2016年度7月定例会 3『ファシリテーターの「マインド」について「対話」を通して考える』東京支部

事業内容 調査研究:東京支部 2016年7月度定例会
テーマ ファシリテーターの「マインド」について「対話」を通して考える
開催日 2016年7月23日(土)
会 場 大橋会館 207教室
講師・
ファシリテーター
三田地真実(FAJ会員) 1名
企画運営担当
岡田妙、小瀬一幸、野口砂絵子(長橋良智、藤井康嗣)(以上FAJ会員)
3名
参加者数(会員) 28名
一般・見学者数 0名
テーマ詳細
プログラム内容
担当者振り返り
参加者コメント
など
【概要】
「ファシリテーターはスキルだけじゃ足りない。マインドも必要」
「あのファシリテーターの在り方(Being)が素晴らしい。何をするか(Doing)だけじゃない」
といった言葉を聞いたこと、言ったことありますか?
「ファシリテーターのスキル、やること、Doing」と言われれば、例えばグラフィックスキル、フレームワークスキル、プロセス設計や事前準備のスキル…こうやって具体的に挙げていくことができますね。
では「ファシリテーターのマインド、在り方、Being」とは?

ファシリテータの在り方が良い/悪いって何で判断しているのでしょう?
隣の参加者とあなたとで、共通認識にできることですか?
参加者それぞれの価値観で違ってしまうことですか?

誰にでもニコニコ優しいことですか?
自分の思いや感じ方をオープンにさらけだしていることですか?

それって「人間性」ですか?
生まれつきの性格や、人柄ですか?

後天的に訓練で身につけられると思いますか?
あなたのファシリテーションのスキルとマインドのバランスはどうなっていますか?

これらの問いに1つでもひっかかった、そこのあなた。
そこのあなたのための機会です。
一緒に考えてみませんか。

「ファシリテータのマインドとは?」
この問いに正面から向き合う機会です。
東京支部の定例会でマインドを正面から扱うことは滅多にありません。
(2014年8月『Standing in the fire ファシリテーターマインドを鍛える!〜 どんな修羅場も切り抜ける6つの流儀〜』のみ)

プログラムは用意していますが、その場に起こることを大事にしながら、流れを決めて進めることも考えています(非構成とも描写できるでしょう)。
貴重なこの場を共に作り上げる、その作り手の一人になってみませんか。

*本企画は、2015年度北海道支部、中部支部、東京支部で開催した「ライフヒストリー曼荼羅ワークショップ」の省察のプロセスから出てきたテーマです。
来月8月の東京定例会では、「マインド編」とでも言うべきこの7月のテーマを踏まえて「ライフヒストリー曼荼羅ワークショップ」を行う予定です。
7月の本テーマだけのご参加ももちろん大歓迎ですが、7月、8月と連続で参加いただけるとさらにマインドの理解が深まるのではないかと思います。

【プログラム内容】
13:00 ご挨拶
13:05 イントロ/今日のゴール、アジェンダ、MF自己紹介
13:30 事前アンケート記入、全員Check In/ここにいる理由
14:00 テーブル対話「ファシリテータのマインドとは?あると感じた時、ないと感じた時」
15:05 休憩
15:15 グループ内で「先の対話を通して気づいたこと・感じたこと」のシェア
15:35 全体共有「あなたが今感じている『マインド』とは?あるいはまだ混沌?」(全員が一言で発表)
16:00 テーブルシャッフル後対話「ファシリテータマインドは訓練可能か?訓練方法は?」
16:25 全体共有「テーブルで話したこと」(グループ別に発表)
16:45 事後アンケート
16:55 ミニレクチャー
16:58 全体CheckOut
17:00 プログラム振り返りKPT記入
17:10 撤収

【参加者の声】(アンケートからピックアップ)
■今回の「テーマ」について
「マインド」というテーマで話す機会を今後も設けてほしい。
スキルに焦点があたりがちだが、「気持」に焦点をあてて答えを見つける難しさに挑戦できた。
みんなモヤモヤしているのがわかった。
マインドについて在り方と考えていたが、様々な事が入ってきてモヤモヤしている。
他の人の様々な視点や意見が大変参考になったが、内容的にはもう少し深掘りしたかった。
マインドを高めるということについて、いろいろな方法論が発見できた。
いろいろな方の意見を聞き、マインドに対する視野が広がった。
■今回の進め方について
新しいタイプの定例会で面白い。
自由な感じでのびのび話せました。
対話を意識した進め方が良かった。
ゆるいところ。
じっくりディスカッションできたところ。合意を求めないところ。

【MF振り返り】
FAJの定例会で「マインド」を取り上げることは、自分にとってもチャレンジでしたが、今回、8月のライフヒストリー曼荼羅ワークショップにつながる形で開催できたことはとても有意義であったと自分でも感じています。
「マインド」については、もっと語る場があった方が良いのだなということ、FAJの定例会には余りないタイプ?のプログラムだったということもアンケートから伺い知ることができました。
自分は元々、きっちりプログラムデザインを組まないと気がすまないタイプであるので、そういう意味でこの非構成的(半構成的くらい?)のプログラムというのは、自分にとっても大変勉強になっています。
テーマとプログラムの両方で、再び開催したいと思っていますし、できれば今度は、「今ここプラクティス」に特化した定例会でも良いかなーと思っています(一応、そういうハンドブックは非売品ですが、作ってありますので)。
スタッフの皆様には本当にいろいろサポートしていただき、感謝しています。
 

報告者 野口砂絵子
報告日

2016年7月26日

その他特記事項
 
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