【概要】 江戸の言葉には"おつとめしぐさ"というものがあります。
「己の道に徹しているしぐさ。現代社会でも目立ちたがり屋が多い中で、ひたすら黒子に徹している人がいます。そういう姿勢からは、他人には真似できない強さや美しさを感じる」
とありました。 "黒子"というこの言葉! これってある意味ファシリテーターの姿っぽくない???
こんな"おつとめしぐさ"というような言葉で表現するのは面白いと思いませんか? ファシリテーションにはグランドルールというものがあります。 誰でもわかるようなグランドルール。 でも、こと細かに書きすぎていない? 何だかイキじゃないねぇ。。。 分かり切ったことをだらだら書く、なんてぇ野暮はやりたかない♪
今回はいつもとちょっと空気感を変えてみませんか? このテーマでは江戸のイキな思想から学び、そこから誰しも察することができるような素敵でイキなグランドルールをみんなで考えてみましょう。 定例会が終わるころには素敵なグランドルールができているかも!
【プログラム内容】 10:00 オープニング 本日のOARRの確認、MFの小椋さん、話題提供者の山口さんの紹介。 参加者へのアンケート「今日の目的は?」を実施。結果は以下を参照。
Outcome: 自分なりのマナーを考える Agenda: イキなマナーとは? Role: 江戸の良さの理解 →ファシリテーションマナーの追及 Rule: イキなしぐさ
オープニング アンケート結果 〜今日のお目当ては?〜 ・ファシマナー 6人 ・会議マナー 1人 ・ファシマインド 7人 ・江戸文化 7人 ・某テーマパーク 3人 ・イキとは? 3人 ・小椋さん 8人 10:30 江戸のお話(講演) 江戸の歴史、文化を様々な事例、アンケートなどを実施して理解を深めた。
12:15 お昼休憩
13:00 【ワーク1】みんなで広げる(ブレスト) 「私が感じたイキなモノ/コト/ヒト」をみんなでブレスト。
14:00 【ワーク2】みんなで深める(自己宣言&全体共有) 「イキとは私にとって○○○です」を自己宣言し、参加者全員とシェアするために 1:1で全員とローテーションをしながら回る。
15:00 【ワーク3】コトバに落す(グループワーク) 「イキなファシリテーションとは?」 ・グランドルールマナー ・ファシリテーションマインド ・その他 仲間同士で集まり各グループにてテーマを探求
15:50 振り返り 各テーマ(チーム)にて成果物を全体シェアし、山口さんに講評を頂く
16:00 クロージング
【参加者の声】 ・「イキっていいね!」「イキか野暮か、という判断基準はとても分かりやすいので、色々と使える」「もっと深めたい」 ・「案内文が弱すぎた。もっと趣旨を表現できたものにすれば、もっと人が集まったと思う」 【※参考:参加できなかった方々の声】 参加されなかった(特に運営委員)方々に泡、二次泡でお会いして、「どうだった?」と質問攻めにあいました。話の流れや場の様子をお話をしたところ、みなさん、出られなかったことを残念がっておられ、「ぜひまたやりましょう」と言っていただけたのがうれしかったです。
【MF振り返り】 参加者は少なかったものの、逆に趣旨をしっかり理解して参加された素晴らしいメンバーによる少数精鋭状態で、終わってみれば素晴らしい語り場になりました。 メインテーマである「イキなファシリテーションとは何か?」について、また、それがファシリテーションの良さの表現や判断基準としてぴったりくるのでは、ということについて語り合ったわけですが、心得た皆さんでコメント自体にもイキなモノが多く、珍答(笑)含めた名答や素晴らしい活用アイディアがたくさん出て、議論をを深める意味で非常にありがたく、それ自体がとても楽しい時間となりました。 マナーの議論はとかく固く、息苦しいモノになりがちですが、「イキ」をテーマに話し合えば、明るく楽しく、前向きなイメージが生まれてくる、という点、あらためてその良さを実感できました。 結果深められた「イキなファシリテーション」というコンセプトについては、また、4月の定例会での「易経に学ぶファシリテーションマインド」や、5月のシンポジウムでの研究発表にもぜひ活かしたいと思います。 今回は、手さぐりな面や考えるべき点の多かったチャレンジ企画でしたが、支部長、理事、運営委員そして担当の友山さんたちの温かいご支援のおかげで素晴らしい会になりましたこと、この場を借りて深く御礼申し上げます。
【担当者振り返り】 本テーマは中部地区でのリピートネタであり、当初ファシリテーションマナーについての探求し、イキなグランドルールを作るといったことをゴールにしていた。前回の中部では時間が短かったという反省点から今回は午前中に「江戸の話」講演を実施し、午後に講演をふまえてのワークショップとした。そのためか午後のワークショップは非常に密度の濃いものにできたと感じる。また、午後のワークショップも「イキなファシリテーションとは?」といった非常に深い探求となったと思う。ワーク2の自己宣言では自分の言葉で参加者全員と宣言しあうことでより自分のものにできる、腹落ちしたものにできると改めて実感できた。 オープニングでMFの小椋さんの場への問いかけ『今日の目的』アンケートを実施することで参加者にとってのゴールが見える化できた。この問いかけによってプログラムの微調整を実施することでリアルタイムに良いプログラムにかわっていった。そういった意味でプログラムデザインの難しさを感じるとともにワークショップが参加者とともにリアルタイムに作っていけるということを実感することができ良い勉強の場になった。 今回の反省点としてはせっかく昼食をはさんだのでここでも軽い対話ができる問いを出しておけばより深めることができたかと思う。 前回に引き続きMFの小椋さん、江戸の話の山口さんのペアで進めたプログラムであり、この二人だからこそできたプログラムだと思います。この場をお借りしてお礼を申し上げたい。
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