2012年度3月定例会 4.キャリアの生涯発達心理学〜わたしたちの「過去」「現在」「未来」東京支部

       

事業内容 調査研究:東京支部 2013年3月度定例会
テーマ キャリアの生涯発達心理学〜わたしたちの「過去」「現在」「未来」
開催日 2013年3月23日(土)
会 場 法政大学 市ヶ谷キャンパス 富士見坂校舎 F305教室
講師・
ファシリテーター
田澤実(法政大学講師) 1名
企画運営担当
後野るみ、鈴木郁子、増平貴之、米岡裕美、(安倍能行、中島美暁)(以上FAJ会員)
4名
参加者数(会員) 19名
一般・見学者数 1名
テーマ詳細
プログラム内容
担当者振り返り
参加者コメント
など
今回の企画は、法政大学の田澤先生のご専門であるキャリアデザインのためのワークを体験することを通して、自分のとらえ方のクセを知って、俯瞰的に自分の人生を見る、そして、それをファシリテーションにどう生かすかを検討することを目的としました。
 
【プログラム】
1.オリエンテーション
2.アイスブレイク…財布の中身で自己紹介
3.インタビューワーク(20分×2)
・2人1組となって、過去、現在、未来において重要な影響を与えている人物や出来事についてインタビューをする。
・おおまかにどのようなことがあったかを付箋に描きだす
4.分類1
・グループになって、各自のふせんを説明しながら模造紙に貼り出す
・横軸を時間軸として、縦軸を何にするかを話し合う
5.分類2
・横軸・縦軸それぞれ、どんな軸を立てるとよいかを話し合う
6.みんなのキャリアの中の私のキャリア
・これまでやってみて、追加したくなったことを付箋に描きだして、模造紙に貼る
7.振り返り
・自分のキャリアを振り返ってみて、過去、現在、未来にファシリテーションがどう関わるのかを考えて紙に描きだし、3人でシェア
・今日の気づきのシェア 
 
【参加者アンケート抜粋】
  • 自分の考え方の偏りが(他の人と比較することで)見えた。様々な価値観の融合があり楽しかった。
  • 自分のキャリアに関する癖、困難に直面した時の解決方法のクセなどが分かった気がする。キャリアデザインのワークからそれを見てファシリテーションの見直しにつなげるプロセスが分かりにくかった。
  • 1枚の付箋の中に荷はそれに到る経緯などを伝えることができず軸の中に置くときに非常に迷うことがあった。
  • 個人の体験の類型化にとどまらず、グループワークにしたことで、人生を前進させるうねりや動力となるものが見えてきたように思いました。とても面白い体験でした。同時に自分のモチベーションも高まりアクションにつなげられそうです。時間を付箋の色で区別することで、三軸にすることができたのは驚きでした。
  • 良い過去の振り返りができ、また未来に向けての見直しができた。時間の設定が分かりにくいところがあった。
  • 軸を考えきれず、頭をやわらかくしないといけないと感じました。
  • 学生とともに行いたかった。

【MF振り返り】
ワークの内容には、「自らの付箋を俯瞰する」「他の人の付箋と比較して相対化する」の2つが含まれていました。後者に力をいれすぎて、前者のふりかえりをしやすい状態にまでは持っていけなかったことが反省点です。

また、MFとして参加者の反応を見ながら時間管理をしていたため、「じっくりと考えることができた」という人もいれば「進め方に困惑した」という人もいたのだと思います。

【担当者振り返り】

  • 自分のキャリアについて考えるいい機会になったという感想が多く、ファシリテーションを学ぶのとは次元の違う学びがあったように感じた。
  • 話し合いにたっぷり時間をとると対話が深まることを実感した。
  • ファシリテーションとのつながりについては、わかりにくかったので、説明をもっと丁寧にすればよかった。
  • 付箋に書く枚数は、2枚程度と説明しない方が良かったかもしれない。2枚ずつだと個人で並び替えて考えるには少ない。
  • 過去、現在、未来を異なる色の付箋に書くこと、個人のペン色を特定させるのは、見た目に分かりやすく良かった。
  • 軸を自分達で設定することから、あらゆる観点から振り返りができたので気づきが多様だった。
  • 自分付箋を模造紙に張る際に、周りの人は、触れてもよさそうなことは質問しあったり、本人も話しながら気づいたことは付箋追加するなどをしてもよかった。
報告者 米岡 裕美
報告日 2013年3月26日
その他特記事項
 
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