2005年度03月定例会 2.なんでもかんでも!ファシリテーション東京支部

FAJ東京支部3月定例会

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■ 日時:2006年3月25日(土)13:00〜17:00
■ 場所:日本経営協会(NOMA)3F
■ 参加者:46名
■ 担当:宮田 大野(関西支部)
■ テーマ:「なんでもかんでも!ファシリテーション」

1.ファシリテーター自己紹介

   ・自己紹介
    ・初参加の方など確認

2.本日のワークについて

   ・様々な映像を通して、それぞれのファシリテーションについて
     探ってみる
    ・映像には著作権があるので写真撮影については注意を
    ・全体プログラム、時間配分説明

3.自己紹介タイム

   ・入室時にグループ分け(くじ引きにより色ごとに)した中で、
     互いに自己紹介

4.ワーク1

   ・壁に貼った映像タイトルから参加者が見たいものを選び、見て
     いく
    ・1本ごとにごく短い間をとって「ファシリテーションがあるか
     ないか」とその理由をワークシートにメモ
    ・計5本見た後に、シートを元にグループごとにシェアし、その
     グループとしての、「ファシリテーションである」といえる条
     件を考える
    ・発表

   (休憩 10分)

5.ワーク2

   ・ワーク1と同様に、ビデオを見る
    ・その場でファシリテーションが「ある」「ない」を○×で各自
     示す
    ・各グループを「ファシリテーションだ」「ファシリテーション
     ではない」に分ける
    ・作戦タイム
    ・くじびきで対戦チーム決定。対戦するチーム以外の参加者は、
     勝負の判定をする(なるほど!その通り!」と思ったチームを
     選ぶ)

   ・各チーム、1分ずつ主張。最初の一言は、それぞれ
     「これこそがファシリテーションです。なぜなら・・・・・・」
     「こんなものはファシリテーションではありません。なぜなら
     ・・・・・・」
    ・討議(3分間)
    ・他の参加者、これと思ったチームサイドに移動して勝敗決定

   ・途中、感想の共有を挟んで計4回対戦

6.車座でふりかえり(進行:運営委 喜多氏)

   ・準備してくださってありがとう
    ・新人でも入りやすいプロセスデザインだった
    ・みんな主役で良かった
    ・時間ぴったりに終了した(でも急いだ感じがしない)
    ・プログラム紹介時に「ワーク1」「ワーク2」では、何をする
     か分からなくて不安。「違うことをする」ぐらいは言ってほし
     かった(説明がないほうがわくわくするという声も)
    ・冒頭が、単なる自己紹介だったが、アイスブレイクを入れても
     よかったのでは?
    ・次(のビデオ)が見たくて見たくて
    ・日頃の意図されてないやりとりに再認識ができて良かった

   ・ディベートは面白かった
    ・○のつもりなのに×チームで考えると見えてきた
    ・最初は感覚のワークだと思ったけど、後からロジカルになった
    ・シンプルで、「(ファシリテーター側から)教えるものがない」
     ということで、自由にできた
    ・ファシリテーションの定義が人によって違うのに気付いた
    ・ディベートでは(相手チームの意見に)傾聴してうなずいたら
     負ける
    ・(ディベートは)成果物を期待するのが良かった
    ・途中で攻守入れ替えても良かったのでは?
    ・コンフリクトを起こしてくれて良かった

   ・メリハリ感がなかった
    ・きれいな答えを期待していた
    ・初心者としてはまとめがほしい
    ・ファシリテーションを学びに来たのに、ディベートの勉強になっ
     ちゃったかな?

