2021年4月定例会レポート VUCA時代に求められるファシリテーターシップ 第6弾 今こそ!シナリオ・プランニング 〜不確実な未来への構えをつくる思考法〜東京支部

調査研究:東京支部 2021年4月度定例会

テーマ
VUCA時代に求められるファシリテーターシップ 第6弾
 今こそ!シナリオ・プランニング
 〜不確実な未来への構えをつくる思考法〜 

開催日

2021年4月17日(土)

会 場

オンライン(Zoom)

講師・ファシリテーター
講師:西村行功氏(株式会社グリーンフィールドコンサルティング 代表取締役)
ファシリテーター:菊田磨美(FAJ会員)

企画運営担当

永野直樹、石森昌子、立花浩司、山田一郎、山本雅康(以上FAJ会員)

参加者数

会員:113名
一般:10名 

本テーマの主目的・検証したかったこと
・シナリオ・プランニングのもつ可能性を知り、ファシリテータとしての視座を高める。
・VUCAの時代にシナリオ・プランニングが、どのような意味を持つか理解する。
・ワークを通して体験することにより、今まで見ていなかったものに気付くことができるようになる。
主目的・検証したかったことについての実施結果

・講師の座学の中で、様々な事例を紹介いただいたことでシナリオ・プランニングが持つ様々な可能性を知ることができた。
・シナリオ・プランニングを作成するときは発散と収束が繰り返されるためファシリテータとしての力量が必要であることを
 理解できた。
・シナリオ・プランニング作成のワークで「見たくないもの」を見るということを体験できたことにより、逆説的ではあるが
 今までの視野の狭さに自ら気づくことができた。

実施内容

13:30~13:40 (10分) オープニング(FAJ定例会の説明と注意事項の徹底)
13:40~15:05(85分) レクチャー 
15:05~15:15 (10分)  休憩(休憩時間にQAあればチャットに記載)
15:15~15:35(20分)Q&A(チャットに記載されたものを基本に)
15:35~15:45(10分)ワークの説明 (西村先生より)
15:45~16:25 (40分) ワーク
16:25~16:35(10分)休憩
16:35~17:00 (25分)グループごとにブレイクアウトして共有
17:00~17:20(20分)全体共有&QA
   ~17:30 クロージング

企画側の気づき

・今回、130名を超える申し込みがあった。特に告知直後から多数の申し込みをいただき関心の高さがうかがえた。
・VUCA時代において、会員の興味やニーズに合致していたことも参加者が多かった要因と思う。
・最初のアナウンスで方向性と今回の定例会は少し趣きが異なる違和感があった。
・FAJの定例会としては珍しく、どちらかというとノウハウ、メソッド、HOWの要素が強いものだった。
 さらに、実際に使えるものを提示してもらったことでお得感を感じてもらえたのではないかと思う。
・企業、組織などの領域においては、特にHOWやノウハウについて知りたいというニーズも多数あるのではないかと感じた。
・このような企画だと講師の質やプレゼンの上手い下手が会員の満足度に直結してしまう。
・人数の関係と内容から調査チームで検討した結果、ワークを個人だけで行うこととしたが、完全に遮断した個人ワークと
 なってしまったことが一番の反省。アンケートでもグループワークを望む声が多かった。
 グループワークとまでいかなくても、ブレイクアウトして何か話しながら作成することを検討すべきであった。
・例えば5Forceなど全員が理解しているとは思えない言葉や、理解している前提での説明について、理解できていないと
 思ったときは運営側から参加者視点で講師へ質問や補足をするような配慮が必要だ。
・個人ワークについてはその場、または最初のアナウンスの際にしっかりと趣旨を伝えられなかった。
 事前にどのように行うかも含め趣旨しっかりと伝えることが定例会の運営において必須と感じた。
・ワークに入ったところで30名ほどの退出者があった。聞くだけ聞いてワークはいいという人もいた。
・講師が話ているときにチャットでの書き込みが話しと逸れていることがあり、
 QAに特化することを周知徹底することも必要。
・またチャットの記載が行き過ぎているときは運営側が注意することも必要(書き込みできない処理も可能)

参加者の声

▼テーマについて
・自分事としてシナリオプランニングにトライできた。
・シナリオプランニングについて学ぶことができました。
・セミナーの内容も、ワークも非常に良かったです
・講師のレベルが高かった。
・今回はプロの講義なので、完成度が高くて良かった。素人の手作り感ももちろんいいのですが、
 こういう集まりもあるといいですね。
・西村先生の良質かつ贅沢なご講義に先ずはしびれました。
 ある程度長時間でもこのくらいしっかりしたお話が聴ける機会もよいなあと思いました。

