2006年度12月定例会 元気が出るビジョン東京支部

【東京支部12月定例会記録】

2006.12.16 13:0717:00

場所:NOMA

担当:井上、鈴木、松本、上村、久保田、西岡、木村

話題提供、main F:森

参加者:計82人(担当含む)、オブザーバー4人

テーマ:「元気が出るビジョン」

■開会・導入■(13:0713:20

・暗転

VTR上映

「ミッション・インポッシブルの映像とテーマ曲」

・陰の声

「今日のミッションは東京支部の2010年までのビジョンを5時までに作成すること」

・森さん登場

「ビジョン作りをテーマに。力を合わせて元気の出るビジョンを作りたい。ビジョンは元々元気が出るもの。その中に漬かっている状態になれば大成功」

「FAJのミッションは? 日本にFを普及し定着させることを目指していきます」(HPからの確認)

「では、FAJのビジョンは何でしょう?」(HPから確認)

「Fという言葉が2007年までビジネスやコミュニティの中で普通に使われている。Fが一過性のブームではなく、社会の中でしっかりと根付いている。企業、地域、教育の現場に数多くFrが活躍している。Fや全国的なネットワークができ活躍している」

「これは来年、理事で見直す予定」

「今日は、東京支部のビジョン作りをする」

●担当者紹介

agenda(上村)

part1 ビジョンについて考える

part2 元気の出るビジョンを考える

part3 東京支部2010年のビジョン −造る−

part4 東京支部2010年のビジョン −磨く−

part1■(13:2014:00

■グループワーク(20分)

 「ビジョンとミッションの違いを挙げる」

 「よいビジョンの要素とは何か」

■発表・共有

●代表グループ1

ビ:希望、内発

ミ:使命、外から来る

よいビ:明確な数字、目に浮かぶほど具体性がある、実現可能性がある、メンバーが納得する

●代表G2 

ビ:長期的展望、夢、ミッションより上位概念

ミ:役割、目標に落とし込める、夢より具体的

よいビ:実現可能性より価値観を大事に、方向性を示す、みなが共感、元気が出るもの

●代表G3

どちらが上位概念か議論、収束していない

よいビ:聞いた瞬間にイメージ、五感に訴える、未来のあるべき姿、チャレンジできる、記憶に残るなど

Q「指令と使命について」

・参加者に答えてもらう。

A1「使命と感じた人はミは上位概念、指令ととらえると下位概念。合意はとれていない」

A2「ビはあるべき姿、ミは使命ととらえている。会社でもそう」

A3「表と裏。私に向かって飛び込んでくるのがビ。自分から出て行くものがミ」

A4「言葉自体が定着していない。日本語で言えばぶれがない。ミ:使命、ビ:行動方針」

A5「森さんの罠にはまってしまったのではないか。映画では長期的ミがあって、その都度指令が出される。ミは任務、短期の目標ととらえてしまったのでは」

A6「実践三段論法がある。目的、行為、手段。ビ:目的、ミ:行為」

森「何の形容詞がつくかによると思う。組織の社会的なミ、その組織のビ、とつけたらわかりやすい」

「元気が出るためにどんな要素があったらいいか」(いいビジョンの条件)

「感性に訴える、目の前に浮かぶ、覚えやすい、従業員の共感が得られる、ステークホールダー(株式会社だとしたら投資家、関わっている重要な人たち)から見て魅力的、進捗が測れる(半定量的、感覚的にでも)」

Q「実現性についてはどうか?」

森「実現性がなかったら元気になれますか? 超えられるものでないと」

part2■(14:0014:38

■NPO事務局池田さんのモノローグ(ヒロシ風に)

「悩みを聞いてもらいます。7人の事務局員が元気がない。雑用に振り回され、会員からいろいろな要求がくる。理事にはこき使われる。そんな事務局のメンバーをどうやって元気づけるか、一緒に考えてください」

■グループワーク(20分)

「ビジョンを作って、彼に元気を付けてあげてください」

■共有(何がポイントか、明らかに)

●代表G1

「最初はどういう気持ちで、事務局でどう変化したかをつかむ。その差は、会員の事務局への愛が足りない。みんなが事務局に関心を持つことが重要。→ビジョンはまだ書いていない」

●代表G2

「仕事が雑用と位置付けられていること。ほめる仕組み、雑用の仕事自体を変える。自発性を育める場であるという位置付け。事務局に入りたくさせる」

●代表G3

「ポジティブにする。達成感を持ってもらう。成果が見えるようにする。事務局が要になるような絵を描いた」

●代表G4

「前提を明らかにして、問題点をひっくり返して考えた。精神的な満足感を得られていること。みんなに活動が知られて感謝されている。FAJの白石さんみたいになっていることが実現すること」

森「work2ヒント〜三人のレンガ職人の話〜」

「レンガを積む職人に何をしているのか聞いてみたら、

『レンガを積んでる』『壁を作っている』『大聖堂を作っている』

果たして自分たちの仕事が雑用なのか、それとも偉大な成果の一部なのか・・・」

「一つの解答

2年後にはみんなから『このNPOの発展は事務局の活躍があってこそ』と言われていることを目指そう。私たちの役割は言われたことをただやることではない!」

「協会のミッション達成のFrになる!」

■休憩■14:3814:50

part3■(14:5015:50

■グループワーク、ポスターセッション

・Fとプロセス観察者をおく。(F、観察のヒントを与える)

・東京支部のビジョンを考える。

・いくつ作ってもよい。

●東京支部の活動について支部長喜多さん、松下さんから

松下「運営をやっているとビジョンを忘れがちになる」

喜多「去年は最初ビジョンを決めていなかった。やっている中で、「定例会は道場」というキーワードが出てきて共通理解された。運営委員の担当が話題提供者になった。人数は4,50人」

