2015年度9月定例会 2『対話鑑賞から学ぶファシリテーション』東京支部
事業内容 |
調査研究:東京支部 2015年9月度定例会 |
テーマ |
対話鑑賞から学ぶファシリテーション |
開催日 |
2015年9月26日(土) |
会 場 |
大橋会館 中教室 |
講師・
ファシリテーター |
岡崎大輔(京都造形芸術大学)、浦山絵里(FAJ会員) |
1名 |
企画運営担当 |
浦山絵里、遠藤紀子、尾上昌毅(以上FAJ会員)、岡崎大輔
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2名 |
参加者数(会員) |
17名 |
一般・見学者数 |
0名 |
テーマ詳細
プログラム内容
担当者振り返り
参加者コメント
など |
ファシリテーターが参加者の発言を受けて、その場で発言者に返す「その場質問」、「つっこみ質問」といった「受け応え」の技術について皆さんは考えてみたことがありますか?
うまいファシリテーターが行なっていることのなかには、単純な意見の交通整理ではなく、参加者の発言をとらえて、本人さえまだぼやっとしている考えを引き出したり、思わずしゃべってしまった言葉を見逃さずに深く突っ込んだりする「その場質問」の技術があります。
一般に「質問力」や「良い問いかけ」として扱われる「質問」の多くは、あらかじめファシリテーターが準備してある、良く考えられて十分に練られた質問であることが多いのですが、今回は、相手の発言を受けてその場で返すファシリテーターの「受けこたえ」について探るのが狙いです。
話し手本人もちゃんと自覚していない言語化されていないメッセージにどう気付き、そんな微細なところを丁寧に拾ってゆくとどんな展開になるのか?今回はアート作品をみて深い対話を行なう「対話型鑑賞プログラム」を体験し、そこでのファシリテーターをモデルに、この「受け応え」の技術について考える定例会です
【ゴール】
話し会いなどのゴールに向けて、ファシリテーターとして、参加者の発言をどう拾い、どう位置付けて行くのかに関する方略に気付き、「その場質問力」を向上させるポイントを持ち帰ることができる。
【プログラム】
オープニング(OARRトアイスブレーキング)
対話型鑑賞(2ラウンド:40分×2)
感想の共有
(昼食休憩)
振り返りと話題提供者の解説、Q&A
実際に行なわれた「問いかけと受け答え」のレビュー
「その場質問力」向上のために
チェックアウト
プログラムへのフィードバック
【参加者コメント】
・ゆったりとした流れで進行上のプレッシャーがなかった
・振り返りをじっくり話す時間がとれた
・訊きたいときに質問できて、質問がしやすかった
・「対話」を書き出した模造紙があったのは振り返りの手がかりになった
・企画の意図や対話型鑑賞の活用・実施方法などの話しが聞けた
・模造紙での「対話の書き起こし」の活用が、注目点に線を引いただけに終わり、もっと活用できなかったのは残念
・「自分自身の応答のスタイル」については考えたり話す時間が無かった
・話題提供者(岡崎さん)が使った「その場質問」の一部でも参加者が実体験してみて、その場質問力につなげるやり方もできたかもしれない
【企画者振り返り】
・対話型鑑賞を40分×2ランドじっくり体験してもらえたのは良かった
・人数も20名弱と、皆と話しをするのにちょうど良かった
・対話を書き起こした模造紙をもっと活用できれば、さらに深掘りできるプログラムになったと思う
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報告者 |
尾上昌毅 |
報告日 |
2015年10月11日 |
その他特記事項 |
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