2009年度12月定例会 3.ミステリーワーク 〜準備通りにはいかないファシリテーション〜東京支部

テーマ3 『ミステリーワーク  〜準備通りにはいかないファシリテーション〜』

●会場  NOMA(日本経営協会)

●企画者 小寺康史、舘野一喜(以上、FAJ会員)

● 参加人数 19名(見学者1名、企画者2名含む)

●概要

ミステリーツアーというものをご存知でしょうか?
目的地も行き方も、出発してみないとわからない旅行のことです。

ファシリテーションの現場としての会議やミーティングでは、いくら予め準備をしてもその通りにいかないことがよくあります。
うまく場が暖まらなかったり、時間が思った以上にかかったり。
場を進めてみないと何が起こるかわからない、そうまさにミステリー。

それに対して、多くの研修やワークプログラムは、狙いとワークが決められ、カリキュラム通りに進む場がほとんど。
まるですべてが決まってしまっているパッケージツアーのよう。

今回の定例会では「ミステリーワーク」と題し、場の全員がファシリテータとなり場を感じながら、準備通りに行かない
ファシリテーションを体験します。

● 内容
■スタート(13:03)
■どういう人が集まっているのか?(13:05〜13:07)
■チェックイン:一人ずつ全員が発言(13:08〜13:31)
■深めるタイム:全体(13:32〜13:42)
「準備通りにいかないときってどんなとき?」
■オリエンテーション(13:43〜14:03)
□ミステリーワークとは、
全員がファシリテーターの視点で進め方を考える形式です。
□ミステリーワークで大切にすること
・進め方は変わってよしとする
・まず、やってみる
・あきらめず、混沌、沈黙を大切にする
□今日のゴール
「どんな状況でもファシリテーションできる」   → Frが提案
「準備どおりにいかない前提の準備ってなんだろう」→ 参加者から提案
□これからのタイムスケジュール
ミステリータイム 16:00まで
振り返りタイム   16:00〜17:30
□質問・意見の受付
・グループに分かれて、これからの2時間をどうするかを話したいと提案

 ■休憩(14:03〜14:10)
■グループワーク (14:10〜14:30)
「ミステリーワークという進め方はどう?」
■グループで出た意見を共有 (14:30〜14:50)
■全体で意見交換(14:50〜15:00)
■グループ替え:仲間探し (15:00〜15:10)
□今、自分が話してみたいテーマは何?(各自、紙に書き出す)
□各自が書いたテーマを掲げ、近いテーマの人がくっついてグループになる
■グループワーク(15:10〜15:43)
■全体共有(15:43〜16:07)
■三本締めでミステリータイム終了(16:07)
■休憩 (16:08〜16:20)
■振り返りタイムの説明(16:21〜16:27)
定例会でミステリーワークは成立するか?
感想も含めて、グループワークを実施する。
■振り返り:グループワーク (16:28〜16:43)
「ミステリーワークって定例会でできそう?」
■全体共有 (16:43〜16:56)
■振り返り:一人ずつ全員(16:57〜17:15)

● 振り返りでみなさんから出た意見(一部抜粋)
→「準備どおりにいかないファシリテーション」の意見を期待していたが、違った。でも面白かった。
→そもそも準備とはという事を考えるきっかけになった。
→ミステリーワークが準備どおりにいかないファシリテーションだった。
→サブテーマを通してスキルを学ぶ場だと思っていた。混沌、混乱があったが楽しめた。
→こんなはずじゃなかった、こうすればいいのに、と参加者としての感じる事がファシリテーターとして大事なことだと思う。

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