケースでもよかった。
・模擬会議・振り返りの時間が短かった。
・会場が横長で発表がみづらかった。
・時間割がわかりづらかった。休憩時間は無理やりにでも作ってほしかった。
・良い点だけでなくできなかったことや改善点もフィードバックしてほしかった。
・「模擬会議15分・振り返り10分×4回+ポスター作成」を明示してほしかった。
Q1.「四象限自己紹介」はみなさんと打ち解けたり、緊張を和らげるのに役立ちましたか?
4点:12人 3点:4人 2点:0人 1点:0人
Q2.「ファシリテーターとは…」を自分で考えたりみなさんと共有したことは、あなたの「今日の目標」を設定するのに役立ちましたか?
4点:12人 3点:4人 2点:1人 1点:0人
Q3. 「今日チャレンジしたいこと」を設定したことは、ファシリテーターをやってみるのに役立ちましたか?
4点:11人 3点:4人 2点:2人 1点:0人
Q4. 模擬会議のケース(留学生が家にやってくる)は取り組み易かったですか?
4点:11人 3点:5人 2点:0人 1点:1人
Q5. 模擬会議を、テーブルの参加者・スタッフと共に振り返ることで気づきがありましたか?
4点:16人 3点:1人 2点:0人 1点:0人
Q6. 発表1と発表2の違いやそれぞれの意味を理解できましたか?
4点:13人 3点:3人 2点:0人 1点:0人
Q7. 他グループの発表を聞いて気づきがありましたか?
4点:14人 3点:3人 2点:0人 1点:0人
Q8. あなたのファシリテーター経験はどの程度ですか?
1、セミナーや本でファシリテーションを学んだけど、実践経験がなかった 6人
2、FAJの定例会や仕事などで1、2回経験した 4人
3、それ以上 3人 (実践頻度:
Q9. これからファシリテーションをもっとやってみたい、勉強してみたいと思いましたか?
4点:13人 3点:0人 2点:0人 1点:0人
Q10. 「はじめのい〜〜っぽ」に再チャレンジしたいですか?
4点:12人 3点:1人 2点:0人 1点:0人
Q6. 開催時間の長さ(約5時間)やプログラム内の時間配分などは適切でしたか?
4点:10人 3点:1人 2点:0人 1点:1人
Q11. 全体の進行について、インストラクションは聞き取り易くわかり易かったですか?
4点:7人 3点:4人 2点:0人 1点:0人
【企画・話題提供者振り返り】
今回は、参加者が何か1つでもヒントを得て、もっとやってみたい・勉強したいと思うことをゴールに企画した。ひとりひとりに目標設定をしてもらうため、そのヒントとして「ファシリテーターって何?」について考える準備ワークを試みた。その結果、多くの人は効果的な目標設定ができたが、人によってはモヤモヤして終わってしまったということだった。知識や理解度の差で受け取り方が異なったものと考えられる。目標設定自体は漫然と取り組むよりもずっと良かったと思うが、準備ワークの要否、やり方について企画チームで振り返りたい。Q9が満点だったことは今回のゴールに到達できたと評価してよいものと捉えている。
前回(2015/6)、プロセスとコンテンツの区別をうまく説明できなかったため、今回はあえてその単語を使わずに「発表1」「発表2」の違いを理解してもらうことに努めた。発表2(プロセス)の前にグループで話合い時間をとったことで意識づけができ、結果的にプロセスについて活発な議論が交わされた。ただしグループによってはグループ話し合いの趣旨がわからず混乱させたようだった。
ケースは発散で終わっても形になってしまう内容だったため、取り組みやすいという意見の一方、前半でうまくいったグループは後半のファシリテーターがあまり頑張らなくてもよかったことへの不満、対立がうまれるようなケースの希望の声があった。定例会参加者の背景の多様性を考えると、ケース設定は永遠の課題なのだろう。
今回の会場は長細い形状で、大きな柱が真ん中にあり、非常に使いにくかった。それを考慮した発表方法を事前に考えて準備しておくべきだった。また壁の凹凸によって時間割などの掲示物が場所によって目に入りにくかったようだ。
MF3回目の今回、ハプニングにも冷静に対処でき、発表2からの流れで全体振り返りへとつなげられたのは良かった。次回への課題は、時間が足りないという声があがること、インストラクションが十分に伝わらないこと(思い返せば毎回同じ)。前者については開始時刻を早めてゆったりと進める試みをしてみたい。ウォークスルーの時間の確保などが課題になると想定される。後者について、本ワークは41回の歴史がありながらインストラクションのやり方(ポイントとなる言葉、説明資料の書き方など)が毎回MFの裁量に任されている。MFの裁量は残すという前提で、ベースとなるものの設定・標準化ができないかと考えている。過去のMFそれぞれの良い面悪い面を継承できればプログラムの完成度がより向上するだろう。
【コーディネーター振返り】
・フィードバッカーとして企画メンバーが参加することで、企画側も学ぶことができる、長年しっかり練られているプログラムだと思った。
・第三者として場を観察し、そこで展開される流れをフィードバックする機会はなかなかなく、会議の当事者では気づけない視点を体感することができた。
・ファシリテーターにフィードバックするという表現方法についても、経験のあるフィードバッカーとペアになって行う事でまたあらたな見方や表現のしかたを学ぶことができる。ペアフィードバッカーは、場に対しても偏ったフィードバックを馴らす役割も果たしていシステムはよく考えられていると思った。
・また参加したい!今回ワークに参加した参加者もぜひ次は企画へ!と誘いたくなるワークですね。。
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