2014年度12月定例会 2.『TOC×ファシリテーション 〜対立を見える化すると何かがわかる?何かが変わる?〜』東京支部

       

事業内容 調査研究:東京支部 2014年12月度定例会
テーマ テーマ2『TOC×ファシリテーション 〜対立を見える化すると何かがわかる?何かが変わる?〜』
開催日 2014年12月13日(土)
会 場 豊洲IHIビル 低層棟3F
講師・
ファシリテーター
松尾貴寛、飯島邦子(FAJ会員) 2名
企画運営担当
佐々木順一、松尾貴寛、飯島邦子(以上FAJ会員)&TOC×ファシリテーションプロジェクト
 
1名
参加者数(会員) 45名
一般・見学者数 1名
テーマ詳細
プログラム内容
担当者振り返り
参加者コメント
など

【概要】
この定例会は、TOC(Theory of Constrains:制約理論)とは、イスラエルの物理学者、エリヤフ・ゴールドラット博士によって開発された経営理論から発展したTOCfE(TOC for Education)の3つのツールの中から、クラウド(対立解消図)という「意見の対立について"ちゃんと"考えるツール」を取り上げ、対立に向き合い、そもそも対立とは何か?何で対立しているのか?対立を解決するために何を考えたらいいのか?・・・について、ちゃんと考える体験を通して、このツールが、どのようにファシリテーションに活用できるか、どんな工夫があればもっと良くなるのか・・を皆さんと共に探っていく定例会である。

【プログラム内容】
・オリエンテーション
・簡単レクチャー
・やってみよう!
・事例決めとチームわけ
・チームでやってみよう!
・探究タイム
・全体シェア
(その後有志にて、定例会へのフィードバックタイム)

【参加者の声】
・参加者の対立を扱ってもらえたのはよかった。
・反面、絞り込むのは企画側でやってしまっても良かったのでは?(投票は時間がかかりすぎた)
・レベル感が違ったり対立の背景が共有しきれないと話し合うのが難しい。
・クラウドを書く過程で、多様な視点が見れた。他者からの多様な視点の質問を受けることで自分の気持ちが詳らかになっていった。
・クラウドの前に簡単な練習ワークがあったのは良かった。
・プログラムの流れがシンプルで分かり易い。
・フレームとしては面白いと思った。
・二人MFの掛け合いが良かった。少人数の企画メンバーでこの大人数を回していたのはすごい。
・グループワークに適度にサポートに入ってくれたのが助かった。
・反面、理解が不十分な状態でグループワークに突入した感もあり。なのでフレームが模造紙に書いてあるとよいのでは。
・時間は足りない。解決策まで行きたかった。
・上級者向けの作り?初参加の人は入りにくいのではないか。

【MF振り返り】
・問題提供者からは、色んな視点で対立を考えることができたというコメントが多く、問題を見える化することの効果は出ていた。
・問題提起者以外の人にも、その効果が伝わるような工夫が必要。
・もっとちゃんと使い方を理解したいという参加者の声があった。話し合いのフレームとしての価値より、ツールの使い方が注目されてしまった可能性もある。
・今後は、対立を見える化するとファシリテーションにどう役立つのか、クラウドをファシリテーションに活かす効果についてもっとしっかり考えてもらうための、問立てを見直していきたい。
・参加者から対立事例を出してもらうことは概ね好評だった。ただ、人数が多いうえ、投票による多数決で事例を決めたため、対立になっていない事例が選ばれてしまった。企画側がクラウドの対立事例に成り得るものを絞り込んでも良かったかも。
・クラウド作成に戸惑うグループもあった。グループファシリテーターを置くアイデアもあるが、メンバーだけで作る工夫も更に検討していきたい。

【担当者振り返り】
<箱&会場付帯関連>
・広くて清潔感のある会場は、駅からも近くて参加者に好評だった。
・マイク、プロジェクターの設備、広さ等申し分なし。
・ホワイトボードの割り振り(どこのテーマが何台使うか等)を事前に調整しておくべきだった。
・当日、会場を変更したが、混乱もなくスムーズにできた。(目の前の部屋どうしだったので)
・エアコンは集中管理のため、個別部屋での調整ができず、若干暑かった。
・部屋の中で食事ができないアナウンスは事前周知しきれていなかった。
<場づくり>
・広い会場で完全撤収の負担軽減のため、半分くらいしか机を動かさなかったが、アイランド間の空間が若干狭かったので、もう少し余裕をとっても良かった。
・当日ボラスタの皆さんのサポートが大変助かった。
<遅刻者>
・遅刻者且つ初参加の方がいた。遅刻はNGということを申込みページにきちんと明記すべきだった。
<フィードバックタイムに関して>
・企画として意識したことは、開始のOARRのアジェンダ説明の段階でフィードバックタイムのことを伝え、時間がある方は残って欲しいと、伝えておくこと。結果としては、約半数強(46名中26名)が残って下さった。
・FBタイムがあるので、ワーク内のアンケートの時間を省略し、最後の全体シェアの時間にあてることができた。
・すぐに参加者の声が聴けるので企画者としてはFBタイムは有難い。
・同じプロセスでも、人によってはKになったり、Pになったりするのが見えて、面白かった。参加者の定例会への期待値がそこでわかる。
・会場利用時間の制約(13−17)の中では、FBタイムの時間確保は難しい。17時で帰る方を送り出した後でスタートしたので、FBタイムは賞味15分間くらいしか取れず、プログラムについての参加者同士の対話の時間は取れず、手あげて発表して頂いた。

報告者 飯島邦子
報告日

報告日(2015年1月9日)

その他特記事項
 
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