2004年度06月定例会 スキルを超えたスキル東京支部

第8回東京地区研究会議事録

■日時 :6月26日(土)14:00〜17:00
■場所 :日本経営協会(NOMA)研修室
■参加者:52名、講師 中野民夫さん
■内容 :「スキルを超えたスキル」
■アシスタントファシリテーター:内藤、大川(喜)、斉藤、菅野、新岡、神山
■事務局:石渡、渡辺、池田

1.オリエンテーション(中野さん)14:00〜14:05
1)アシスタント紹介と中野さんの自己紹介。
「中野さんの本を読んだ事のある人は?」 → 全員あり。
2)テーマ「スキルを越えたスキル」の説明

2. アイスブレーク(中野さん)14:05〜14:15
「How do you feel now?」
今の心境を一言ずつ言ってもらい、周囲は拍手や「おぉ・・」などの声で呼応する。わくわく、緊張、とまどい、楽しみ、眠い、体調がよいなど様々。

3.資料「メタスキル-心理療法の鍵を握るセラピストの姿勢(エイミー・ミンデル著)」の説明  14:15〜15:00
 ファシリテーターは、通常他者に意識を集中させて自分の感情に注意を向けない事が多いが、「How do I feel now?」と自分の感情に注意を向け、外に伝える事で、他の参加者もファシリテーター自身も、それに従ったりやり過ごしたりする自由が手に入る。ファシリテーターのスキルは彼らの感情や雰囲気を通して周囲に示されるのだから、ファシリテーターが自分の心理を冷めすぎず、でも距離を置いて意識化する事はスキルとして検討されてよいのではないか。
 
3. 休憩 15:00〜15:10

4. 少し今までの感想を言う。15:00〜15:20
「職場で話し合いの相手に攻撃されていた時、『あなたから攻撃されているように感じるけれど、そういう意図がありますか?』と相手に自分の感情を気づかせてやると、その後の話し合いはやりやすくなった。でも日本人同士ではそういう直接的な問いかけはしにくいと思う。」「日本人同士でも、言い方によっては相手に不快感を与えずに相手から受ける感情や印象を伝える事はできる。」「自分が自分の感情から自由でないと相手も自由になれないというのはとても共感する。」「メタスキルというのは、スキルを超えたスキルというより、スキルを水面下で支える、スキル以前のスキルと言う方がふさわしいのではないか。」
 
5. リラクゼーション 15:20〜15:45 (BGM)
軽く目を閉じて、腕を前後に振ったり首を回したり、思い思いの姿勢をとったりした。手で気を押し込むように、息を吐きながら腕を下ろしてきて終了。

6. 思い出しのワーク 15:45〜16:05
少し電気を暗くして、椅子に腰掛けて瞑想するように4つの質問について考え、メモする。
? 皆さんがファシリテーションに最初に関心を持ったのはどんな時だったか
? 今までファシリテーターによって触発された経験において、自分の何が何に反応したのか
? 広い意味でファシリテーションを捉えてみた場合、人生の中で外部の力に促されて行動したのはどんな時だったか
? 人生で最も大きい影響を受けたのは誰か、相手とはどういう関係でどういう点に影響を受けたか

7. 瞑想の余韻を残すように、あまり話をせず小休憩
(アシスタントは中野さんと打ち合わせ)16:05〜16:10

8. 2人一組で4つの質問にどう答えたか話す 16:15〜16:25

9. 8グループに分かれ各小グループに1人アシスタントファシリテーターが入り、「ファシリテーターとして何を大切にすれば人をうまく触発できるか、それについて今日はどんな事に気づいたか」を話し合う。話合いは正味20分。話合いの最後に、ファシリテーターが今日学んだ事をどう生かそうとしたかを皆に言い、皆からそれがどう受け止められていたかを聞く。
16:25〜17:00

10.全体で1つの輪になるよう椅子を並べ直し、銘々今日心に残った事をマーカーで紙に書き、1人ずつ皆に見せながら読み上げる。17:00〜17:15

11.終了挨拶。

深くリラックスした中で自分を見つめる皆さん 得意の紙芝居で熱演される中野さん。
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