2020年6月定例会4レポート『オンライン自然観察会』身近な自然を探しに行こう東京支部

研究:東京支部 2020年6月度定例会

テーマ4 『オンライン自然観察会』身近な自然を探しに行こう

開催日

2020年6月27日(土)

会 場

オンライン

講師・ファシリテーター

長橋良智(FAJ会員)

企画運営担当

薗田浩則、志村智子(以上、FAJ会員)2名

【運営協力】青木雅夫、大平 満、国安俊夫(以上、ぐんま自然観察指導員会)

参加者数(会員)

11名

一般・見学者数

0名

テーマ詳細 プログラム内容 担当者振り返り 参加者コメントなど

通常、自然観察会はリアルに自然に触れて行うものである。そこに関わる自然観察指導員の関わり方はファシリテーターのそれと同様だと言われてきた。
であるならば、コロナ禍でオンライン開催を余儀なくされたときオンラインによるファシリテーターのスキルは、
会議だけでなく自然観察会にも活かせるはず。その可能性を探る。また、自然観察を通じて、ものごとに対する視点の多様さ、意識しないと見えないものの多さに気づく。
身近な自然を愛でながら、これを普段の生活や自らのファシリテーションにどう生かせるか、みんなでシェアする意味を考える。
さらに、自ら興味を持って、手に届く自然に触れること。それを物理的には離れた参加者と、どのようにシェアするかを与えられた状況の中で工夫すること。
具体的にはZoomの「画面共有」の利用と如何に言語化して他の参加者に伝えるかを学ぶ。

0.プログラムの概要説明(全体ワーク)
1.身近な自然散策ワーク(個人ワーク)
 ・個々にスマホ、デジカメを持って、ファシリテーターの指示の下、近所を散策して雑草の写真を撮ってくる。
 ・部屋に戻って写真の共有(どんなところに生えてたか、大きさは、匂いは等、写真では伝わらない情報を必要に応じて再度散策)
2.雑草のお名前調べるワーク(グループワーク)
 ・ブレークアウト(4人程度)の部屋に分かれメンバーそれぞれの写真を使って指導員の助言を得ながら、一人ずつ雑草を調べる(ネット検索等)
 ・名前以外の情報(どこから来た、名前の由来、どんな所を好む等)をグループでシェア
3.結果確認ワーク(全体ワーク)
 ・名前が分からなかったものをみんなで確認。(全員)
 ・各グループから結果の発表(代表者)
 ・補足情報の提供(自然観察指導員)
4.チェック・アウト
 ・一言チャットアウト(本日の気づき・感想を一人一言チャットに書き込んで終了)

・雨が降らなくてよかったです!リアルとオンラインでのワークの組み合わせが興味深かったです。ありがとうございました!
・今日はフィールドワークも含んだワークショップ、ありがとうございました。雑草ではなくて、野草ですね^^
・野草。大事ですね。身近なところから広めます。
・ウィズコロナで野外活動ができないストレスを発散できました!
・ オンラインで指導員の方がたくさんいらっしゃったので、撮ってきた植物の名前も分かったんだと思います。

名前が分かった事で興味が深まったし、収穫だったと思います。ありがとうございました。
・オンラインと自然の融合がとても興味深い体験でした。雑草、いや野草の奥深さを知りました。ありがとうございました!
・ともどんがいつも人のFBで野草を映ってる画像を見つけては、映っている植物はこれだね。

みたいに得意げに絡んでいたので、僕も絡まれてみたいなと思って参加しました。
どこを見るのか?という大事な視点を学びました、ありがとうございました。
・ オンライン+フィールドワーク+写真、色々と可能性を感じますね!楽しかった〜

Keep(今後とも続ける価値があるもの)
・オンラインワークショップといえども、短時間であっても(個人ワークではあったが)リアルのワークを入れることは重要だと分かった。
・視点の転換を促すのはファシリテーターの基本。その意味で自然観察指導員の存在は大きかった。今後もこの立場の人は必要。
植物をみることから、「どう見るか」「なにを見るか」など、気づきが得られた。


Progress(発展の余地が残るもの)
・写真の共有に関して、今回は参加者が限られていたこともあり何とかなったが、誰もが使いやすいZoomと相性の良いツールを探求しておく必要がある。
・Zoomの「画面共有」時に参加者の顔が共有画面で見えにくくなる点が、自然観察指導員の中から出ていた。


Try(今後のワークショップに試したいこと)
・リアルの時に入れていた自然観察指導員とファシリテーターの役割のエッセンスを言語化するワーク。

報告者

長橋良智(FAJ会員)

報告日

2020//7/1