2016年度4月定例会 2『ファシリテーターズ・エッセンシャルズ〜会議でのほめ方について〜』東京支部

事業内容 調査研究:東京支部 2016年4月度定例会
テーマ ファシリテーターズ・エッセンシャルズ〜会議でのほめ方について〜
開催日 2016年4月23日(土)
会 場 スクエア荏原 ホールA
講師・
ファシリテーター
前田卓也(FAJ会員) 1名
企画運営担当
加藤博敏、小藤輝正、柴田千晶(以上FAJ会員)
3名
参加者数(会員) 29名
一般・見学者数 3名
テーマ詳細
プログラム内容
担当者振り返り
参加者コメント
など

●テーマ詳細

ファシリテーションに関する基礎的な知識をひととおり身につけたあと、どのように振る舞えばさらにファシリテーションが上手になるのでしょうか?
ただやみくもに経験を積むのではなく、ファシリテーション活動の一部を切り出し、それについて深く学習を行うことも効果的な学習方法の一つです。また「頭ではわかっているが、なかなかうまく実行できないこと」を克服することも大切なことです。「知識」をどのように実践していけるかについて深く考えてみるというのもとても大切なことと言えます。
「ファシリテーターズ・エッセンシャルズ」シリーズは、このような、基礎的な知識の習得を終えられたみなさんが今後ファシリテーターとしてさらに活躍するための実践学習の場です。
第一回目の今回は「ほめる」ということを題材とします。
会議でほめるためにはどのような方法があるのだろうか、ほめようとしてもなかなかうまくほめらられないのはどのあたりに原因があるのだろうか、などを学ぶ内容となっています。

●プログラム内容

12:00 イントロダクション
12:05 アイスブレイク
ほめほめ歓迎(全体)
ほめほめ歓迎(グループ)
12:20 レクチャ
12:35 高速ほめるワーク
とにかくいっぱいほめてみる
12:50 レクチャ
12:55 遠回しに褒めることは他にないかを探すワーク
12:10 全体共有
13:25 レクチャ
13:50 休憩
14:00 実体験話し合いワーク
「ほめられても嬉しくなかったこと」をテーマに経験を共有
14:30 全体共有
14:40 会議でのほめ方を考えるワーク
15:10 ユニット回遊方式による全体共有
15:40 元のグループに戻ってワーク振り返り(フリートーク)
16:05 アンケート
16:15 プログラムへのフィードバック
16:50 撤収

【ファシリテーター振り返り】
○全体的な話

  • 全般的に高評価だったのは、参加者への内容の浸透方法について企画メンバからの秀逸な助言によるところが大きい。(アイスブレイク、回遊式共有方法)
  • 個人的にはワークショップ全体を自然な流れにすることを非常に重要視しているが、それ対する指摘(ワークのつながりがわからない、ワークに唐突感があるなど)が無かったことをみると、流れについてはうまくいったように思えた。

○継続しようと思うポイント

  • 発表内容について丁寧にコメントすること
  • フリートークタイムを設けること。また、フリートーク時にグループメンバを入れ替えないこと。
  • 今回成功した回遊式共有方式(バラクーダ・トルネード方式と命名したい)
  • ファシリテーターズエッセンシャルズのコンセプトそのもの(テーマを絞って(今回は「ほめる」)、対話を行いながら深く深く議論するというコンセプト)
  • 企画内容をよくするためにたっぷり時間をかけて努力すること

○改善しようと思うポイント

  • ワークショップのテーマ(今回は「ほめる」)の定義に関して検討する時間を設けること。(→これまでその時間を設けていたが、以前に「定義の検討時間が冗長」というフィードバックを受けたことがあり、今回取りやめてみたがやはり設けたほうが良いように思った)
  • もっと「会議」に特化した内容にする(→これまでの東京支部の定例会のテーマは「会議でのファシリテーション」との関係性が見えないいわゆる悟り系のテーマが多いように感じていた。そこで、本テーマでは「会議でのファシリテーション」寄りの内容にしたつもりだったが、これでもまだ足りないという声が多かったことを考えると、悟り系ではない実践的なテーマのニーズが高いと感じた。引き続き「会議でのファシリテーション」との関係性が強い内容にするというコンセプトを継続するとともに、自信をもってより会議に特化した内容としたい。
  • 配布物に著作権表示を行うこと(→全くもって弁解の余地なし)
  • 休憩の間隔(→90分毎が妥当)
  • 大まかなタイムチャートの提示
  • 配布物を配る予定があるときは、事前にその旨を伝えておく
  • 複数人で企画したい。とくに最終の実装フェーズでは複数人での検討が必須と感じた。

○変更した方が良いかどうか悩むポイント

  • 講義時間の長さ(→当然のことながら内容により変化はさせるが、参加者の好みなどもあって全員を満足させるのが難しい)
  • 詳細なタイムチャートを提示したり、先に配布物を配ったりしてワークショップのさきざきの内容を開示すること(→学術的な講義とは異なり、参加者の意識のニュートラル性などを重視するワークショップとしたいため、基本的には開示しないようにしたいが、部分的には(例:次のワークとのつながり)開示した方が良いところがあると思われる。
  • フリートークの長さ(→60分欲しいという声もある一方、以前のワークショップではフリートークが長くて冗長だったという声もあった。グループ内に長時間フリートークを仕切れる人が存在するかどうかや、フリートーク時間までの間のワークショップの内容の濃さなどに影響されるため、なかなか適切な時間を設定するのが難しい)
  • 複数人で企画したいと思うものの、企画の最初から最後まですべてを複数人で決めていくのがよいかどうか
※回遊による共有方法はまだ共有された名称が決まっていないので表記が揺れています。
報告者 小藤輝正
報告日 <報告日(2016年4月23日)>
その他特記事項
 
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