ファシリテーター感想

   みなさんの熱気で、とても楽しい時間にしていただきました。
    また、多くの気付きを頂きました。

   その後の懇親会では、

   「ファシリテーションが何か、よく分かった!」
    「ファシリテーションに自信が持てた!」

   という感謝の声は全くなく(笑)、

   「ファシリテーションが何か、全く分からなくなった」

   と頭を抱えている人が何人かおられたのが印象的でした・・・・・・。

                            (宮田)

                      
    本当に、4時間があっという間で一緒に楽しく過ごさせて頂きま
    した。

   映像、それも数分のある一部分を見せて、"これでファシリテー
    ションがあるかないか、話し合ってください"というのはある意
    味とっても乱暴?な投げかけかとは思いましたが、それでも本当
    に色々な切り口の意見が出てきて、改めてファシリテーションに
    ついて考えさせられた気がしました。

   しかし、1つの缶を巡って、ディベートであれ程盛り上がると
    は・・・

   また、関西にも遊びに来てくださいね〜

                            (大野)

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【参加者の視点からのレポート】

■開場前
会場はNOMAの3Fの部屋を使いました。
開場前に、プロジェクタの設置、こんかいのワークで使用する「映像のタイトル」の
書かれた紙を、居酒屋の品札のようにぐるりと壁に貼られました。
プロジェクタから試しとして流れた「パープル音頭」で準備を手伝っていた西田さん
が踊りだし、ビックリしていると、それを見た宮田さんも踊りだしたのを見たとき今
回の定例会はいつもとは違うものだということを実感しました。
13:00が近づくにつれ参加者も集まり、ザワザワとしていました。
普段の定例会で見かける関西の方がいつもよりのびのびしていることも影響している
のか、開始前から熱気があるように見受けられました。

■ごあいさつ
まずは、東京運営委員会から「定例会とは」の話。担当は大川さん。
今回話題提供者の関西FAJ会員の宮田さんのワークの流れの紹介を含めた挨拶、続
いて関西FAJ会員の大野さんの挨拶。
東京で緊張が混じりつつ、場を和ませる笑いを交えた2人のやり取りが、いつもの東
京にはない感じで新鮮でした。
そして、関西では定番の初参加者の自己紹介。今回は大人数のため名前の紹介だけで
したが、アイスブレイクの効果もあるように感じました。

■ワーク1
ワーク1では、壁に貼られている「映像のタイトル」から選ばれた映像を見てから、
「見た映像にファシリテーションはあるのか?」についてワークシートに○か×を付
け、その説明を各作業を個人ワークで行いました。
それを何回か繰り返した後、各グループごとに集まり、模造紙が配られ、各グループ
でワークシートを元に意見を共有しまとめるグループワークをしました。

再度、全体で集まり各グループの発表で全体で共有。各グループで意見が分かれてい
るのが分かり、コンフリクトを発生することができているように見受けられました。

休憩を挟みワーク2に入りました。

■ワーク2
ワーク2では、「見た映像にファシリテーションはあるのか」についてグループ対グ
ループでディベートを行うものでした。
グループは意見に関係なく「○と言い切るグループ」、「×と言い切るグループ」に
分けて、各グループでディベートのための作戦会議を議論しました。
実際にディベートをするのは2つのグループですが、くじ引きで決めるので担当にな
るプレッシャーを感じながら集中して議論できました。
自分の意見に反する意見を主張するグループになった時は、本当に反対の意見に賛成
する立場で考えなくてはならず大変でしたが、反対の意見に賛成できる論点がでてき
たときは自分でも驚きました。

グループワーク終了後、くじ引きで実際にディベートするグループが決められ、それ
を残りの参加者で観戦しました。
この流れを繰り返し、8チーム全てがディベートへ参加してました。

鋭い発言によってどよめきが起こったりし、ディベート自体盛り上がりました。
また、ディベートをしていく中で文脈について指摘しあう場面などもあり、気づきの
多いワークでした。

■ディーベート合戦の景品
ディベート合戦には景品が用意されていました。
この景品も盛り上がった要因の1つだと思います。
景品は缶入りビスケットでしたが、缶についていたキャップ、フタ、本体と言う感じ

1つの景品を分解しながら、臨機応変な対応にユーモアが含まれていて、
そのユーモアがまたいっそう場の一体感に繋がったと感じました。

■振り返り
ディベートで盛り上がったあと、イスのレイアウトを1つの輪にして、喜多さんの進
行により今回のワークについて全体で振り返りを行いました。
宮田さんからの提案で普段より多めに振り返りの時間をとりました。
現在、掲示板でも振り返りのつづきとして、気づきの共有が行われているので、言い
そびれたことや、後日気がついたことなど書いてみてはいかがでしょうか?

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