▼進行について
・個人ワークの時間がありましたが、チャットに今何をやってほしいかコメントあるとよかった
・レクチャーが充実していた・ブレイクアウトの共有ができたらよかった
・ブレイクアウトルームで参加されている方にもっと貢献したいと思っているのですが、
 ファシリテーターとしての経験がいま一つで申し訳なかったです。
・莫大なコンテンツで、理解が追いつかなかった。 ○個人記入で思いがけない気づきがあった。があった。
・一方的に話を聞く場が殆どでしたので、非同期(動画視聴など)でもよいと思いました。
 同期と非同期の学びの場のメリハリがあると更に良いと思いました。
 今後、このような形で開催するのであれば、ブレンデットラーニング等も検討されてはいかがでしょうか?

▼プログラムについて
・先生のとてもわかりやすい講義で理解が深まりました。
 ワークの時間がもう少しあると更に深く考えることができたと思います。
 ブレイク アウトルームでも他の人の話から気づきがありました。
・冒頭にチェックインの場を設けて自己紹介した上で西川先生のお話につなげ、個人ワークの前にブレイクアウトで
 振り返りをした上で質疑 応答、個人ワーク⇒グルーブワーク、という流れが参加した感があって、
 且つ途中離脱者も防げたのではないかと思いました。
・私は今回のやり方で(セミナー、個人ワーク、グループ共有、全体共有)よかったと思います。
 というのも、シナリオ・プランニングはず ぶの素人だったので、すべて終わってみて全容をつかむことができました。
・途中のワークがなかなか、難しかったです。もう少し簡易版/途中で見せ合いながらができるとよかったです。
・時間の関係もあると思いますが、WSの部分はステップごとに区切ってやるとか、
 共通テーマをみんなでやってみるのも面白いかと思います。
・グループワークが良かったのでは?という意見もあったが、シナリオプランニングの題目が個人的なことになるので
 個人ワークでも良かったかも
・本日は、ワークというより、セミナーでしたが、自らに投資、インプットする講義として、大変有意義でした。
・定例会ありがとうございました。
 なるべく積極的に参加しようと思い、今回も事前の知識はありませんでしたがとても勉強になりました。
 少し難しいところもありましたが、また個人的に本を読んだりして勉強してみたいと思います。
 一回の参加で全体を知るのは時間がない人 には良いと思います。
 反面、何回かに分けて、じっくりやるのも良いのかなと思いました。それだと複数参加が難しくなるかもしれませんが。
 資料があって良かったですがプリントアウトせずに参加してしまい、漢字の入力が出来なくてあせりました汗。
 今後ともよろしくお願 いいたします。
・講師の方の話は分かりやすかった。ワークはステップ①~⑤までを一気に個人ワークというのは難しかった。
 特に②はやり方が理解しきれ ていなくて難しかった。
・個人ワークが中心でよかった。個人でできて、できたら、その後グループでやれるといいが。まず個人で。
・個人ワーク、やってみると結構楽しかったです。
・勉強にはなりました。グループワークがあればよかったです
・シナリオ作成を個人ワークでなく、グループワークでしてみたかった
・大変わかりやすく楽しく役立つワークでした!
・ワークは個人がよかったのか、やることを絞り込んだ方がよかったのかと思いました。
・短時間でとてもよくプログラムが企画されていたと思います。
・グループでのプラニングの時間や、成果物についての西村さんからのフィードバックの時間があるとよかったです。
・グループワークの方が良かったかも
・個人ワークでやってみて、シナリオを作る意義がわかりました
・セミナーの講義は事前資料と説明にして、グループワークという構成のほうが良かったと思います。
 また、ワークはお互いに見せられるようにしたら良かったです。画面共有とか。
・グループワークをもう少し入れて欲しかった
・やはりFAJらしくグループワークがやりたかった。その方が気づきが深まったかと。
・シナリオプランニングのポイントを伺いながら実際に体験でき、質疑応答で理解が深まりました。
・講義や個人ワークの間に共有する場面ブレイクアウトセッションがあるとよかった
・複数人でワークした方が思考の幅が広がるというお話があったので、ぜひそちらをたいけんしたいと思い、4をつけてます。
・ステップ毎にワークができればよかった
・トピックは興味深いが、ファシリテーションとのつながりが弱い
・インプットはさらっとやって、まずはワークをやってみての方が理解が深まったと思います。
 また、理由があったのかもしれませんが、 BORで共有ができると作ったシートを見ながらできたのではと思います。
・最初は個人ワーク?と思いましたが、じっくり自分の不都合を向き合えました。ありがとうございます!
・わかりやすかった。
・唯一のブレークアウトルームで画面共有が使えなったのは残念でした
・BORの設定の仕方に、工夫があればよかった。例えば、同じテーマの人同士とか。OST的だと話が弾んだ気がする
・個人でやると自分のことを考えていないことが多く知らないことが多く難しかった
・圧倒的にわかりやすいかったです
・個人作業ではなく、同一テーマでワークをすべきでした。

