2014年度1月定例会 4 『ファシリテーティブ・メディエーション(対話促進型調停)の試み』東京支部

       

事業内容 調査研究:東京支部 2015年1月度定例会
テーマ 『ファシリテーティブ・メディエーション(対話促進型調停)の試み』
開催日 2015年01月24日(土)
会 場 タワーホール船堀
講師・
ファシリテーター
伊藤 浩(FAJ会員) 1名
企画運営担当
千葉賢治、森岡潤家(以上FAJ会員)
2名
参加者数(会員) 36名
一般・見学者数 7名
テーマ詳細
プログラム内容
担当者振り返り
参加者コメント
など

【概要】
行政書士ADRセンター東京で採用している「対話促進型調停」を調停人養成講座で使っているワーク(IPN分析等)を通じて体験していただこうと思っております。
対話促進型調停とファシリテーションはファシリテーションを基盤にしながらも採用しているスキル(フレームが)が一部違います。
FAJ会員には行政書士ADRセンター東京が調停人養成講座で使っている ワーク(IPN分析、介入理論、リフレーミング等)を通じてコンフリクト(紛争)にファシリテーションが使えることを体感いただけたら、また、行政書士側にとっては常日頃ファシリテーションを使用している協会の会員のスキルを通じてファシリテーションのスキルの奥深さを体感していただけたらと思っております。
対話促進型調停とファシリテーションが交錯する部分またはスキルの使い方の違いを通じてファシリテーションの可能性を探ることがテーマの目的です。

【プログラム内容】
10:05- COより事務連絡および企画経緯説明を兼ねてご挨拶。
10:10-  野口理事よりFAJを代表して挨拶、FAJ定例会の趣旨について説明
10:20- MF伊藤より趣旨説明および自己紹介。
10:25- アイスブレイク 4象限(名前、今日の気分、参加した動機、持ち帰りたいもの)自己紹介でグループワーク
10:40- 講義「対話促進型調停とは」
11:50〜12:50 昼食
12:50- IPN分析
紛争をイシュー(課題)、ポジション(主張)、ニーズ(本音)に構造化する。
13:15- 演習 要約ワーク、エンパシー・ラボ
要約 2人1組となって相手の言った発言を要約する  
エンパシー・ラボ 4人1組となって一人が話した話を感情面に配慮をしてフィードバックする
13:50- 休憩
14:00- ロールプレイ 「有給休暇事件」
14:40- 休憩
14:50- ロールプレイ 「車パーツ代金事件」
15:30- 休憩
15:40- ロールプレイ 「ウィーッス!!誰のせいなの?事件」
16:30- 休憩
16:40-17:15 ワークショップ振り返り
17:15-17:30 プログラムへのフィードバック
17:30- 支部イベ、2月平日研究会のお知らせ、ADRセンターからイベントのお知らせおよびCOより事務連絡
→17:40までに撤収。

【参加者からの感想(アンケート)】
・「ファシリテーションを新しい型でとらえ直して勉強することができた。」
・「利害当事者だけの間に立つ役割の難しさ。」
・「行政書士会の研修と違う意味での違いを感じ新鮮だった。」
・「IPN分析など知識として高められたところと調停人、申込者、相手方の3役を体験させてもらったので大変良かったです。」
・「時間の割に内容が濃いため十分理解できたか不安」
・「ファシリテーションはメディエーションに比較して、多人数で話し合いをもつことが多く、皆で解決に向かって進んでいくグループシナジーによる効果が見込まれることがあるが、少人数で行われる調停にはそれが見込まれにくいと感じた。」

【MF振り返り】
・当初想定していたファシリテーションと対話促進型調停の交錯の部分は概ね成功したと思う。FAJの会員には対話促進型調停を体験して頂くことができ、また行政書士会員にはファシリテイティブなスキルを使えるのは私たちだけではないのだと再認識して頂くことができ狙いは達成したと思う。
ただし、講義については早すぎた・盛り込みすぎ等の意見もあり再考すべき部分もあった。
ファシリテーションから見える対話促進型調停の姿に私なりに学ぶことも多かった。(とくに「提案の是非」については調停側ももう一段深い考察が必要と感じた。)
募集人数についてはもう少し絞るべきであったと感じている。

報告者 伊藤 浩
報告日 2015年3月13日
その他特記事項
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