2014年度10月定例会 6『6Thinking Hats』東京支部

       

事業内容 調査研究:東京支部 2014年10月度定例会
テーマ

テーマ6「6 Thinking Hats」

開催日  2014年10月25日(土)
会 場  大田区民センター・4階第5教室
講師・
ファシリテーター
田頭 篤(FAJ会員) 1名
企画運営担当
田頭 篤、長橋 良智(以上、FAJ会員)
2名
参加者数(会員) 20名
一般・見学者数 1名
テーマ詳細
プログラム内容
担当者振り返り
参加者コメント
など

【概要】
大道芸を見たことがありますか??
自転車に乗りながらジャグリングをしつつハーモニカを吹く・・・なんて楽々こなしている様子に見入りつつ、自分には出来ないなと思います。人は、たくさんのことを同時にできるものではありません。
でも、1つずつならできます。自転車に乗るだけならできそうです。ハーモニカを吹くだけならできそうです。ジャグリングするだけなら・・・、練習すればできそうです。
「考える」ということも同じだと思います。同時にいろんなことを考えるのは大変ですが、1つずつなら考えやすくなる。そんなことに注目して「考える方法」を考え出したのが、エドワード・デ・ボノという人であり、それが「Six Thinking Hats」です。「考える」ことを、大きく6つに分けて順番に考えていくというやり方です。6つの種類は色と共に、「白の帽子で表される“事実”」「緑の帽子で表される“創造”」「赤の帽子で表される“感情”」などがあります。
さて、話し合いの場で、まず全員でメリットを一通り考えてから、デメリットを一通り考える・・・といったことはよくやられるのではないでしょうか?
メリット・デメリットが入り混じりながら話し合いが進んでいくよりも、スムーズに進むのではないでしょうか?
また、まずは参加者全員の不平・不満を全部吐き出してから話し合いを進めていくといったこともあるでしょう。・・・ありませんか・・。
いずれにせよ、参加者が同じことを同時に考えながら話し合いを進めていくことは大切なことではないかと思います。「共有→発散→収束→共有」という話し合いの進め方はよく知られています。これも、同じことを同時に考えながら進めていく方法の1つです。
この定例会では、「Six Thinking Hats」を使って話し合いを進めていく方法を体験しながら、どのようにして普段の話し合いに活かしていくのかを考えます。ファシリテーターとして、話し合いの進め方を設計したり、話し合いの進め方を考え直したりする際、大きな助けになることでしょう。
定例会が終わる頃には、話し合いの進め方が、白や緑や赤といった色彩と共に、より鮮明に見えるようになること請け合いです。
6つの色と共に、話し合いの進め方について考えていきましょう!
お待ちしています!!
※ 2013年7月に東京支部定例会で実施した『Six Thinking Hats』の“ほぼ”再演です。

【プログラム内容】
<オリエンテーション>
・本日のOARR、グループ分け、自己紹介、共通点探し
・ウォーミングアップ(フェルミ推定)
<6 Thinking Hats 解説>
・パラレルシンキングの話
・6 Thinking Hats の話
・写真を見ながら 6 Thinking Hats で考える
<6 Hats で話し合い / その1>
・フェルミ推定で話し合い
・振り返り
<6 Hats のあるある>
・6 Hats を使い際によくあるできごとの紹介
<6 Hats で話し合い / その2>
・テーマ・話し合いの進め方を自分達で考えて話し合い
・振り返り
<クロージング>
・全体振り返り・チェックアウト

【参加者の声】
・効果的だった
・思考がスッキリする
・出し切り感、納得感がある
・一見手間暇がかかりそうだが、効果的で良い成果がでやすい
・感情的にならず内容をコントロールして発言できた
・順番が決められている安心感がある
・反面、深める議論は不向きかも
・時間に追われている感じ
・流れを設定したので振り返りが有効

【MF振り返り】
・毎回同じでは企画側として面白くないので、なんらかチャレンジを入れています。2回目は「冒頭5分、英語でインストラクションする」でした。3回目の今回は「フェルミ推定問題を6Hatsで話し合う」でした。また次回、やることがあれば、なにかチャレンジしたいと思います。
・話し合いの場において、その進め方を見るファシリテーターにとって、「話し合いの進め方」を語る言葉はたくさんあって然るべきだと思っています。この6Hatsが、今回参加して下さったみなさんの、その一助になれば幸いです。

【担当者振り返り】
・定例会は調査・研究の場であるのでフェルミ推定にチャレンジしたとのことでしたが、参加者もその趣旨を理解し、6 hatsを学ぶだけでなく、フェルミ推定が6 hatsに向いているのか、6 hatsを使いやすくするにはどうしたら良いかなどの議論ができたのが良かったと思います。
・視覚障害の方に事前にファイルで資料をお渡ししたが、その方は結局当日キャンセルされました。キャンセルは別として、事前に渡したファイルを回収すべきか、今後検討すべきかもしれません。

報告者 斉藤 俊哉
報告日 2014年10月29日
その他特記事項
 
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