2020年5月定例会1レポート『ファシリテーション入門 "たんぽぽワークショップ』東京支部

調査研究:東京支部 2020年5月度定例会

テーマ1

『テーマ1:『ファシリテーション入門 "たんぽぽワークショップ』

開催日

2020年5月22日(土)

会 場

オンライン

講師・ファシリテーター

尾上 昌毅(FAJ会員)

企画運営担当

松木 治子、近藤 高史、加藤 博敏、並河 隆行、干田尾 恵子(チームたんぽぽ:FAJ会員)

参加者数(会員)

13名

一般・見学者数

1名

テーマ詳細 プログラム内容 担当者振り返り 参加者コメントなど

【概要】
ファシリテーションについて全くの初心者を対象に、体験と解説を通して、 「これなら使えそう」という「話し合いを進めるためのヒント」を見つけていただくオンラインワークショップで、意見をたくさん出してもらう「発散」中心の話し合いを何度か体験し、それをしっかり振り返りながら、ミニ解説を織りまぜて、ファシリテーションの理解を深めていきます。
『ファシリテーションって良さそう、おもしろそう、もっと知りたい!』
『自分の現場に使えるヒントを得て、○○は使えそう、使ってみよう!』
という気持ちに参加者の皆さんがなっていることを目標(ゴール)にしたプログラムです。
たんぽぽワークショップ初のオンラインでの開催でリアルの場で改善に改善を重ねて完成されたプログラムがオンラインで行った場合にどうようになるか?オンラインでどのように行ったら参加者へファシリテーションの良さや、自分の現場での気づきを与えられるかを試行錯誤した実験的、研究的な試みのワークショップになりました。

【プログラム】
1.ウォーミングアップ : ペアインタビュー~他己紹介~振返り
2.話し合い(広げる・深める体験): ブレイクアウトルームにてjamboardを用いて4名で話合い
話合い① 話合いのあるある+ 振返り
話合い② 背景を考える+ 振返り
話合い③ 対策を考える+振返り
3.ミニ解説
4.「こう使いたい」「こんなときどうする」共有
【2.申込ページ完成後】
チーム内でチェックを促す。
参考資料として
22_WEB€10_定例会申込ページ€申込ページ
check.xlsx
を使う様にアナウンスする。
【参加者のコメント】
・ファシリテーションのミニ解説は、専門用語や横文字を使わず、分かりやすい言葉で解説されていて大変良かった。
・ミニ解説資料が手書きでとても見やすくイラストが添えてあるのが良かった。
・ブレイクアウトルームで初対面4人で話をするのは難しく感じました。他己紹介の前に4人での雑談時間があると良かったと思います。
・話合いの時間が10分程度だったため、慣れないjamboardを使う作業目的を達成することに頭が行ってしまった、話合いの時間がもう少しあると良かった。
・ブレイクアウトルームに入るまでに30秒ほど時間がかかる人がいたので、話合いの始まりが遅れた。
・4人での話合いは適正人数だった。
・説明スライドがとどまらずに流れていくので、見返すことができなかったのが残念。
・最後の全体共有時間では、リアルのホワイトボードで板書して共有を行ったのが良かった。
【スタッフの振り返り】
(事前準備)
・ミニ解説や休憩時間の表示を手書きにしたのが効果的だったし、参加者の評判も良かった。
・ツールをジャムボードに絞り、参加者のハードルを下げたことでスムーズにワークが進行できた。
・事前に提供していたタネシートが準備されていなかった参加者がいたので、改善が必要。
(プログラム)
・「ファシリテーションのある場を体験してもらい、可能性を感じてもらう」という初心者に向けた「たんぽぽワークショップ」のアウトカムは、今回のオンラインでも達成出来たと思う。
・その一方で、プログラムのなかのワーク自体は、オフラインのものを大きく変更せずに行なったことから、いくつかの(オンライン固有の)課題もみえてきた。
・例えば、リアルとオンラインでは参加者どうしが打ち解けるのにかかる時間が異なる。今回の場合は他己紹介の前に4人での雑談時間があるなどの工夫があるとより良いと思われる。
・ややオンラインの技術的な説明を入れすぎたかもしれない(Q&Aへの回答も含め)。本来のたんぽぽのアウトカムに照らすと、その場で言わなくても良いこともあったかもしれない。
・参加者へチャットに"次の話合いでは何をするか"の説明を入力したことで、参加者の進行の迷いを軽減できたものの、それを参加者全員が有効に活用するには、もっと丁寧なインストラクションが必要かもしれない。
(例)メインルーム時に『チャットに話合いの内容説明を入れましたよ~』とアナウンスするなど
・今回は、従来のたんぽぽのプログラムをベースに構成したが、オンラインを前提にしたプログラムとして改めて考えてみることも今後は視野に入れたい。

報告者

報告日

2020/6/2