2006年7月 東京支部定例会記録
〜【テーマ2】ファシリテーターの弱点克服シリーズ「決まらないファシリテーション」〜
■【日 時】 2006年7月22日(土) 13:15〜17:20
■【場 所】 日本経営協会 3F会議室
■【参加者】 参加者 15名
■ファシリテーター 古杉 和美さん
喜多 豊さん
佐藤 麻美子さん
山内 のり子さん
■【当日の流れ】
1.会場づくり テーマ「ハワイアンでお出迎え」
運営者全員がハワイアンの衣装で参加者を出迎え。プロジェクターで海辺のDVDを映写、ハワイアン・ソングを流す。造花をつけた名札をレイがわりに受付時にかける。
2.趣旨説明
・4名から自己紹介
・本日の定例会は、参加者自身が「成果」を創りだして持ち帰ってくださいと説明
・参加者に当事者意識を促す
・発案の切っ掛けを説明
3.コンテンツ
?タイムマシンに乗ってうまくいかなかった場面を思い出してもらう
?「バック・トゥー・ザ・フューチャー」という映画のタイトルの意味を説明
?うまくいかなかった過去のファシリテーションの事例をポストイットに書き出してもらう
?「内的要因」「外的要因」に起因するものを机に分けて張り出してもらう
? 人間マッピング・・「内的要因」の中で「スキル」「マインド」「タイミングの要素が多い座標に立ってもらう
?立ち位置が近い人で固まって5人ずつの3グループに別れていただく
Aチーム、Bチーム、Cチームの3チーム
※「タイミング」を意識された方はほぼゼロ
?各グループで更に話し合って、課題を思い出す
?過去の課題の中から3つに絞ってもらう
?1グループ(5人)の内の2名を入れ替え →「人事異動」でグループを活性化
?移動と同時に1つの課題をもって移動 → 課題もシャッフル
?再度、新メンバーで3つの課題について話す → 共有
?絞った3つの課題に対して、解決方法を考えていただく
?各グループで3つの解決策の内、1つを発表(プレゼン)
?1つの解決策を再度、プレゼンして、ディベート。残り1グループが弁論のプロセスを評価
【ディベートの流れ】
・3つのテーマの内から一番伝えたい解決策を選ぶ(2分)
↓
・選んだ解決策のうちの一つをプレゼン(3分)
↓
・対ディベート対策会議(3分)
↓
・ディベート(5分) ←★残りのチームが判定
↓
・振り返り会議(5分)
↓
・各チームから解決策の強み・弱みを発表(各チーム2分)
■各チームから発表された3チームの「強み」「弱み」
Aチーム:強み
・これさえやればOK
・網羅的
・議論のネタが豊富
・一般的な対策が出た
・相手からのツッコミをかわしていた
Aチーム:弱み
・前提の違いを克服できていない
・「なぜできないのか?」がない
・実際に取り組もうという姿勢がない
・最後まで結論が出なかった
Bチーム:強み
・答えがはっきり伝わった
・介入方法やグランドルールまで話が及んでいた
・うまく簡潔にまとまっていた
・主張が一貫していた
・具体的な方法に落とそうとしていた → ex 根回し
Bチーム:弱み
・中立などの定義があいまい
・問題解決方法が抽象的
・決め付け、希望的観測が多い
・スキルに走っていた
・「勇気をもつ」は解決策か?
Cチーム:強み
・細かいところにこだわらず、大きい話で貫き通した
・ヒューマンスキル(概念)
→ 広く捉えている → どこからでも議論に対応できていた
・社員全員でレベルアップをめざしていた(ファシリテーターだけでない)
Cチーム:弱み
・ヒューマンスキル(概念)が広すぎた
・理想論に終始 → 深みがない
・成功の基準は?
・焦点があいまい
・ファシリテーションとの関連づけが弱い
・短期の時間軸が欠落 → 短〜長期の段階的な議論が欲しい
・課題はファシリテーターのヒューマンスキルだったのでは?
?上記の「強み」「弱み」を材料に「決まるファシリテーションの3カ条」を作成
■各チームの「決まるファシリテーションの3カ条」
Aチーム:一、会議前=ダンドリ8割
二、会議中=ファシリテーターの精神的余裕
三、会議後=決まったことの確認・共有
Bチーム:一、開始前に当たって参加メンバーの納得を得る(目的・ルール・ファシリテーターの立場)
二、クビを覚悟して臨む
三、ツールを理解し、事前準備を活用
Cチーム:一、よい準備 信じて続ける 夏の夜
二、夏の朝 グランドルールで 決めましょう
三、場づくりと ヒューマンスキルで 泡の夜
?まとめの話
以上
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