2006年度03月定例会 2.【基本体験編】ファシリテーターにトライ!〜はじめのいーっぽ東京支部

【東京三月定例会 第二テーマ ファシリテーター体験定例会の報告】
『ファシリテーターにトライ!〜はじめのいーっぽ』【基本体験編】 

日時:2007年3月24日 13:00〜17:00
場所:日本経営協会(NOMA) 3階

◆主旨─────
・普段あまりファシリテーターをしていないけど、一度体験したいなあ
・FAJに入会したばかりだけど、公開セミナーを受けたばかりだけどまだ不安だなあ
・今度の会議で、ファシリテーターを仰せつかったけど、できるかなあと、思っておられる方々 

この基本体験編 『ファシリテーターにトライ!〜はじめのいーっぽ』では、ワークを通じて参加者の方々全員に、交代でファシリテーターを経験していただきます。

ワークショップのテーマは、「町内会で、お花見の出店を作る」です。そのワークの中で順番にファシリテーターをやってみて、会員の(チョットだけ)先輩や当日の参加メンバーから、ご自分のファシリテーションに対して温かいフィードバックをもらい、その後の実践に活かしていただくことを目的にいたしたいと思います。 

企画担当も、プロのファシリテーターではありません。フィードバック係を経験させていただきながら、みなさんと一緒に気づきを共有したいと願う有志です。 

安心・安全・快適な場で、「はじめの一歩のファシリテーター経験をしてみてください。「愛」と「勇気」をもらえる絶好のチャンスです! 

◆企画担当─────
FAJ会員:西岡さん、上村さん、
東京運営アソシエイツ:池田さん、山口さん、大川さん、朝野さん

◆参加者人数───── 
21名

◆役割分担───── 
メインファシリテーター 池田さん
各グループのフィードバッカー 西岡さん、上村さん、山口さん、大川さん、朝野さん

◆当日の進行状況─────

13:00〜13:20

1、池田さんのからの挨拶、主旨の説明、アイスブレイクを行なう。
アイスブレイクは、誕生日の早い者順から左から輪になる。均等に5グループ分ける。

2、山口さんから「お花見の屋台を作る」のストーリーを読み上げる。

3、上村さんかのワークについての説明。

4、当日のフィードバッカー(西岡さん、上村さん、山口さん、大川さん、朝野さん)の自己紹介を行なう。各グループがどちらのフィードバッカーが良いかを選んでもらう。

13:20〜14:35
前半は、「屋台のコンセプトを決める」という趣旨で、いっしょにやりたいメンバー集めのための「募集案」づくり。

1、 最初の10分は、1番目のファシリテーターと2番目のファシリテーターが進行について準備を行なう。模造紙、ホワイトボード、プロッキー、ポストイット等を使用はファシリテーターの判断に任せる。

2、 1番目のファシリテーターがまずは、メンバー募集案作成の為の20分間のファシリテーションを行なう。

3、 1番目のファシリテーターがファシリテーションを終了後、5分間のインターバールを取る。

4、 2番目のファシリテーターが、1番目が行なったファシリテーションを引継ぎ、20分間ファシリテーションを行なう。

5、 15分間、1番目と2番目のファシリテーションについて、フィードバッカーとメンバーからのフィードバックを受ける。

※各グループによって選ばれたフィードバッカーは、発言せず、場に介入せず、ひたすらファシリテーテーターの態度、発言、傾聴らを観察に集中する。
休憩

14:50〜16:15
後半は、「実際どういうものを売ってどういう屋台にするか」をアウトプットする「実行計画づくり」を、それぞれワークのテーマとした。

1、 最初の10分は、3番目のファシリテーターと4番目のファシリテーターが進行について準備を行なう。模造紙、ホワイトボード、プロッキー、ポストイット等を使用はファシリテーターの判断に任せる。

