2014年度8月定例会 1『Standing in the fire ファシリテーターマインドを鍛える!〜 どんな修羅場も切り抜ける6つの流儀〜』東京支部

       

事業内容 調査研究:東京支部 2014年8月度定例会
テーマ

テーマ1「Standing in the fire ファシリテーターマインドを鍛える! 〜 どんな修羅場も切り抜ける6つの流儀〜」

開催日  2014年8月23日(土)
会 場  芝浦工業大学 301教室
講師・
ファシリテーター
荒金 雅子(FAJ会員) 1名
企画運営担当
飯島 邦子、柴田 千晶(以上FAJ会員)
 
2名
参加者数(会員) 50名
一般・見学者数 0名
テーマ詳細
プログラム内容
担当者振り返り
参加者コメント
など
【概要】
混沌とした話し合いの場の中でファシリテーターとしてどうあればいいのか?対立や混乱、不安やいらだちなどによりヒートアップする会議や話し合いを乗り切るためには、スキルや手法だけでは十分ではない。ファシリテーションの普及と共に、ファシリテーションは技術論だけでなくファシリテーターの内面に目を向けることも重要視されてきているが、鍵を握るのはそこに関わるファシリテーターのあり方である。
本テーマでは、どんな修羅場に立たされても穏やかに明晰さを保ち、落ち着いて場に関わっていく、プロのファシリテーターマインドを鍛えるために必要な6つの流儀を学ぶ。そして、ファシリテーションの現場で遭遇する様々な混沌に対して恐れずに、自分らしさを失わずに向き合うためのファシリテーターの在り方について考えていく定例会である。
 
【プログラム内容】
●オリエンテーション
IAFや、書籍『Standing in the fire ファシリテーターマインドを鍛える! 〜 どんな修羅場も切り抜ける6つの流儀〜』原作者ラリー・ドレスラーの紹介
 
●アイスブレイク
宝探しゲーム
・自分の得意なアイスブレイクと共に会場内をラウンドしながら自己紹介。
・出会った人から聞いたアイスブレイクをワークシートに集めていく。
・5マスが埋まったらグループに戻って、シェア。
 
●ワークを通して「炎の達人になるための6つの流儀を知る」
<流儀1>:自分の状態変化に敏感になる(Standing with Self-Awareness)
・平常心を失う時に何が起こるか?についてペアで対話し、自分の感情スイッチとその反応状態を知る。
・「肉体で感じること」「感情的経験」「内的会話」の3つに分けて、その時出てくるものを言語化し付箋に書き出す。
・スティッキーシートに貼り出し、身体や感情、思考の変化を壁一面に貼る。
・言語化した3つのポイントから一つずつ選んでリンゴ型の付箋に書いてうちわに貼る。
<流儀2>:「いま ここ」に集中する(Standing in the Here and Now)
・MFの体験談を交えてレクチャー。
<流儀3>:オープン・マインドを保つ(Stand with an Open Mind)
・ビリーフチェックについてグループで対話
<流儀4>:自分の役割を明確に意識する(Know What You Stand for)
・MFの体験談を交えてレクチャー。
<流儀5>:意外性を楽しむ(Dance with Surprise)
・書籍の中からエピソードを紹介しながらレクチャー。
<流儀6>:共感力を養う(Stand with Compassion)
・時間の都合により、ワーク割愛し、エンプティ・チェアなどの紹介。
 
●6つの流儀を身に付けるためのアクション
・6つの中から、あなたが「炎の達人」となるために。最も必要な流儀、もしくは最も関心が高い流儀を1つ選ぶ。
・同じ流儀を選んだ人同士でグループに分かれて、次の点について話し合い、模造紙に書き出す。
?その流儀を身につけるためには何が必要か?
?その流儀を身につけるとどうなるか
?それを身につけるための具体的なアクション、トレーニングは?
・各テーブルの模造紙をラウンドしながら観る。
・他のグループをみて平常心を保つために必要なキーワード(アクション)を3つ選びシールを貼って投票する(持ち点3点)。
・自分のテーブルに戻り、投票したキーワードをグループメンバーとシェアする。
・そして自分が最もやりたいアクションを1つだけハート型の付箋に書き、ウチワの真ん中に貼る。
 
●6つの流儀の核となる能力のまとめ
 
●平常心を取り戻すためのトレーニング
炎の「達人」になるために、まずは「番人」になる。
・4ステップサイクルを身につける
・ナインブレスを身につける
・自分とゆっくり対話する
・トレーニング・振り返り・休息
 
【参加者の声】
・前回のイベントの時よりワークがわかりやすくなった。
・素直に楽しむことができた。
・自分の中にある自分の言葉に向き合う必要があると感じた。
・体の反応に敏感になること。そのシグナルをどう扱うかを考えることが大事だと思った。
・色んなテーブルからお土産をかわいらしい付箋に持ち帰りうちわに貼るのは、楽しい雰囲気と共にモチベーションがあがった。
 
【MF振り返り】
本ワークは、スキルや手法を身に付けるものではなく、じっくり自分と向き合い、リフレクション(内省)を通して、体感値として修羅場を乗り切る自分自身のあり方を考えるものである。そのためできれば少人数でじっくり取り組むことが望ましい。50人という大人数で一人ひとりの学びが深まるか?というのが一番の心配毎であったが、さすがにFの集団でもあり、グループ毎に活発な話し合いがもたれていた。6つの流儀を身に付ける順番や重要度はそれぞれだが、なにか一つでもお持ち帰り頂く学びがあったのではないだろうか。最後の振り返りの時間が少々短かったのが残念であった。
 
【担当者振り返り】
・会場が思ったより狭かった。
・壁貼りが出来ないため、荒金さん持参のステッキーシートを活用した。付箋が壁一杯に広がるのは圧巻だった。
・グループの模造紙を貼る為の衝立を用意していたが、会場の広さを考え、荒金さんと相談して、使用を取りやめ、テーブル上に置いたままのバザールとした。付箋の影響もあり楽しい雰囲気を作ることができた。
・会場が狭かったため、結果としては丁度いい人数となったが、あっという間に埋まったにも関わらず、当日会場にいらっしゃらない方が多かったのはこのテーマを諦めた方もいることを考えると残念である。
 
報告者 飯島邦子
報告日 2014年9月7日
その他特記事項
 
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