2011年度12月定例会 2.距離の離れた会議でのファシリテーションの可能性を考える東京支部
事業内容 |
東京支部 定例会 |
テーマ |
距離の離れた会議でのファシリテーションの可能性を考える |
開催日 |
2011年12月17日 |
会 場 |
産業文化センター 会議室302 |
講師・
ファシリテーター |
中野功(FAJ会員) |
1名 |
企画運営担当 |
植原由紀、山本泰(FAJ会員) |
2名 |
参加者数(会員) |
16名 |
一般・見学者数 |
3名 |
テーマ詳細
プログラム内容
担当者振り返り
参加者コメント
など |
【ワークのゴール】
参加者各自が距離が離れた会議におけるファシリテーションの可能性と効用に気づき、意識できるようになる。
また、距離の離れた会議でのファシリテーションの肝を持ち帰れる。 |
【プログラム】
- インストラクション
目的、アジェンダ、ルール、ロール、本日のゴール
- チェックイン
- チームビルディング
本日自分が想定している状況(本日話したい
- 聞きたいシチュエーション)をA4白紙に書き、 その後、グループ分け。そしてできたグループで対抗クイズ「チーム対抗連想ゲーム」を実施
- 個人でイメージを整理する
それぞれの場面において、これまでの経験とその中で話合いがうまくいったこと、いかなかったことを思い出し、その時に何がおきていたか書き出してみる。
個人で書いたイメージをそれぞれ話してもらう。
- グループでそれぞれのイメージを共有する
そしてさらに具体的にグループでストーリーを共有してもらう
- グループでファシリテーションの可能性を考えてみる
それぞれのストーリから、距離の離れた会議では、(ツールによる制約も含め)ファシリテータが何をどのようにすると話合いをよりよく進めることができるのか、ツールの前提条件によって考えられるファシリテータが意識しなくてはいけない事項を自分がファシリテータだとして本日の上位3つを上げてまとめてもらう。 〈休憩〉
- グループを変えて考えてみる
各グループで一人を残し、それ以外の人は別々のグループに散ってもらう。別のグループでどのようなプロセスでどのような結果が出たか、確認をしたうえで、そのグループでの考えを深める。
- 元のグループに戻り再考する
新たな視点を入れた状態で再考してみる
- 全体シェア
- クロージング
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【企画メンバーから振り返り】
◎山本:
- 参加者の皆さんはテーマに関連した具体的な悩みを持っている方が多かった。
なので、初対面の人が多かったけれどテーマについて活発に発言ができた。
- 対面会議に比べて不足している所を補う事を考えた結果、対面で行う会議と同じようにファシリテーションが重要と気付いた。納得感が高かった。
- 結論はなあんだという印象もあるが、結論に至るプロセスが充実していたので参加者の納得感が高くなった。
- 距離の離れた会議だからこそできる事には至らなかった。
◎植原:
- 今回の定例会の内容は、とても具体的で、チャット、TEL、TVなどのメディアの違いはあっても、話し合いを闊達に行うことができた。
アンケートにもあったが、参加者も、他社や他の人の知恵を知ることができ、有意義だったと思う。
- 他チームに旅立った後
メディアが違っても、やはりファシリテーションが必要だと改めて認識できた。
アンケートには、「もっと他の人の意見を聞きたかった」という意見もあったが、私は、1つのセッションが比較的長時間であったことは、他チームでの話し合い内容を聞くだけでなく、このチームでも話し合いを深めることができたので、良かったと思う。
- 結果的には
いつもながら、充実した会議を行うためには、時間、ルール、目的の共有、情報や人の見える化、人としての心遣い、ITツールの重要性などが上がったが、距離が離れていること、ITツールを使わねばならないことを肯定的にとらえ、メディア特性を活かした話し合いを行おう!ということが、最も印象に残った。
- 発表に関して
最終的に、模造紙を並べてランダムに話を聞く形式となったが、チームごとの発表にした方が、より具体的な内容が聞けたのではないかと思った。
◎中野:
- FAJに入って今回初めて企画を手伝っていただいたお二人にとっては、想定したプログラムで実際にどのようなことが場で起きてくるかということが分かったのではと思う。
- 全体の流れとしては、これまでの参加者一人一人の経験値を出し、そこから得られるプラスアルファの考え方やノウハウ、気づきを狙いとしていた。
そのため対面の方が多いという想定のもと、グループ内でできるだけ発言を促せるよう、最初のアイスブレークがポイントだと考えていた。
- 距離の離れた会議について考える〜の成果というと、もうひとつ突っ込んだ考え方なり方向性なり出せたらよかった。
- 最後の全体シェアの方法は、場の位置からすると無理やりホワイトボードを使わなくてもそのままの流れをうまく掴んで、対話を構成しても、より深まったのかもしれないと、反省するとともに、MFとしての私自身良い経験値を得られた。
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【参加者の声から(抜粋)】
- 仕事で直面する課題だったので高い関心を持って参加することができた
- 参加者の切実な問題意識が強く、それぞれの経験から得た細かいスキルも含めておみやげ大だった
- TV、チャットなどリアルな会議より効果が低いと思われるものにもメリット、使いどころがあることがわかった
- 会議に於けるファシリテーションのあり方のそもそも論を考え直すキッカケになった
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報告作成者 |
浅羽雄介 |
報告日 |
2011年12月28日 |
その他特記事項 |
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