2016年度6月定例会 3『はじめのい〜〜っぽ・第38回』東京支部

事業内容 調査研究:東京支部 2016年6月度定例会
テーマ はじめのい〜〜っぽ・第38回
開催日 2016年6月25日(土)
会 場 きゅりあん 第2特別講習室
講師・
ファシリテーター
久木野勉(FAJ会員) 1名
企画運営担当
東憲治、大川雷電、大沢珠己、小塩若菜、小瀬一幸、佐竹正人、永野直樹、中原信明、鈴木克則、奥田浩、山田健二、(永井則子、上野めぐみ、椎木進二、やの、しましま)(以上FAJ会員)
11名
参加者数(会員) 14名
一般・見学者数 6名
テーマ詳細
プログラム内容
担当者振り返り
参加者コメント
など
「はじめのい〜〜っぽ」はファシリテーター初心者向けに実践の場を提供するテーマです。

ファシリテーションの本を読んだり、セミナーに出たりはしたものの、
実際にファシリテーターを経験する機会がなかったり、踏み出す勇気を持てずにいるあなた!

ファシリテーターに挑戦してみたことはあるのだけど、自分がどんなふうに振る舞っているのかが気になる。
客観的なコメントがもらえたらいいのにと思っているあなた!

「はじめのい〜〜っぽ」では安心安全な模擬会議の場を設けて、
参加者全員が一人20分程度のファシリテーターの体験をしていただきます。
他の参加者のみなさんや経験のあるスタッフと一緒に振り返りながら、
これからファシリテーションを実践していくためのヒントや勇気をつかんでみませんか?

【プログラム概要】
12:10開始
・オープニング
・アイスブレイク
・インスト1
・プロセスについて話し合う
・インスト2
・模擬会議とフィードバック(4回実施し、全参加者がファシリテータを行う)
・成果物作成
・発表
・個人振りかえり
・グループ内共有
・全体共有  
・クロージング(プログラムフィードバック)
17:00終了

【参加者からのフィードバック】 アンケートより
Q1.「四象限自己紹介」はみなさんと打ち解けたり、緊張を和らげるのに役立ちましたか?
・シンプルなのに まちがいがない。
Q2. 模擬会議のテーマとして『自治会館の利用を高めて町内を活性化しよう』は取り組み易かったですか?
・自治会はふだん身近に感じていないので。
Q3. 模擬会議を、テーブルの参加者・スタッフと共に振り返ることで気づきがありましたか?
・反省いっぱいありました・・・。
Q6. 開催時間の長さ(約5時間)やプログラム内の時間配分などは適切でしたか?
・やや短い。
・疲れましたが、学びには必要な長さだったと思います。
Q7.  全体の進行について、インストラクションは聞き取り易くわかり易かったですか? 
・スタートがスムーズでない感じがしました。
『はじめのい〜〜っぽ』の企画をより良くしていくためのご意見・ご感想を自由にご記入ください
・アドバイスがありがたかったです
・ワークごとの振り返りは参考になった。
合意形成のプロセスを楽しむことができた。
・たいへんよかったです。
ありがとうございました。

【アンケート集計結果】(4段階評価)
Q1.「四象限自己紹介」はみなさんと打ち解けたり、緊張を和らげるのに役立ちましたか?
4点:3人 3点:5人
Q2. 模擬会議のテーマとして『自治会館の利用を高めて町内を活性化しよう』は取り組み易かったですか?
4点:5人 3点:2人 2点:1人
Q3. 模擬会議を、テーブルの参加者・スタッフと共に振り返ることで気づきがありましたか?
4点:6人 3点:2人
Q4. 「成果発表」その後の「振り返り」から気づきがありましたか? 
4点:5人 3点:3人
Q5. ファシリテーションをもっとやってみたい、勉強してみたいと思いましたか?
4点:5人 3点:3人
Q6. 開催時間の長さ(約5時間)やプログラム内の時間配分などは適切でしたか?
4点:5人 3点:2人 2点:1人
Q7.  全体の進行について、インストラクションは聞き取り易くわかり易かったですか? 
4点:4人 3点:4人

【企画・話題提供者振り返り】
今回の「はじめのいっぽ」では、ファシリテーターを体験する以外のアクティビティを最小限にして、出来るだけシンプルなプログラムを目指した。スタッフとして何回か参加した中で「模擬会議でファシリテーターを実践し、観察者(スタッフ)と共に振り返る」という「はじめのいっぽ」の中心となるワークはとても有意義であり、それ以外のアクティビティはほとんど無くしても十分成立するであろうと言う仮説に基づいている。
ただし、コンテンツとプロセスの違いの説明は行い、プロセスとは何かを考えるミニワークだけを模擬会議の前に行った。その違いだけは参加者に意識してもらわないと、ファシリテーターの実践に繋がらないのではないかと言う考えによる。
結果は予想以上の手応えがあった。多くのレクチャーを行うよりも、ファシリテーターはプロセスに関与し舵取りをするという点だけに意識が集中することにより、より本質的なワークになれたのではないかと思う。
「はじめのいっぽ」は、回数を重ね基本プログラムは十分成熟している。ファシリテーター初中級者にとってとても有効なプログラムなのでFAJ定例会以外へ展開することによりファシリテーションの普及に有効だと考えている。
ただし、観察者として多くのスタッフ(参加者4人に対して2人の割合)を必要とする課題点がある。FAJ定例会であれば毎回その人数のスタッフを集められるがFAJ定例会以外へ展開するにはスタッフの必要人数はネックになってしまう。
今後はもっとスタッフが少なくても行えるプログラムの改案を考え、将来的にはFAJ以外への展開を実施したいと考えている。

【コーディネーター振返り】
参加者にとっては当日与えられてテーマでよく知らないメンバーでファシリテーター実践するというハードなワークではあるが、得られるものが多い企画であると思う。
ファシリテーションのスキルは座学だけではなかなか身につくことは難しく、こういったトレーニングを積める場は貴重である。
スタッフがフィードバッカーとして参加して重要な役目を担うが、数が必要となるので、数の確保と質の維持はこの企画を継続して行っていくうえでの課題であると感じた。

報告者 山田健二、久木野勉
報告日 2016年7月9日
   
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