2012年度7月定例会 1.コーチングでもっとよくなるファシリテーション東京支部
事業内容 |
調査研究:東京支部 7月度定例会 |
テーマ |
テーマ1『コーチングでもっとよくなるファシリテーション』 |
開催日 |
2012年7月28日 |
会 場 |
文京区民会議室 5階会議室A・B |
講師・
ファシリテーター |
大山 裕之(FAJ会員) |
3名 |
企画運営担当 |
檀野 隆一、竹森 浩美、江口 文明、松木 治子(以上FAJ会員) |
11名 |
参加者数(会員) |
45名 |
一般・見学者数 |
2名 |
テーマ詳細
プログラム内容
担当者振り返り
参加者コメント
など |
ファシリテーターとして関わっているときに、場や参加者をしっかり見ていますか?
発言をまとめることに一生懸命になりすぎると、その人の顔の表情や考えていることを見落としてしまっているかもしれません。
コーチングでは、相手の話から聞こえてきた事実を受け止め、認めることで、相手が安心感を得ることをとても大切にします。そのため、最初に「相手の話を聞いて、承認する」というコミュニケーションの基礎を身につけます。
今回の定例会では、ファシリテーションの要素の一つ「対人関係」に注目し、話を聴くということ、承認するということと、ファシリテーションとどのような関係があるのかを、プロコーチでもある大山裕之さんと一緒に、簡単な講義と実践を通じて、探っていきます。 |
【プログラム内容】
- 1)本日の狙い・趣旨説明(5分)
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- コーチングとファシリテーションの融合
- コーチは個別のコミュニケーションスキルを練習している
- コミュニケーションスキルを練習することは、ファシリテーションでも必要
- 2)ワーク 自己紹介(15分)
- 2-1)グループ分け
FAJ暦でラインナップ
2-2)グループで互いに自己紹介
呼ばれたい名前・参加理由等
2-3)解説:影響を与える自分に気づく
人が話をしているときを思い出してもらう。
聞くほうは「なぜこんな話をするんだろう」等、何かしら人の判断をしている。
話すほうは「周りを気にしている自分がいないか」、「人の表情を見ながら話をしている自分がいないか」 - 3) ファシリテーション1(20分)
- 3-1)普段どおりにファシリテーションをやってみる
テーマ「ファシリテーションとは」「自分たちにとってのファシリテーションとは」
3-2)グループで話す
ファシリテーションで大切なことは、
(1)場が大事、(2)全員の納得感(3)自分の感情はどうだったかに着目し話し合ってみる。 - 4)聴くこととは解説(25分)
- 4-1)聴く姿勢のワーク
2名1組で、交互に「顎を上げ、首を曲げて、腕を組んで」相手を見る。
4-2)解説
聴くこととは
- 5)承認のワーク(20分)
- 5-1)1名が話をする→全員で話し方を褒める((内容、話し方などどこでも)
5-2)2人目の前に褒め言葉を考える
5-3)2人目話をする→シャワーのように褒める(承認する)
5-4)グループで褒められるとどんな気持ちになるかシェア
→存在の承認は嬉しい。 - 休憩(10分)
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- 6)傾聴のワーク(35分)
- 6-1)傾聴のワークを行う
3人組(話す人、聴く人、オブザーバ)5分×3セット
テーマ「今はまっているもの、困っていること」
オブザーバは、聴く人に対して「共感しながら、真摯に聞けていたか」をフィードバック(FB)する
※FBを受ける際には、自分の主観で受け入れられるものを取り、他は捨てるという気持ちで。
※オブザーバは、厳しめにコメントをしてあげる。
ワークショップだからこそ、聞ける場なので遠慮せずに言ってあげる。
6-2)グループで話す
問い:何をしたら聞いたことになるのか?グループで聴くってどういうことなのか?
6-3)全体シェア - 7)ファシリテーション2(15分)
- 7-1)コミュニケーションを意識したファシリテーションをやってみる
テーマ「6人で晩御飯何を食べるか」
7-2)振り返り
ファシリテーターが承認を意識してできたか。
→人は認められると嬉しくなる、ファシリテーターが場をリードすることが大事。 - 8)振り返り(30分)
- 個のコミュニケーション(コーチング)を意識したファシリテーションをやってみてどうだったかを振り返る
- 個に対するコーチのコミュニケーション
- 場はどう変化したか
- みんなの気持ちはどうだったか
についてグループで話し合う。 - 9)ファシリテーション3(15分)
- 9-1)個のコミュニケーション(コーチング)を意識したファシリテーションをやってみる
テーマ「ファシリテーションにコーチングのコミュニケーションスキルで、どんないいことが起きるのか?」
9-2)振り返り
- 個に対するコーチのコミュニケーション
- 場はどう変化したか
- みんなの気持ちはどうだったか
についてグループで話し合う。 (問いは??)
- 10)今日何を学んだか。(20分)
- グループでシェアする
- まとめ
- 安心安全な場が出来る→活発なファシリテーションが出来る、建設的な意見が出る。
- テクニックより場を作ることが大事。
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【参加者コメント】(アンケートより抜粋)
■本日の会はいかがでしたでしょうか。テーマやプロセス、時間配分などについて、気付いたことをお書きください。
- 非常に分かりやすく、今後に活かせそう。実践あるのみと感じた。
- 伝える内容が明確で且つシンプルなので、ワークをすることで納得感が深まりました。
- コーチングとファシリテーションのpositioningを理解した。また承認とその効果を感じられたので、参加して良かったと思います。
- 聴くことの重要性と場を作ることの大切さをあらためて知ることが出来ました。
■その他なんでもご感想があればお書きください。
- 今日はすごく楽しくファシリテーションが出来ました。もんもんとして家路につくことも結構あるのですが、今日はスッキリした気分で帰れそうです。
- 無意識(素)の表情、しぐさがあることをあらためて知りました。
- ファシリで会社の目標設定→個々の目標に落としてコーチングの流れは良いと思った。
- 話を聴いてもらえるということが、こんなに心地よいものだと実感できました。
- コーチングとファシリテーションの両立の必要性を学ぶことができ有意義であった。
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報告作成者 |
竹森 浩美 |
報告日 |
2012年8月4日 |
その他特記事項 |
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