▼学んだこと
・強制発想のフレームワーク
・ちょうどビジョンを作っているので活用したい
・1年後に作ったものを見直すこと
・考えたことのない不確定要素を考えることが出来た。
・会社で試してみたい
・早速ワークの結果を仕事に反映します
・シナリオプランニングのやり方
・不確定要素の幅を考え、四象限で考える。文章にすることで抜け漏れを明確にする。など。
・シナリオ・プランニングを研究に活かしていきたいです。
・シナリオの選択肢・幅を考える手がかりを得ました
・フレームは、ステークホルダーを想定する。軸を決めるには、その内容を年表において見・て幅を再考する。
・テーマ特に機関や場所の設定が大切で、それに沿ったフレームの採用が必要
・シナリオプランニングを使ってみる
・会社のことではもっと深堀りしてみるのと、自分についてもやってみたいと思います。
・不都合なシナリオの有効活用
・問いと対話がいかに大切か痛感しました。
・知らないということを知ることが大事
・社内浸透
・自分の老後への取り組み。終活への視点を得た。
・今日は客観的な情報と時間が無かったのでまた別途自分で考えてみたいです。
・まずはグループで実際にシナリオプランニングをやってみたい
・重要な不確実性について考える
・知らないことを知るための「強制発想」
・シナリオプランニングは初めてでしたが、
 自分の思考の外に出ることの重要性が実際のワークをすることでより理解できました。
・シナリオプランニングを更に実践したいと思います。
・本を読んでみて、もう少し理解を深めたいと思います。
・必要に応じて手法を紹介する
・丁度、新事業発掘プロジェクトで動いているので、outside-inの考え方、フレームワークを活用したいと思いました。
・気軽に実践したい。
・シナリオプランニングを行政(ex.総合計画、予算編成)にこそ!とひらめくことが出来ました。
 素敵な出逢いになりました。感謝申し上げ ます。
・職場で試してみます
・想定外や嫌なシナリオを考える必要性を感じました
・今日は個人的なテーマで,シナリオを作りましたが、会社の業務でもやってみようと思います。
・シナリオプランニングの考え方とフレームワークを学びました。活用してさらに深めてみたいと思います。
・ブレイクアウトでそれぞれの振り返り、気づきが聞けたのが、今後同様のワークでファシリテーションをする際の
 ポイントになった。
・未来を考えるのは難しい
・当たり前ですが、情報が足りない中ではいいプランニングはできないことがわかりました。
・思考法としてチャレンジしてみたい
・人材育成を担当しているのでこのような考え方を取り入れていくよういできればと思いました
・自分のこれからの暮らし方の整理や方向付けや地域コミュニティの方向付けなどにも使いたいと思いました。
・自身のシナリオプランニングなどにも役立てられそう
・自分の今後のキャリアを未来予測する。
 家族、同僚、他の人にも多少なりとも寄与できることが日頃のコミュニケーションの中で期待して きたいことです。
・自分の生き方、働き方で気づきがあった。
・自分のおかれている業界や社会、経済、政治などの動きをもっと知るべきだと気づきました。そうすることで、
 より未来の想像がしやすい のではないかと思いました。これまでやってきたワークショップでは
 記憶や体験などの過去にさかのぼって考える、という作業が多かったように思います。
 未来をテーマにするようなワークショップもやってみたいと思います。
・強制発想やOutside-inの考え方。
・パワーのあるツールですので、もう少しブレークダウンして使えるか検討してみたいと思いました。
・仕事に、私生活に活かしていきたいと思います。
・職場での中期計画作成の時に参考にしたい。
・セプテンバーについて、特にアウトプットできない自分に気づけた
・専門的に知が重ねられた分野の第一人者から、その分野の活用の仕方を学べたこと
・シナリオ・プランニングは知っていましたが、体験したことが無かったので勉強になりました。

当日の様子
4月定例会報告用.png

報告者

菊田磨美

報告日

2021年4月27日