喜多「18年度は、コンセプトを「知的興奮」にした。とらえ方について議論があった。人によっていろいろな形がある。1年間を通すと多様性につながると考えた。運営委員と話題提供者を分けた」

松下「裏事情を話す。17年度はネタに困った。18年度は4月まで決まっている。運営 委員がFになっていく、と考えた。コンテンツを持っている方から準備の段階、当日まで引き出していくという点が違う。プロセスは大変だがよい学びがある。みなさんにお勧めしたい」

喜多「話しながら、18年度のビジョンは80人集まっても大丈夫なプログラムを実施している。結果論として「80人に知的興奮を巻き起こす定例会にする」だった」

森「FAJはNPO。社会に対するミッションを掲げている。Fを社会のインフラにしていこう。2010年に東京はどうなっていたいか。こう考えたら元気が出てくる、そんなビジョンを考えてほしい。タウンミーティングでは17億円使われている。我々に任されたら半分で健全にやるのに(笑、頷き)」

■グループワーク(20分間)

森「東京支部のビジョンを考える。まず、何を盛り込むべきか考える。ビジョンを思い浮かぶだけ出す。できたビジョンは壁に貼りだし、ポスターセッションする」

15:30

■ポスターセッション

・壁に貼り出す。

・それぞれのチームのよいビジョンをメモする。

・自分がメモしたものにはシールを1枚貼っていく。

●ビジョンの主なもの

「NHKに番組を持つ」

「日本武道館フォーラム満員」

「Fトレーニングの資格をつくる」

「企業内にF教育が浸透」

「毎週各地区で定例会実施」

「社会貢献に寄与する」

「参加者がアクションプランを明確に持つ」

「常設F道場(好きなときにひと試合)」

「現実的に今、自分たちが使えるものが得られる場」

「会社に認められる資格にする(公的に認定)」

「ファシリンピックの開催(国際大会)」

「Faj東京会員に中学生も参加している」

「東京以外の関東で支部サロンが立ち上がる」

「Fテーマパークの運営をしている」

「公的機関へのF導入のアドバイザリースタッフ」

「10人中7人はFという言葉を知っている」

「合コンFr」

「政治になぐり込み」

「世界大会」

part4■(15:5016:55

■グループワーク

●ビジョンを完成させる(20分間)

森「これいいな、というものがありました?」

森「最後の仕上げ。いろいろなアイデアをベースに、チームで模造紙一枚にビジョンを絞り込んで一つつくってください。福岡に住んでいる人が東京に行こう、と思うような(笑)」

16:20

■ビジョン「 」とプロセス( )についてG発表

●「F10.7.3(わかる7人、使う3人、2010年7月3日までに成し遂げる)」(納得できる話し合いができた。初めてのFrでスキルは未熟でも発言を活かしながら進       

めていた。人柄だろう)

●「2010年Fテーマパーク完成」

(考えを表出→まとめ、同じように意見が出た、Frが強引にまとめる場面が見られた。強引なところは全員の合意が得られたかどうか怪しい点)

●「1都6県7支部」

(Frは刺激しながら意見を引き出した。数値目標では議論が割れた)

●「ダイバーシティ社会の実現のために多様なFが活躍する場をつくります」

(敢えて実験として一番若い人をFに。皆さんに配慮して受け止めていたが、メンバーが個性的でFをやっていた)

●「F都市東京からあなたの町にFを運ぶ」

(気になったのはイメージが多い。言葉にする段階で落ちたこと。よく考えていた。Frが意見を良くまとめた)

●「企業、学校、コミュニティ等広い分野でFが普及している社会を創る。そのために、Fのコンピテンシーを明確にし、浸透させる体制づくりをする」

(前後半でFr、観察者交代。前半はコンセンサスが得られないままビジョン作りが終わった。後半もやもやが残った)

●「2010年までにFの世代を拡げ、可能性を拡げる」

(前後半でFrを交代。全般的にコンテンツに終始。プロセスは重視していなかった。メンテナンスプロセス→発言などに目配りする→は重視されておらず、合意形成を得ないまま結論に)

●「常設F道場、いつでも誰でも好きなときにひと試合」

(Frが時間配分をコントロール。絞り込みは投票。スムーズ)

●「放送、出版、教育を通じてFを普及し日本を元気にします」

(Frは軸をはっきりして議論をリードした。全員の話を良く聞いていた。メンバーが自発的に意見を出した)

●「首都圏のビジネスパワーをFで最大化する」

(Fr積極的、流れをきっちり押さえ、意見をひろっていたが、強引にまとめた。Fr以外はメモしていて発言を聞いていなかった)

●「東京支部の会員は2010年、Fを日々実践し、Ftiveな集団を目指します。東京支部はFrの専門性を活かしビジネス、教育、まちづくり、政治、自己実現など様々な場面でFの実践を支援します」

(みんなの意見をまとめようとしてビジョンが長くなった。全員がFしようとした)

●「全国の会員が参加したくなる定例会を開催しよう!全国大会開催だ!」

(ワークの前に進め方の合意形成。タイムキープできた。時間へのあせりが見られた。発散→収束の納得感が難しい。Frが文章のフレームを提示した方がうまくいく?)

森「ビジョンは会長に渡す」

喜多「ビジョンを実現するチャンスがFAJにある。運営委員会という場がある。これから、告知、委員を募集する。3月のFAJ-CAFÉは説明会しようと考えている」

鈴木「今回、運営委員以外の会員を募集して準備に携わってもらった。今後も応募して一緒に作ってください」

16:55

■事務連絡

・アンケート実施

・泡の会について

・1月定例会予告

・懸賞論文募集について

・F実態調査実施(年明け)

・東京フォーラム「ファシリタティブに行こう」2/25実施

17:00

終了

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