2、 3番目のファシリテーターがまずは、「実行計画づくり」の為の20分間のファシリテーションを行なう。

3、 3番目のファシリテーターがファシリテーションを終了後、5分間のインターバールを取る。

4、 3番目のファシリテーターが、4番目が行なったファシリテーションを引継ぎ、20分間ファシリテーションを行なう。

5、 15分間、3番目と4番目のファシリテーションについて、フィードバッカーとメンバーからのフィードバックを受ける。

6、 各グループからのアウトプットの発表を行なう。

16:15〜17:00
最後に全員で振り返り、気づきの共有を図った(45分)

【企画者サイドの反省・気づき】 

・ 初体験の方、と募集したのに、経験者もいたなあという感想。
・ テーマ設定や事前課題については、これから修正していったほうがよさそう。
・ とくに、もっと意見対立が出やすいテーマのほうがいいのではないか。
・ 始まるときと最後では、参加者の顔つきが明るくなっていた事は嬉しかった。
・ フィードバック担当した企画メンバーも、フィードバックじたいが大変勉強になった。
・ 発言を書く事ばかりに集中したので、聞く方にも注意しようと思った。
・ ガードレールは細い。深く入れば入りいける。議論の設定が無い方が、話しやすい。
・ 広がりについて迷っているのが見れたのが面白かった。
・ 場数を踏んだほうが良い。
・ 事前準備が大事。
・ ファシリテーターが議論の途中で意見を言って良いのかわからなかった。
・ 意見が少ない時であれば、ファシリテーターは意見を言って良いと思う。
・ ファシリテーターが、自分の意見で引っ張っていくのではない。
・ ファシリテーターの役割を決めておく事が課題である。
・ 意見を発散する。上位3つを上げる。重なっているところを収束していき、譲れないところを抽出する。その理由を述べる事により、対話が深まる。
・ ファシリテーショングラフィックを使って失敗した。なぜならば、アイディアが共有できていなかった。付箋で貼り付けた。
・ なるべく、ファシリテーターでは良い場合は意見を述べる。しかし、言えば困る場合もある。
・ 良い意見を引っ張っていた。場面によって考えていなかった。
・ ファシリテーションの文化は意識があるかどうかは、雰囲気によって変わる。ファシリテーションの文化を植え付けるとアウトプットの質が違う。
・ 自分の特性を抑えないといけない。
・ 4番目のファシリテーターは収束し易かった。フィードバックをいただける事がうれしい。


【参加者の声】・・・アンケートなどから 

・ フィードバックの大切さを改めて体感いたしました。 
・ 話し合いに臨む、事前準備の大切さがわかった。
・ 内容は、各全員がファシリテーターを経験したので、色々なスタイルも見れて、自分も試す+完全に第三者的視点からフィードバックというおなかいっぱいの内容でした。
・ 「対立軸を作れていない」ということをフィードバックされました。説明を受けて確かに普段のときに思い当たる節がありました。
・ 振り返ってみると、出てきた「こと」について、どっちらか一方を選択させる必要のある場面で、出てきた「こと」について大枠で捕らえなおしあいまいにすることをすることがあることに気づきました。
・ 楽しかった。準備大事。顔見てコミュニケーションすることも大事!!
・ ファシリテーションの有効性とグラフィックの重要性を感じた。
・ 自分のくせ、欠点を具体的に知る事ができた。
・ フィードバックを頂くという思いが幸いして、自分自身の中でプロセスを感じる体験が意識できた。
・ この道場(ファシリテーテーター体験をどんどん続けていきたい。
・ 「全員の顔を見る」事が必要。
・ 自分の経験に無い事もトライできた。失敗して悔しく、結果にはうれしく感情が動かされた。自分が成長するためのきづきがあった。
・ こんな勉強会・プチ勉強会で場数を踏んで見たいと思います。
・ 結構基本的な技法を知らないので、学習、実践もやりたいです。
・ 実体験することで、自分が足りない部分に少し気づけた。
・ 「習うより慣れろ」だと痛感。
・ ファシリターティブな意識を持った者同士で実習できた。

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