2016年度8月定例会 4『ライフヒストリー曼荼羅ワークショップ 第2ステージ “For”から“as”ファシリテーターのワークショップへ』東京支部

事業内容 調査研究:東京支部 2016年8月度定例会
テーマ ライフヒストリー曼荼羅ワークショップ 第2ステージ “For”から“as”ファシリテーターのワークショップへ
開催日 2016年8月27日(土)
会 場 葛飾シンフォニーヒルズ メヌエット
講師・
ファシリテーター
三田地真実 (FAJ会員)

1名

企画運営担当
<企画スタッフ氏名>(以上FAJ会員)
<非会員の企画スタッフ氏名>
当日不参加のスタッフは括弧でくくる
右の人数は当日参加者の合計
8名
参加者数(会員) 23名
一般・見学者数 0名
テーマ詳細
プログラム内容
担当者振り返り
参加者コメント
など
【概要】
〜あの「ライフヒストリー曼荼羅ワークショップ」がパワーアップして帰ってくる〜

ファシリテータとして様々な参加者に出会うとき、つい「あの人は場を乱す人だ」などと、相手をジャッジしてしまう気持ちが沸き起こることはありませんか?
それは本当に「その人」の立場から「その人」の行動を理解していると言えるのでしょうか?
「あなた」の背景から「あなた」の心がそのように捉えているだけではないでしょうか?

『ライフヒストリー曼荼羅ワークショップ』は「他者の視点に立ってその人を理解する」ということの一つの方策を皆様に体感していただくことを目的に開発し、国内外で開催・効果検証をしてきました。

そして、昨年度の北海道支部・東京支部・中部支部で実施された省察プロセスにおいてファシリテータの「あり方」「マインド」と密接な関係があるのではないかという仮説の基、7月定例会において「ファシリテータのマインドとは?」という問いに正面から向き合うワークショップを行いました。
ワークショップを通じて、複数のグループから「自己理解」「他者理解」「自己受容」「他者受容」といった言葉が溢れ出し、『ライフヒストリー曼荼羅』はファシリテーターマインド醸成の一部を行っていると実感しました。

8月は7月を踏まえ、今までも『ライフヒストリー曼荼羅』が大切にしてきた「他者理解」はより大切に、そして「自己理解」の要素を今までよりも丁寧に取り扱いながら、「ファシリテーターとしての源泉」も探っていければと新たにプログラムデザインを行いました。

初めての方は勿論、2回目以上の方も「今の自分」を確認する貴重な機会です。
(プログラムは7月と8月では、独立した内容になっていますので、7月に参加されていない方のご参加も大歓迎です)

あなたのファシリテータとしての「あり方」「行動」の背景にあるものに、そして、
他者の「あり方」「行動」の背景にあるものに、じっくり向かい合ってみませんか?

パワーアップした『ライフヒストリー曼荼羅ワークショップ』でお会いできることを楽しみにしています!

※なお、本ワークショップは、沖縄定例会とネットで繋いで開催する、沖縄の空気も感じられる(?)ワークショップになります。
また、FAJのニュースレター委員より、プログラムの進化(?)について取材が入る予定と、注目を頂いております。

【プログラム内容】
12:30 開始挨拶
12:35 イントロ/今日のゴール、アジェンダ、MF自己紹介、背景説明
12:50 チェックイン
13:30 呼吸のワーク
13:35 個人ワーク history as a F(曼荼羅記入)
14:00 休憩
14:15 ワークの説明
14:25 グループワーク(お互いのヒストリーをしっかり聴く時間)
15:25 休憩
15:40 伸び&呼吸のワーク
15:44 今後の進め方
15:45 グループでの振り返り
15:55 アンケート記入
16:08 全体シェア
16:20 解説
16:35 Q&A
16:40 全体チェックアウト
16:55 終了挨拶&原状復帰
17:00 撤収

【参加者の声】(アンケートからピックアップ)概ね良好な評価を得ている。いくつか、代表的なものを以下に記載した。
・他のテーマは時間がいっぱいいっぱいのWSであるのに比べて、ゆっくりペースでのWSが印象的でした。
・良く練られたプログラムだった。
・非常にゆったりしていて、やり易いプログラムでした。
・気持ちが暖かくなり癒されました。
・沖縄との一緒にテーマ4をする試みがよかった。
・沖縄とつながっていることを意識しながらのワークがとても新鮮で、共有するということについて改めて考える機会となった。
・人には人それぞれストーリーがあることが実感できました。

【MF振り返り】
今回は、ライフヒストリー曼荼羅図に自分のヒストリーを書き込むときに、特に「As a facilitator(ファシリテーターとしてのエピソード)」を書いてみましょうというインストラクションを入れ込むことで、自らのFacilitatorとしてのあり方をふり返る機会になるのだろうか?というところからスタートしていたが、自分自身がワークに参加した感想としては、ある程度できるのではないかという感触を得ている。
小グループでの語り・聴く時間については、参加者それぞれが意味あるものとして捉えていてくださったようで、これは狙いに沿った結果といえる。
沖縄とつないでのワークショップは、自分自身では何がメリット・デメリットになるのか、余り想定していなかったが、参加者の方のアンケートを読んで、逆に「遠くの場所とつながっている感じ」というのがもてたことが良い効果をもたらしていたのだということに気づけた。自分自身は通常の仕事(通信制大学の授業)が、このようなTV会議をつないで行うものなので、余り違和感はないが、この「つなぐことのメリット」をもっと考えて行うことも今後は大切ではないかと感じた。(野菜さらだ)

【企画メンバー振り返り】
7月定例会においてファシリテーターのマインドについて参加者と共に検討したところ、自己理解・自己受容・他者理解・他者受容などのキーワードが出てきた。ライフヒストリー曼荼羅ワークショップでは、元々“他者”の部分については丁寧に取り扱ってきたプログラムであったため、8月定例会では“自己”について今まで以上に丁寧に取り扱い、ファシリテーターのマインドトレーニングの一つの方法となるように企画した。参加者の声を聴くと、一定の腹落ち感と満足度を得られた。一方で、マインドのトレーニングとしては、新たな可能性も出てきたため、よりプログラムをブラッシュアップできる感触もあった。
また、最後のチェックアウトはスクリーンに映る沖縄チームを含めて円になり行った。参加者からも一体感があったと感想が聞かれ、遠隔地であっても一つの場が創られると感じた瞬間であった。


【エンジニア振り返り】
定例会を2会場に分けネット会議システムを使って同時開催するという東京支部においては初めての挑戦をした。 
東京支部においては参加者も多く、毎月数テーマが開催できるが、必ずしも全国のFAJにおいてその様な環境にある訳では無い。この様な状況を変える為オンラインで同時開催するという試みを行った。
会場において、インターネット接続環境は無かったが、Wi-fiルータの活用で接続しワークショップを勧められたのは新たな実績の1つとなった。
技術的に、つなぐ事が出来る様になったので、今後は以下リソースが必要だろうと感じている。

ヒト「オンラインワークショップの開催が可能な技術担当者を増やす」(東京及び各支部・サロン)
モノ「中継に必要となる機材の確保」
カネ「中継可能な会場の確保」「足りない機材をレンタルする費用の確保」

今回は、幸運にもWi-fiルータやオンラインWeb会議システムを拠出してくれるメンバーがいた事、東京会場においては与えられたリソースで対応が可能であった。
いつも同じ条件で出来る訳ではないので、本格的オンラインワークショップを行っていくのであれば、さらなるリソースの投入が必要であると考える。

報告者 岡田妙
報告日 2016年9月6日
その他特記事項
 
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