2015年度9月定例会 4『はじめのい〜〜っぽ・第35回』東京支部

事業内容 調査研究:東京支部 2015年9月度定例会
テーマ 『はじめのい〜〜っぽ・第35回』
開催日 2015年9月26日(土)
会 場 大橋会館 206会議室
講師・
ファシリテーター
近藤 高史(FAJ会員) 1名
企画運営担当
 
永井 則子、西井 貴久、蟻川純子、小瀬一幸、永野 直樹
奥田浩、大沢 珠己、大川喜教、久木野勉、(上野めぐみ、椎木進二、中原信明)(以上FAJ会員)
 
9名
参加者数(会員) 13名
一般・見学者数 4名
テーマ詳細
プログラム内容
担当者振り返り
参加者コメント
など

【概要】ある課題解決に向けた参加者4人の「模擬会議」を開催し、参加者全員に18分/人のファシリテーターの体験をしてもらう。体験後、会議参加者やファシリテーター経験のあるスタッフと一緒に振り返る。更に、他のテーブルの模擬会議のプロセスを共有し、再度グループに戻り、模擬会議でのプロセスの違いなど気づきを深める。

【ゴール】ファシリテーション実践のヒントをつかみ、現場でやってみようという気持ちになっている。

【グランドルール】「失敗したって良いんだよ、話そう、聴こう、楽しもう」「プロセスに目を向けよう」

【参加対象者】・ファシリテーションの基礎知識を学んだので、自分も挑戦してみたいと思っているけど、機会やキッカケのない方。
・実際にファシリテーターをやってみたけど、「話し合いが活性化しない」「何かしっくりこない」とモヤモヤを抱えている方。
・とにかく一発試してやろか!と思っている方。

【プログラム】

・オープニング
・アイスブレイク1、2
・模擬会議の進め方
・模擬会議+振り返り ×4
・グループで模擬会議全体を振り返り
・ワールドカフェ方式でグループ間共有
・全体共有
・クロージング

【参加者の声】(アンケート16名回答:4段階評価)
●Q1.「自己紹介」「ナンバーワンを探せ」はみなさんと打ち解けたり、緊張を和らげるのに役立ちましたか? 
4点:9人 3点:7人
・明らかに熱量が変わりました。
・皆さんのすごいところを知ることで親しみを感じることができます。一番がなくなるとつらい時間になるかも。

●Q2. 模擬会議のテーマとして『自治会館の利用を高めて町内を活性化しよう』は取り組み易かったですか?
4点:12人 3点:2人 2点:2人
・事例を読み込む時間が足りませんでした。
・当事者意識を持てていいテーマだった。

●Q3. 模擬会議を、テーブルの参加者・スタッフと共に振り返ることで気づきがありましたか? 
4点:14人 3点:2人 
・自分一人では絶対気づけなかったことを指摘してもらえた。
・スタッフの人から客観的に見た様子、アドバイスをいただいて、気づきが多かったです。スタッフの方のファシリテーション方法(技術)もしれて参考になりました。

●Q4. 「プロセス」に意識を向けてみて、何か気づきがありましたか? 
4点:12人 3点:3人 無回答:1人  
・最初のプロセスの設計の大切さ、予定通りに進まない場合の修正など、身をもって体験できた。
・プロセスもこうならなくてはならないという枠を自分が作っていたことに気づいて、もっと自由度を上げてよいとわかった。

●Q5. ファシリテーションをもっとやってみたい、勉強してみたいと思いましたか? 
4点:14人 3点:1人
・奥深いと思いました。実践でしか学べないので経験を積みたいです。
・ファシリテーターの力で大きく答えが変わってくる事を実感できました。

●Q6. 開催時間の長さ(約5時間)やプログラム内の時間配分などは適切でしたか?
4点:11人 3点:4人 2点:1人
・時間は短いですが、短時間でどう進めるかを学べて良かったです。
・もっと長い方がいいかも。

●Q7.  全体の進行について、インストラクションは聞き取り易くわかり易かったですか? 
4点:12人 3点:4人
・ホワイトボードに貼りだした説明をプリントにまとめて配布していただきたい。
・すごくわかり易かった。聞きやすかった。MFの受け答えの間が良い。
●「はじめの一歩」の企画をより良くしていくためのご意見・ご感想を自由にご記入ください
・FBの際に、初心者同士でもハッキリ言い合える場づくりをはじめから工夫してもいいかと思いました。
・各ワークでプロセスを考える時間が短い

【MF振り返り】
MF自身が参加者やスタッフとして参加した際に、見直してみたらどうかと考えていた点をプログラムに反映してみた。特にプロセスを中心とした振り返りができるように、プロセスに目を向けられるようなプログラムを心掛けた。また、いっぽの特徴と言える振り返りのファシリテータなどを行うスタッフの底上げを図り、参加者の気付きを促せるように心掛けた。
経験豊かなスタッフが多かったことも大きいと思われるが、従来振り返りの際にコンテンツの割合が多くなりがちだったものが、プロセス中心の振り返りにすることができた。参加者が多くの気付きを得ることができたことをアンケートなどでも確認できたことは、概ね狙い通りにできた証であろう。
参加者の過半数を超えるメンバーから企画チームに加わりたいとの意思表明があった。テーブルスタッフを中心とした振り返りを行ういっぽのやり方が強く支持されたと感じることができた。
一方で、今回はスタッフに多くの役割を持ってもらうなど、普段以上に負荷を高くしてしまったのは課題と思われる。グループ振り返りの際のファシリテータの行い方など、スタッフの技量に任せた形にしてしまったが、今後経験の浅いスタッフが増えることを考えると、今回のやり方では回らないのは明らかであり、対応が必要と思われる。
また、今回に限ったことではないが、いっぽの対象者は「初心者の方も歓迎しますが、一通り知識は あることを前提としています。」としているものの未経験者や全く知識の無い参加者が数多く参加している。始めに十分な共有を行わないと途中で認識の差が表明して認識合わせをし直さないとうまくいかない程度にワークの難易度を意図的に設定しているが、未経験者には難易度が高く、ケースが難しかったとの認識を与えてしまっていることがある。参加者の対象レベルをどの程度に想定し、それに見合ったワークの内容や告知文を作るかなども今後の課題と感じた。

 

報告者 近藤 高史
報告日 報告日(2015年9月28日)
その他特記事項
 
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