調査研究:東京支部 2025年2月度定例会
テーマ SOUNDカードを使ってのガチ対話体験〜学生にファシリテーションの魅力を知って貰う知恵を出し合おう!〜
2025年 2月22日(土)13:00~17:00
会 場
かつしかシンフォニーヒルズ
ファシリテータ
永野直樹(FAJ会員 東京支部)
企画運営担当
永野直樹 立花浩司 池田ことよ 浅井義広 岡本久義 山崎努 遠藤紀子(以上FAJ会員 東京支部)
参加者数(会員)
計4名
*会員 : 23名
*一般 : 2名
*企画者 : 5名
テーマ詳細 プログラム内容 担当者振り返り 参加者コメントなど
【本テーマの主目的・検証したかったこと】
言える化ツールであるSOUNDカードを体験しながら、どのようなファシリテーションがあるかを発見する
【主目的・検証したかったことについての実施結果】
ファシリテーションの熟練度によらず、SOUNDカードを使うことによって深い対話ができることを実感できたという声が多く、ほぼ期待する気づきがあった。安全に話ができる様々なファシリテーション上の仕掛けがあることを気づいていただけた。
【※実施内容(非参加者にもわかるように)】
1 オープニング
2 SOUNDカードによるチェックイン
3 SOUNDカードによる対話セッション
1)各自の現状に対する見方を共有する
2)ビジョン・アウトカムを共創する
3)構造の見極め・フォカースポイントの探求
4)抵抗や摩擦の見極め
4 振り返り
5 共有と質疑応答
【アンケート結果】
・Q1テーマの満足度 ★★★★☆(4.6)
・Q2プログラムの内容について ★★★★☆(4.6)
・Q3ファシリテーション・進行について ★★★★☆(4.8)
【参加者の声】
アンケートより
■Q1~Q3について、その理由や、よかった点や改善点、お気づきの点がありましたらお聞かせください。
・講師の解説が大変分かりやすい。演習からの気づき体感が深かったから。
・サウンドカードの使用方法がわかり、活用の可能性を感じた。また、そこに込められた工夫から、日常のファシリテーションの何に気をつけるかを考えられた。
■その他、特に学んだこと、今後に活かしたいと思われたことは何でしたか?ご自由にご記入ください。
・ファシリテーターの優劣によらないカード形式による創発や共創のモデルが存在すること。
【企画側の気づき】
SOUNDカードというコンセプトのしっかりしたツールを用いる体験を、支部定例会の場で参加者の皆さんと共有できたのは何よりでした。 実際に、どこまで参加者が「ガチで話せたのか」も気になったところでしたが、学生さんが入ったグループもあり、面白い展開になったと思います。 そもそも、このテーマ(アジェンダ)が妥当なのかを疑うことも可能なS(ステータス)の「現状」に始まり、S→O→U→N→D という順序立った段階ごとの構成のもと、さらにそれぞれの段階で多様な問いかけを自己選択のうえで対話するという形式に惹かれました。 また、別途用意されていた「レスキューカード」などは、(カードの形でなくとも)ファシリテーターの常備語彙として持っておくと、困難な場面で威力を発揮しそうなものでした。 今回「ファシリテーションの良さを大学生に・・・」というお題を設定しましたが、それは結局のところ、ファシリテーションを学ぶ我々自身が「どんな社会を目指すのか」というパーパス的なところに収束するものだったように思えます。 今回は時間の関係でDを省略し、ほかの段階も十分深堀りできていないところもありましたが、ツールの持つポテンシャルと魅力は参加者に十分伝わったのではないでしょうか。
【ファシリテーターの感想】
SOUNDカードを使って対話の体験をしていただけただけではなく、波乗り型プラニングで必要なツールであることに関心が高く、それにまつわる質問も出た。そう言った意味では、普段の話し合いの難しさに直面しているFAJメンバーならではの視点の気づきが多かったことから、みなさんの悩みの深さとなんとかしたいという気持ちが伝わってきた。とにかく、こんなやり方があるんだという気づきの声が多く聞かれ、開催して良かったと思っている。
また、多くの方が「安心して言えるファシリテーションの工夫の発見」をしてもらっていたので、目標は達成できたと考えている。
報告日
2025/2/27