「話し合い上手になりませんか?」~意見が出る、まとまる、決まる会議を作るファシリテーションを体験する〜
きゅりあん
2026年9月26日(土)13時00分~16時45分 (開場 12時30分)
24名
尾上昌毅(FAJ会員 東京支部)
木村和郎、有馬美保、田中裕子(FAJ会員 東京支部)
12名
ファシリテーションの入門的ワークショップとして作ったベーシックなプログラムが、参加者の期待に応えられるものかどうか?
「合意形成」として新たに加えた1時間部分が、時間通りに進行しかつ、参加者の納得のいく「合意」になるかどうか?
今回の参加者にとっては、「ちょこっと解説」で示したようなファシリテーションのベーシックな部分は既知であるものが多く、実際に自分の現場でどうやってそれを実装できるかがグループでの議論の中心になったようで、目的は達成できたと思う。
「合意形成」に関しては、時間は1時間で終えることができた。内容は、NHKビデオ*をもとに、A案かB案かで言い合う「綱引き」状態を解消するために、それぞれの案を支持する理由(根拠)をWhyの視点で出してもらい、A案の根拠(Why_A)と、B案の根拠(Why_B)のふたつを2軸としたL字の図を作成して臨んでもらった。原理としては(その合理性に対し)腹落ち感はある程度あったものの、今回のケースでは、まだもやもやが残るという声が多く、納得のいく「合意」まではまだ道半ばであると感じた。
2時間のファシリテーション入門講座「たんぽぽワークショップ」をベースに、合意形成を加えた3時間半のプログラムとしてアレンジして進行した。
参加者の皆さんには、ファシリテーターが場づくりを行う話し合いを実際に体験していただいた。
そのうえで、「なぜ意見が出たのか」「なぜ話が整理されたのか」「どんな関わりや工夫があったのか」を参加者同士で振り返り、言語化しながら探求していった。
単なるノウハウの説明ではなく、体験→振り返り→整理というプロセスを通じて、話し合いにおけるファシリテーションの基礎を理解し、普段の会議や対話の場で実践できる形で進行した。
オリエンテーション
話し合い(1):ふだんの話し合いのアルアル
話し合い(2):起きていることの背景を考える
話し合い(3):解決策を出す ちょこっと解説(もやしのお約束、場づくり、見える化、グループサイズ) 収束の技法(ビデオ)
話し合い(4):優先順位決定 振り返り チェックアウト
・よかった点や改善点をお聞かせください。
収束ワークはなるほどと思える部分と、バージョンアップを期待します!という部分がありました!
線から面へ
板書の紙や進行もすごくやりやすかったです
違うグループの方とももっと会話ができるワークがあったらよかった
綱引きからL字型に展開 わかりやすかった。
丁寧に進めてくれたこと
説明が丁寧でした。ワーク、映像などあり腑に落ちた
「ファシリテーションとは、まさにこういうことだ」と思える多くの気づきや学びを得ることができました。ありがとうございました!
内容としてはとても良かったです!むしろ分からないことをもっと知りたいと思ったので、満足しきってないという理由で4にしました。
カミポが効果的に使われていた点とファシリテーターの連携でテンポが良かった。
・特に、学んだこと、今後に活かしたいことは?
L字
体験と振り返り学習で、ファシリテーションの流れがイメージできました
L字の収束
合意形成への一つの方法 最後のワークはVEでしたね。
L字の考え方 参加者を迷わせない。参加できた感を感じてもらえるプロセスや技術。
ことわざカードなど、小技を使う点は参考になりました。
「ちょこっと解説」の後の「すでにやっていること。使ってみたいこと。出来そうなこと」のところで、グループによっては「ちょこっと解説」に関してではなく、話し合い3の成果物に対して使ってみたいことを話していたので、FTから話し合いのテーマを補足してもよかった。成果物から良い話し合いのヒントのお持ち帰りがあったのは良いことではある。
紙ポ(紙芝居)は、スライド投影よりも効果的に作用したようで、準備した甲斐があった。説明後に貼り出しをスムーズにできたのは、プログラム内容を熟知している相棒がいて初めて可能になる。
今回は会員以外のかた3名に参加いただいたが、ファシリテーションへの意欲も高く、場が活性化され、「定例」会以上になると感じた。(内輪に閉じていてはダメなのだろう) 合意形成で残ったもやもや部分の解消は、一挙には難しいものの「改良可能点」は現状で以下の通り。
「話し合い(3)」の解決案を出すところが、実はそれほど深い対話にならないプログラム設計になっていて、単なる「案だしのブレスト」になっている現状がある。ここを吟味して深める時間を設ける。具体的には案を出し切ったあと、似たものを寄せるなど構造化し、欠けている視点を補うなどする。さらに、個人選択も、いったんシール投票などで絞り込んだうえで、話す時間を作るなど、話し合い(3)から(4)へのつなぎを丁寧に行うことが考えられる。
東京支部 田中裕子